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抗がん剤は効かなくなる場合がある? 余命との関係性と抗がん剤治療を止めたいときの治療法

抗がん剤治療は、がん治療の三大治療と言われている化学療法の一つです。

抗がん剤治療は効果的な治療法だと言えますが、副作用の出現が懸念される場合もあります。中には、抗がん剤は効かなくなる場合があるという説もあります。

今回は抗がん剤治療を受けているがん患者さんや、がん患者さんの親族の方に向けて、抗がん剤治療を止めたいときに検討するべき治療法と余命との関係性について解説します。ぜひ参考にご覧ください。

抗がん剤は効かなくなる場合がある?


そもそも、抗がん剤は効かなくなる場合があるのでしょうか。

結論から申しますと、抗がん剤単独の治療では、抗がん剤が効かなくなる場合があります。がん治療には、手術などで切除不能ながんや再発がんと診断された固形がんに対して、抗がん剤単独での治療を進めるケースがあります。

一方、抗がん剤単独の治療では、30〜40%のがんに対して効果があるとされています。これは、逆をいえば60〜70%のがんに対しては効かない可能性があるということです。抗がん剤によって一時的にがんが縮小することはあるが、完全にがんが死滅することはなかなかありません。

ですが、血液がんや卵巣がんなど特定のがんに対しては効きやすいという特長もあるため、実際に治療を受けないと抗がん剤治療で効果があるのかは分かりません。

抗がん剤治療を止める場合と余命との関係性


場合によっては、抗がん剤治療を止めるケースもあります。ただし「抗がん剤が効かない=余命が近い」というわけではありません。

抗がん剤治療を止める下記のケースについて、次章以降で解説します。

  • 治療に有効な抗がん剤がなくなってしまったとき
  • 体調が悪化したとき
  • QOLの維持を優先するとき

治療に有効な抗がん剤がなくなってしまったとき

抗がん剤治療を止めるケース1つ目は、治療に有効な抗がん剤がなくなってしまったときです。がんの症状が悪化し、治療に有効な抗がん剤がなくなってしまうこともあります。

初回に受けた抗がん剤治療でがんが一度小さくなったものの、しばらくしてがんが再び大きくなることもあり、これは再燃と呼ばれています。再燃は、これまでの治療が効かなくなったことを意味します。

体調が悪化したとき

抗がん剤治療を止めるケース2つ目は、体調が悪化したときです。

全身の状態が悪化してしまい、抗がん剤治療を続けられなくなる場合があります。がん患者の方の全身の状態を示す指標である「パフォーマンス・ステータス」というものがあります。パフォーマンス・ステータスは以下の5段階に分けられます。

0 まったく問題なく活動できる。発症前と同じ日常生活が制限なく行える
1 肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる
2 歩行可能で、自分の身のまわりのことはすべて可能だが、作業はできない。日中の50%以上はベッド外で過ごす
3 限られた自分の身のまわりのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす
4 まったく動けず、自分の身のまわりのこともできない。完全にベッドか椅子で過ごす

 

パフォーマンス・ステータスが3以上の「限られた自分の身のまわりのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす」場合では使える抗がん剤はあるものの、積極的に治療が行われるケースは少ないと言われています。

QOLの維持を優先するとき

抗がん剤治療を止めるケース3つ目は、QOLの維持を優先するときです。

末期がんで余命宣告を受けた場合やがんの進行・治療の副作用などで精神的・心理的に辛くなり、がん患者の方自身が抗がん剤による治療を希望しないこともあります。

辛い副作用や経済的な負担、QOLの低下、抗がん剤に対して希望がもてないなど、さまざまな理由で治療を希望しないことも選択肢の一つです。がんやがん治療への受け止め方、向き合い方は人それぞれ異なります。

中には、「残りの人生を辛い副作用に時間を使いたくない」と考える人もおり、QOLの維持を優先する方もいます。何を優先し何を選択するのかは、患者さんの自由です。信頼できる医師と相談の上、最適な選択をしましょう。

抗がん剤が効かなくなってきたと感じたら


では、抗がん剤が効かなくなってきたと感じたらどうしたら良いのでしょうか。抗がん剤が効かなくなってきた、抗がん剤を止めたいと思ったときに検討したい以下の事項を次章以降で解説します。

  • 抗がん剤の治療期間や投与量を調整する
  • 他の抗がん剤の投与を検討する
  • 免疫療法を検討する
  • 緩和ケアを受ける

医師や看護師とともにがんの進行度や体調などに合わせて、どの選択肢がよいのかを検討することが大切です。

抗がん剤の治療期間や投与量を調整する

抗がん剤が効かなくなってきたと感じたら、抗がん剤の治療期間や投与量を調整しましょう。がん患者の方の体力的に抗がん剤治療を続けるのが難しい場合は、抗がん剤治療を止めるのではなく、治療期間や投与量を調整するという選択肢もあります。抗がん剤の投与量を既定量の半分〜80%程度にとどめると、副作用が軽減して治療を続けられるというケースもあります。

