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がんが骨に転移するとどうなるの? 骨転移しやすいがんや治療法を解説

がんは転移する可能性のある病気です。
がんは、他の臓器だけでなく、骨に転移する可能性もあります。
今回は、がんの骨転移について詳しく解説します。

この記事を読むと
・がんの骨転移について
・がんの骨転移の症状
・がんの骨転移の治療法
が分かります。

がんという病気について詳しく知りたい方やがんの予防・治療を行いたい方、がんの骨転移について知りたい方は、参考にご覧ください。

がんの骨転移とは?


まずは、がんの骨転移とは何かを解説します。
がんの骨転移は、がん細胞が正常骨に存在する破骨細胞の力を借りて、骨の組織を破壊することです。
骨転移が生じると、分類上は進行期になります。
骨転移は、全身のどの骨にも発生する可能性があります。

がんの骨転移による影響

がんの骨転移による影響には、どのようなものがあるでしょうか。
がんの骨転移による影響を解説します。

骨転移したがん細胞は、PTHrPという成分を出します。
このPTHrPに刺激され、骨芽細胞にRANKLという物質が発現します。
前破骨細胞にあるRANKと結合することにより、前破骨細胞から破骨細胞への分化が促進され、破骨細胞の数が増してしまいます。

破骨細胞とは、古い骨を吸収することで骨の新陳代謝を担う重要な細胞です。
破骨細胞は骨を溶かすだけでなく、骨の中に豊富な TGF-βやIGFなどの成長因子を骨から溶け出させてしまいます。
そのため、がん細胞を増殖活性化させます。

その他にも全身への影響があるため、注意が必要です。
全身への影響として、高カルシウム血症により便秘や吐き気、のどの渇き、食欲不振などが生じる可能性があります。
さらに肺炎、膀胱炎、尿道炎、認知症などの合併症により寝たきりになる可能性も否定できないため、念頭に置く必要があります。
特に高齢者では、合併症を併発しやすくなります。

早期に治療を開始し、生活の質を保ちましょう。

骨転移しやすいがん


続いては、骨転移しやすいがんについて解説します。
がんの種類によって、早期のうちから骨転移を起こしやすいがんと、進行して病状が重くなってから起こるがんがあります。
早期のうちから骨転移を起こしやすいがんの代表例は、乳がん、肺がん、前立腺がん、多発性骨髄腫などです。
骨転移が発生する頻度はおよそ20~30%と言われています。
骨転移がきっかけで原発巣のがんが見つかったり、がんが見つかったときにはすでに骨転移を生じていたりすることが多いのが特徴です。

進行して病状が重くなってから起こるがんの代表例は食道がん、胃がん、大腸がん、直腸がんなどの消化器系のがんや、子宮頚がん、卵巣がんなどの婦人科系のがん、咽頭がん、喉頭がんなどの頭頚部がん、皮膚がんなどです。
骨転移の頻度は数%と低いですが、肺や肝臓など内臓への転移が見られるようになってから骨転移が起こる傾向もあるため注意が必要です。

骨転移の主な症状


続いては、骨転移の症状について紹介します。
痛み、骨折、麻痺といった代表的な3つの症状について解説します。

痛み

骨転移の主な症状1つ目は、痛みです。
痛みには個人差があります。
痛みは体がSOSを出し続けていると徐々に強まるものなので、早期に発見することが大切です。
痛みの出始めは、違和感程度という場合もあります。

骨折

骨転移の主な症状2つ目は、骨折です。
骨折は、些細な動作で起こりやすくなります。
痛みを我慢しているうちに些細な動作で、骨折が生じてしまう可能性もあります。
痛みを我慢しないことは、骨折の予防にも繋がります。

麻痺

骨転移の主な症状3つ目は、麻痺です。
背骨にがんが転移し、脊髄を損傷することで麻痺する可能性があります。
一度損傷を受けた後は、回復を期待できず、多くの場合は寝たきりとなってしまいます。
麻痺の程度によっては、排泄のコントロール機能も失う場合もあります。

