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がん治療中にものを食べられない原因とは? 食べられないときに押さえておきたい食事の工夫

がん患者さんは、治療中食事が満足に摂れず苦悩する方もいます。

今回はがんを患っており食事が食べられない方やその家族の方に向けて情報をまとめました。

  • がん治療中にものが食べられなくなる原因
  • がん治療中に食事ができないときはどうすればよいのか
  • さまざまな食事の工夫

を紹介します。ぜひ参考にご覧ください。

がん治療中にものが食べられなくなる原因


初めに、がんを患うとものが食べられなくなってしまう原因について紹介します。今回は原因を大きく3つに分けて解説します。

原因1. 治療の副作用や合併症によって食べられなくなる

がん治療中にものが食べられなくなる原因の1つ目は、 治療の副作用や合併症によって食べられなくなるというものです。がん治療によって食事を取れなくなってしまうケースがあります。

特に抗がん剤治療、放射線治療、手術による治療では、食事が取れなくなる場合があります。次章以降ではそれぞれの治療内容や、どのような影響があるかを紹介します。

抗がん剤治療

抗がん剤治療中にものが食べられなくなることもあります。まず、抗がん剤治療とはどのような治療なのかを簡単に紹介します。

抗がん剤とは、がん細胞の増殖やがんの進行・転移を抑えるための薬です。抗がん剤は、注射や内服で投与します。全身治療として有効で、抗がん剤を用いるがん治療のことを「薬物療法」「化学療法」と呼びます。抗がん剤は全身に影響がある治療であるため、がん細胞だけでなく正常な細胞の一部を傷付けてしまい、副作用が起こってしまいます。副作用の中には、食事が取れなくなる以下のような症状があります。

  • 食欲不振
  • 吐き気や嘔吐
  • 下痢
  • 口内炎
  • 味覚や嗅覚の変化

 

それぞれの副作用について詳細を解説します。

抗がん剤治療の副作用として、食欲不振を引き起こす可能性があります。食欲不振では、食べたいという気持ちが低下してしまいます。

副作用として吐き気や嘔吐が現れる場合もあります。予防的に吐き気を抑える薬を使用することで、症状を抑えることができます。

下痢も抗がん剤の副作用として出現する症状です。下痢により失われた水分は、点滴等で補います。

抗がん剤の副作用として、口内炎が現れることも知られています。口内炎では、口の中がただれてしまい、食事が取りづらくなってしまいます。口内炎にはうがい薬や軟膏を使用して対処します。

さらに味覚や嗅覚の変化を訴える人もいます。舌にある味を感知するセンサーやニオイを感じるセンサーが影響を受けるため生じると言われています。口内環境の変化により、生じる場合もあるそうです。

またこれらの副作用には個人差がありますので、全ての人に現れるわけではありません。

放射線治療

放射線治療中にものが食べられなくなることもあります。放射線治療とはどのような治療かを紹介します。

放射線療法は局所療法の一種です。放射線をがんに照射し、がん細胞の増殖を止めて再発を予防する治療法として知られています。放射線治療は抗がん剤治療と比べて、全身への影響は少ないですが、放射線を照射した箇所で副作用が生じてしまいます。

口やのどのがんでは、照射箇所周辺の粘膜や歯ぐきなどが傷付き、潰瘍ができることがあるため注意が必要です。食道がんでは食道に炎症や潰瘍ができる可能性があります。また、すい臓がんでは食欲不振、嘔吐・吐き気、下痢などが起こることも。前立腺がんや子宮がんでは、下痢や血便になるなどの症状が現れます。

これらの副作用が起こり、食事を取れなくなってしまう方もいます。

手術による治療

手術による治療によって、ものが食べられなくなることもあります。がんの切除手術を行った後も、食事を取りにくくなる場合があります。手術によって胃が小さくなったり大腸が短くなったりするケースもあり、これらが影響していると言えるでしょう。

手術によって、食事を少量しか食べられなくなったり、下痢になったりする場合もあります。胃の手術後には、冷や汗、動悸、吐き気、腹痛、めまいなどが起きたりする可能性があり、注意が必要です。

原因2. がんそのものによって食べられなくなる

がん治療中にものが食べられなくなる原因の2つ目は、がんそのものによって食べられなくなってしまうことです。がんによって、食事ができなくなるケースもあります。

胃がん・大腸がんでは、がんの初期では問題なく食事ができるケースが多いですが、がんが進行し潰瘍ができると痛みが生じたり食欲不振になったりすることもあります。その他にも腸閉塞になったり、腸に穴が開くことも。強い痛みや吐き気、嘔吐などの症状が起こり、食事ができなくなってしまう場合もあるため、注意が必要です。

原因3. がんへの不安によって食べられなくなる

がん治療中にものが食べられなくなる原因の3つ目は、がんへの不安によって食べられなくなってしまうことです。がんへの不安や恐怖など精神的な理由で、食欲不振になる場合もあります。

がん治療中に食事ができないときはどうすればよい?