ただし、抗がん剤の減量によって治療の効果が低くなる可能性もあるため、注意が必要です。

また抗がん剤を休薬すると、その期間中にがんが進行する恐れもあります。そのため医師からリスクなどについてしっかり説明を受けてから決めることを推奨します。

治療法を検討するために、現在の抗がん剤治療はどういう意味があるのかをもう一度医師に相談し、整理してみることも大切です。

他の抗がん剤の投与を検討する

抗がん剤が効かなくなってきたと感じたら、他の抗がん剤の投与を検討しましょう。

がんが再発・再燃などした場合は、がんが全身に広がっていることが多いため、基本的には全身治療である抗がん剤による治療を受けるケースが多いという傾向にあります。

前回の抗がん剤治療の効果や副作用、再発・再燃までの期間などを元に別の抗がん剤を用いることもあります。また現在では、再発・再燃したがんに有効な抗がん剤も出てきています。

免疫療法を検討する

抗がん剤が効かなくなってきたと感じたら、免疫療法を検討しましょう。

抗がん剤を止めたいと感じたときに、他の治療法を検討するのも一つの方法です。代表的ながんの治療には、手術療法、放射線療法があり、この他にも免疫療法などさまざま治療法があります。

抗がん剤を単独で使用していた場合には、全身に広がっていたり、血液がんなどの可能性があるため手術療法や放射線療法は適さない場合が多いでしょう。

その場合、一つの選択肢としてあるのが免疫療法です。

免疫療法とは、人間に本来備わっているがん細胞に対する免疫力を高めて治療する方法です。もともと体にある機能を用いる治療法なので、がんの三大療法と言われている手術療法、化学療法、放射線療法よりも副作用が少ないという特徴があります。侵襲も小さく、高齢者や体力の低下している患者さんでも利用できます。

次章以降で主な免疫療法の種類である、以下の治療法について紹介します。

  • 免疫チェックポイント阻害薬を使った治療法
  • 免疫細胞療法

免疫チェックポイント阻害薬を使った治療法

免疫チェックポイント阻害薬は、がんが免疫細胞に対してかけているブレーキを解除する新たな治療法に用いられます。

働きが弱くなったT細胞が再び活性化し、がん細胞が増えるのを食い止めることができると考えられています。免疫チェックポイント阻害薬を使った治療法では、一部の特定のがんの場合は保険診療で受けられます。(※2023年12月時点)

ただし、さまざまな副作用が起こるケースがあることは把握しておくことが大切です。

免疫細胞療法

免疫細胞療法は、体の外でご本人のがん細胞と戦う免疫細胞の攻撃力を高め、体内に戻す治療法です。副作用が少なく、体調が良くない方や年齢を重ねている方でも受けられるという特徴があります。

一部の血液がんを除く、さまざまな種類のがんの治療が可能で、副作用の少ない治療法として知られています。

さらに、免疫細胞療法は放射線治療や化学療法、温熱療法との相性も良く、さまざまな治療法との併用も可能という特徴もあります。入院する必要もないので、QOLを高められますが、効果には個人差があることを念頭に置きましょう。

緩和ケアを受ける

抗がん剤が効かなくなってきたと感じたら、緩和ケアを受けるという方法もあります。

緩和ケアとは、がんに伴う心と体のつらさを和らげる治療です。がんが進行してから始めるものではなく、抗がん剤治療と緩和ケアを並行するケースや、抗がん剤治療を止めて緩和ケアに切り替えるケースなどさまざまなパターンがあります。抗がん剤治療と緩和ケアを並行することによって、治療効果が向上する可能性もあります。

また、抗がん剤治療を止めて緩和ケアに切り替える場合には、がんによる身体的な辛さや精神的な辛さ、不安などを軽減し、残りの人生のQOLを高められるというメリットがあります。

がん治療に伴う苦痛は我慢して溜め込まず、適切な治療を受けましょう。緩和ケアを受けることで、その他の治療に対して今よりも前向きに検討できるようになる可能性もあります。

まとめ


今回は、抗がん剤は効かなくなる場合がある?という疑問について解説しました。

全体の60〜70%のがんに対しては効かない可能性がありますが、抗がん剤が効かないからといって余命が近いというわけではありません。抗がん剤治療を止めたいときには、抗がん剤の治療期間や投与量を調整したり、他の抗がん剤の投与を検討しましょう。免疫療法の検討も効果的で、現在では免疫チェックポイント阻害薬を使った治療法や免疫細胞療法など、さまざまな療法があります。

同仁がん免疫研究所は、今回紹介した免疫療法の一つである「6種複合免疫療法」を行っている施設です。同仁がん免疫研究所では、厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、極めて高度な安全管理体制のもとで細胞培養の委託を受けています。

細胞培養数は圧倒的で、約3週間で1,000から2,000個の細胞を20から50億個まで培養できます。

「6種複合免疫療法」に関する詳細は、こちらよりご確認ください。

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