がん患者様のためのお役立ちブログ
がんで胸水がたまったときの余命は?胸水の治療法や検討したいがん治療
胸水は、肺や胸部に関わる重要な症状の一つであり、呼吸困難や胸の痛みを引き起こすことがあります。
特にがん患者さまにおいては「悪性胸水」として現れることが多く、生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすため、正しい理解と適切な対処が欠かせません。
今回の記事では、胸水の原因や症状、がんとの関連性、さらには治療法や緩和ケアについて詳しく解説します。
【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
INDEX
胸水とは?
胸水とは、肺を包んでいる「胸膜腔」と呼ばれる空間に液体が過剰に溜まった状態を指します。
胸膜腔は通常、肺の動きをスムーズにする潤滑液を保持しています。
しかし、心不全や肝疾患、がんなどの原因で液体が異常に増えると、肺が圧迫され呼吸困難などの症状が現れます。
胸水には大きく2種類あります。
- 漏出性胸水:心不全や肝疾患などが原因で発生します。
- 滲出性胸水:炎症やがん細胞によって生じます。
がんによって胸水がたまる原因
がんによる胸水の発生は「悪性胸水」と呼ばれ、進行がんの患者さまによく見られます。
がん細胞が胸膜に直接広がったり、転移したりすることによって起こる炎症や循環障害を原因として、悪性胸水が発生します。
具体的な悪性胸水の発生原因は、以下の通りです。
- 胸膜への転移:がん細胞が肺や他の臓器から胸膜に転移すると炎症が生じます。この炎症により血管の透過性が高まり、液体が漏れ出しやすくなります。
- リンパの流れの障害:がん細胞がリンパ節に浸潤するとリンパ液の流れが滞り、胸膜腔に余分な液体が蓄積します。これが胸水の増加につながります。
- 血管からの漏出:がんが進行すると、胸膜の毛細血管が傷つき、血液中の水分が胸膜腔に漏れやすくなります。
- 低栄養や低アルブミン血症:がんによって体力が低下し血液中のアルブミンが減少すると、血管内に水分を引き留める力が弱まり、胸膜腔に水分が溜まりやすくなります。
これらの要因が単独または複合的に作用して胸水がたまります。
悪性胸水は、呼吸困難や胸の痛みを引き起こし、生活の質に大きく影響します。
現在では、胸水の除去や症状の緩和を目的とした治療法が進歩しており、患者さまの負担を軽減する選択肢も増えています。
がんで胸水がたまったときの余命は?
悪性胸水は進行がんでよく見られる症状の一つですが、これが直接的に余命を示す指標になるわけではありません。
患者さまの体力や治療効果、がんの種類や広がり具合によって経過は大きく異なります。
また、緩和ケアを受けながら、がんの進行に合わせた適切な治療を行うことで、日常生活をより長く快適に過ごせる可能性があります。
中には、悪性胸水の管理がうまくいき、数ヶ月から1年以上にわたり安定した状態を維持する患者さまもいます。
胸水がたまりやすいがんの種類
特に以下のがんは、胸水を引き起こすリスクが高いとされています。
肺がん
肺がんは胸水を最も発生させやすいがんの一つです。肺に隣接する胸膜にがん細胞が広がることで、炎症やリンパ流の障害を引き起こし、胸水がたまります。
関連記事:「余命1ヶ月・肺がん末期の宣告を受けたら?ステージ4患者が知っておくべき選択肢」
乳がん
乳がんは進行すると胸膜や肺に転移しやすくなり、胸水が発生することがあります。また、再発の兆候として胸水が現れるケースもあります。
関連記事:「乳がんの第4の治療方法・免疫療法とは?」
悪性リンパ腫
リンパ系が侵されると、リンパ液の流れが妨げられることで胸水が発生します。胸部のリンパ節ががんに浸潤することで症状が悪化します。
関連記事:「悪性リンパ腫ステージ4の余命とは?治療法や転移について解説」
卵巣がん
卵巣がんが進行すると腹腔から胸膜腔にがん細胞が広がり、胸水がたまることがあります。このケースでは腹水と胸水が同時に発生することも多いです。
関連記事:「卵巣がんで余命宣告を受けたら?直面する課題と検討できる治療法・ケアについて解説」
胃がん
進行胃がんが胸膜や腹膜に転移すると、胸水を引き起こす可能性があります。特に末期の胃がんでは胸水の管理が重要になります。
関連記事:「ステージ4の胃がんになった場合の治療法とは?」
胸水の症状
胸水がたまると、肺が圧迫されるため、さまざまな症状が現れます。
症状の程度は、胸水の量や溜まる速度、体の状態によって異なります。
主な症状は以下の通りです。
呼吸困難
胸水が増えると肺が十分に膨らまなくなり、息苦しさを感じます。初期は運動時に息切れを感じる程度ですが、胸水が多くなると安静時でも呼吸が苦しくなることがあります。
胸の痛みや圧迫感
胸膜が炎症を起こすと、胸に痛みや圧迫感が生じます。特に深呼吸や咳をしたときに痛みが強くなることがあります。
咳
胸水によって肺が刺激され、乾いた咳が続くことがあります。痰を伴わないことが多いですが、がんが関与している場合は血痰が出ることもあります。
体位による症状の変化
横になると胸水が移動し、呼吸がさらに苦しく感じることがあります。体を起こしている方が楽な場合が多いです。
疲労感や倦怠感
酸素の取り込みが低下するため、全身がだるく、疲れやすくなります。
たまった胸水は抜けば良い?