では、がん治療中に食事ができないときはどうすればよいのでしょうか。無理して食事をしようと思うと、食べることが余計につらくなってしまう場合があります。

医師から指示がある場合以外は、1日3食を取ることにこだわりすぎず、体調やお腹の調子、副作用の症状によって、食べられるものを食べたいときに食べられる分だけ摂取することをおすすめします。

食事が取れない場合には、担当の医師や看護師、栄養士などに相談することが大切です。

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫


続いては、食べられないときに押さえておきたい食事の工夫を紹介します。がんによって食べられないときに、一口でも多く食べられるようにするための食事の工夫について、次章以降で解説していきます。

好きなものを食べる

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫の1つ目は、好きなものを食べるということです。

バランスの良い食事を取ることは大切ですが、無理しすぎる必要はありません。食欲のないがん患者さんは、好きな食べ物を食べることを優先しましょう。

がんを患うと、味覚障害などによってこれまでと好きな食べ物が変わる可能性もあります。患者さんのサポートをするご家族は、ご本人に食べたいものを聞くようにしてください。患者さん本人の好きなものを小分けに冷蔵・冷凍しておくと、食べたいと思ったタイミングですぐに提供できるのでおすすめです。

盛り付けを工夫する

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫の2つ目は、盛り付けを工夫することです。

食欲がないときは、盛り付けを工夫したり季節感のある食器を使用したり、食卓に花を飾ったりするのもおすすめです。雰囲気が変わって食欲が出るケースもあります。小さなお皿に盛りつければ、食べきったことへの達成感にも繋がりますよ。

カロリーの高いものをすぐに食べられるようにしておく

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫の3つ目は、カロリーの高いものをすぐに食べられるようにしておくことです。

食事を取れないと体重が減ってしまうこともあり、治療に影響してしまう場合もあります。体重減少を防ぐために、カロリーのある食べ物を食べられるときにすぐに食べられるようにしておきましょう。例えば、

  • カットしたフルーツ
  • 小さめのおにぎり
  • ジャム
  • はちみつ

などを用意してみてください。

 

消化の良いものを食べる

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫の4つ目は、消化の良いものを食べることです。吐き気や嘔吐の症状がある場合は、ごはんや麺など消化の良い物を少量ずつ食べるようにしましょう。

柔らかくとろみのあるものを食べる

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫の5つ目は、柔らかくとろみのあるものを食べることです。食べ物を噛みにくい場合や飲み込みにくい場合には、柔らかくとろみのある食べ物だとスムーズに飲み込めます。

飲み物や汁物などは、片栗粉などでとろみをつけると飲み込みやすくなるでしょう。パサパサしているものは、ペースト状にするなど調理の工夫をするのもおすすめです。

食事の温度を体温に近づける

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫の6つ目は、食事の温度を体温に近づけることです。

口内炎ができていて痛みがある場合には、食事の温度を体温に近づけると食べやすくなります。熱すぎるものや冷たすぎるものは口の中の刺激となり痛みが生じやすいので、注意しましょう。

小まめにうがいをしたり飴を舐めたりする

副作用などで唾液が減って食事しにくい場合には、小まめにうがいをしたり飴をなめたりすることで唾液が分泌されやすくなります。

うがいは口内炎ができているときにも効果的です。口内炎が出ているときには生理食塩水でうがいをすることをおすすめします。生理食塩水の作り方は簡単で、1リットルあたり大さじ2分の1の食塩を入れて作成します。

この他に、市販されている口内保湿スプレーやジェルを使用するのもおすすめです。ぜひお試しください。

小まめに水分補給をする

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫の7つ目は、小まめに水分補給をすることです。水分についてはできるだけ小まめに補給してください。水分を取らないと脱水症状になってしまう可能性があります。

食べる姿勢にも気を付ける

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫の8つ目は、食べる姿勢にも気を付けることです。

体調が悪く、座って食べられない場合には、食べ物が気道に入ってしまわないように、上体を45度から60度に起こして顎を引いて食事を取ることをおすすめします。医師や看護師にどのような姿勢で食べるべきか確認するのも良いでしょう。

がんに対する不安を和らげる

食べられないときに押さえておきたい食事の工夫の9つ目は、がんに対する不安を和らげることです。

がんへの不安や恐怖などによって食欲不振になっている場合は、なるべく不安や恐怖を和らげることも大切です。ご家族や友人、担当する医師など、信頼できる人に気持ちを打ち明けることで気持ちが軽くなることもあります。相談支援センターの心のケアの専門家に相談したり、患者会などに参加したりすることも良いでしょう。

まとめ


今回は、がん治療中にものを食べられない原因について解説しました。

がん治療による影響は、患者さんとそのご家族の心身に大きな影響を与えます。食事方法を工夫したり、最適な治療法を見つけることで、心身への負担が少なく改善に進んでいくことができますよ。免疫療法の一つである6種複合免疫療法は、術後補助療法の一種です。

「同仁がん免疫研究所」は、今回紹介した免疫療法の一つである6種複合免疫療法を提供している機関です。

同仁がん免疫研究所は厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、極めて高度な安全管理体制のもとで細胞培養の委託を受けています。

細胞培養数は圧倒的で、約3週間で1,000から2,000個の細胞を20から50億個まで培養できます。

6種複合免疫療法 に関する詳細は、こちらよりご確認ください。

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