がんの転移と聞くと末期状態であるかのような印象を受けますが、骨転移は余命には直接影響しないと言われています。
かといって放置して良いものでもありません。
がんの骨転移は、痛みや骨折、麻痺を引き起こし生活の質に影響を及ぼすため、適切な対処が必要です。

骨転移の検査法


続いては、骨転移の検査法について解説します。
痛みなどの症状があり、骨転移が疑われる場合の検査について見ていきましょう。

まずX線検査やCT検査、MRI検査といった画像検査で転移の場所や程度などを調べます。
X線検査は重症度を大まかに把握するための基本的な検査です。
このX線検査で、骨折や麻痺などの重篤な症状を起こす恐れがあると判断された場合、MRI検査で、さらに詳しくそのリスクを探ります。

MRI検査では脊髄などの神経組織も映しだされます。
X線検査では発見できないような、圧迫骨折などの小さな骨転移もわかることがあります。
骨シンチグラフィーという放射性物質を注射して、骨の代謝の状態を調べる検査を行う場合もあります。
骨シンチグラフィーでは、転移の広がりやCT検査ではわかりにくい部位の状態を把握できます。

続いては、自覚症状がない場合について説明します。
肺がんや乳がん、前立腺がんなど骨転移の頻度の高いがんでは、腫瘍マーカーの数値上昇が、骨転移発見のきっかけになることが多いでしょう。
内臓への転移を調べるCT検査で、骨転移が見つかる場合もあります。

骨転移の治療法


それでは、骨転移の治療法について解説します。
骨転移と診断された場合の治療法である手術療法、放射線療法、薬物療法、免疫療法について詳しく紹介します。

手術療法

骨転移の治療法1つ目は、手術療法です。
手術療法は外科手術により、がんを切除する治療法です。
がんの転移による骨折である病的骨折と、脊髄圧迫に対する手術が同時に行われることが多い傾向にあります。

がんの治療として、骨に転移した病巣を切除するために手術を行うことはあまりありません。
病巣が一部に限られ、手術で取りきれる範囲と診断できるなど、特定の条件を満たしている場合に限って手術が検討されます。

放射線療法

骨転移の治療法2つ目は、放射線療法です。
放射線療法は、名前の通り放射線を照射することにより、がん細胞のDNAにダメージを与え破壊する治療法です。
放射線療法は、痛みがある場合の緩和に有効とされています。
病変部の外から放射線を照射するのが一般的です。

薬物療法

骨転移の治療法3つ目は、薬物療法です。
薬物療法は、飲み薬や注射薬、点滴などを用いてがん細胞を攻撃したり増殖するのを抑えたりする全身への治療法です。
骨転移があっても骨折はしておらず、当面は体への影響がないと判断された場合に検討されます。

一般的に抗がん剤や分子標的薬、乳がんや前立腺がん治療のホルモン剤でがん細胞の増殖を抑えます。
破骨細胞という骨を破壊する細胞の働きを抑える薬や、痛みを抑える薬、消炎鎮痛薬などを併用する場合もあります。

免疫療法

骨転移の治療法4つ目は、免疫療法です。
免疫療法は、体の免疫を強めてがん細胞を排除する比較的新しい治療法です。
近年研究が進められており注目を集めています。

免疫療法は手術療法、放射線療法、薬物療法といった3つの治療と併用することで、治療効果の持続や向上に繋がります。
腫瘍マーカーの値の低下を確認した実績のあるクリニックもあります。

さらに、免疫療法は体への負担が少なく、重篤な副作用が起きにくいというメリットがあります。
体力が少ない方や、高齢者の方でも治療が可能です。

まとめ


今回は
・がんの骨転移について
・がんの骨転移の症状
・がんの骨転移の治療法
について解説しました。

乳がん、肺がん、前立腺がん、多発性骨髄腫などの場合は、およそ20~30%の確率で骨転移が発生します。
進行して病状が重くなってから起こるがんの場合、骨転移の確率は数%と低い傾向にあります。
どちらの場合も注意が必要ですので、痛みや麻痺など異変を感じたら、早期に医療機関を受診しましょう。

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