胸水がたまると呼吸困難や胸の痛みが生じるため、「抜く」という治療(胸腔穿刺やドレナージ)が行われることがあります。
しかし、胸水を抜けばすべてが解決するわけではなく、患者さまの状態や胸水の原因によって適切な対応は異なります。
胸水を抜くメリット
- 症状の緩和に期待できる:胸水を抜くことで肺の圧迫が軽減され、呼吸が楽になります。
- 診断目的にも使える:胸水を検査することで、がんの有無や炎症、感染の有無を確認できます。
胸水を抜く際の注意点
- 再発の可能性がある:がんに伴う悪性胸水は、抜いても再び溜まることが多いため、何度も抜く必要が生じることがあります。
- 体に負担がかかる:繰り返し胸水を抜くと体力が消耗し、低栄養や感染症のリスクが高まる可能性があります。
- 合併症のリスクがある:胸腔穿刺には、肺に穴が空く「気胸」や、出血、感染といった合併症のリスクが伴います。
胸水の治療法
胸水の治療法は、症状の緩和と原因に応じた対応が目的となります。
胸水による呼吸困難や痛みを軽減し、生活の質を向上させるため、さまざまな治療が選択されます。
具体的には、胸腔に溜まった胸水を排出する「胸腔ドレナージ」や、胸水の再発を防ぐ「胸膜癒着術」などが行われます。
胸腔ドレナージ
胸腔ドレナージは、胸膜腔に溜まった胸水を体外へ排出する治療法です。
呼吸困難や胸の圧迫感を和らげるために行われ、悪性胸水や大量の胸水による症状緩和に有効です。
手順
局所麻酔を施した後、肋骨の間に細い管(ドレーン)を挿入し、胸膜腔に溜まった胸水を排出します。
処置時間は通常20~30分程度で、状態によっては数日間ドレーンを留置することもあります。排出後、胸の圧迫感が軽減され、呼吸が楽になります。
メリット
- 即効性がある:短時間で胸水を排出できるため、呼吸困難などの症状が迅速に緩和されます。
- 診断の一助となる:排出した胸水を検査し、がん細胞や感染の有無を調べることができます。
注意点とリスク
- 再発の可能性がある:悪性胸水の場合、胸水が再び溜まることが多いため、繰り返し処置が必要になることがあります。
- 合併症のリスクがある:気胸(肺に穴が開く)、感染、出血などのリスクが伴います。
- 体に負担がかかる:繰り返し行うと体力が消耗しやすいため、患者さまの状態を見ながら治療を進めます。
胸腔ドレナージは症状の緩和を目的とした治療法です。
繰り返し胸水が溜まる場合には、再発を防ぐ治療法(胸膜癒着術など)も検討されます。
医師と相談し、患者さまに合った方法で胸水を管理することが大切です。
胸膜癒着術
胸膜癒着術は、胸水が再び溜まるのを防ぐために行われる治療法です。
悪性胸水が何度も再発し、胸腔ドレナージによる排出を繰り返す場合に選択されます。
胸膜癒着術では、胸膜腔に薬剤を注入して炎症を引き起こし、肺側胸膜と胸壁側胸膜を癒着させ、胸水が溜まる隙間をなくします。
手順
まず、胸腔ドレナージで胸水を排出した後、胸膜腔に癒着剤(タルクや抗がん剤、抗生剤など)を注入します。
これにより炎症反応が起こり、胸膜が癒着して隙間がなくなることで、胸水の再発を防ぎます。
処置は局所麻酔下で行われ、数日間ドレーンを留置することが一般的です。
メリット
- 胸水の再発予防につながる:胸膜が癒着することで、胸水が溜まるスペースがなくなり、再発を抑制します。
- 症状の緩和に期待できる:呼吸困難や胸の痛みが改善され、生活の質(QOL)が向上します。
注意点とリスク
- 痛みや発熱が生じることがある:癒着の過程で炎症が起こるため、一時的に痛みや発熱が生じることがあります。
- 癒着不全が起こる可能性がある:まれに癒着がうまくいかず、再度胸水が溜まることがあります。
- 合併症のリスクがある:感染や気胸、出血のリスクもあります。
胸膜癒着術は胸水の再発を防ぐ効果的な手段ですが、体力や全身状態によって適応が異なります。
医師と十分に相談し、症状に合わせた治療法を選択することが重要です。
胸水の治療と同時に検討したい免疫細胞療法
胸水がたまる原因ががんである場合、従来の治療法に加えて「免疫細胞療法」を検討する選択肢があります。
免疫細胞療法は、患者さま自身の免疫細胞を活性化し、がん細胞を攻撃する治療法です。
特に、進行がんや再発がんに対して、症状の緩和や治療効果の向上が期待されます。
免疫細胞療法の仕組み
患者さまの血液から免疫細胞(主にリンパ球)を採取し、体外で活性化・増殖させます。
その後、活性化した免疫細胞を再び体内に戻すことで、がん細胞を攻撃する力を高めます。
代表的な方法には、活性化自己リンパ球療法(LAK療法)や樹状細胞ワクチン療法があります。
他に、特におすすめの「6種複合免疫療法」について、以下、さらに詳しく解説します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
②副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
また、費用は治療ごとでのお支払いのため、医療費を一度にまとめて支払う必要もありません。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血によって取り出した免疫細胞を培養し、活性化させた後点滴で体内に戻すという治療法です。方法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
詳細は以下よりお問い合わせください。
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