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ステージ4の胃がんになった場合の治療法とは? 免疫療法や薬物療法について解説
「もう、私には時間が残されていないのだろうか」
ステージ4(Ⅳ期)の胃がんと診断され、絶望的な気持ちを抱えている方も多いかもしれません。
また、最愛の家族を支えながら、未来への希望を見失いかけているご家族もいらっしゃるでしょう。
しかし、決して諦める必要はありません。医学は日々進歩しており、ステージ4でも「可能性」は残されています。
今回の記事では、薬物療法や免疫療法について分かりやすく解説し、最後に、同仁がん免疫研究所が提供する「可能性」として、6種複合免疫療法についても詳しく紹介します。
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を活性化・増殖させて、がんと闘う力を高める免疫療法です。
6種複合免疫療法の特徴
⚫︎がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがん※に対応する
⚫︎副作用がほとんどないため、体への負担が少なく治療できる
⚫︎入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
6種複合免疫療法は患者さま自身の免疫細胞を使用するため、副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
がん治療の選択肢の一つとして、ぜひ6種複合免疫療法をご検討ください。今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。
INDEX
胃がんとは?
まず、胃がんの概要を紹介します。
胃は、みぞおちのあたりに位置する袋状の臓器で、食べ物を消化し、腸へと送り出す働きをしています。
胃へと送られた食べ物は、消化酵素や胃酸を含む胃液と混ざり合い、消化されます。
そして消化された食べ物は、幽門と呼ばれる部分を通り、少しずつ十二指腸へ送り出されます。
胃がんは、胃の内側を覆う粘膜の細胞ががん化し、増殖することで発生します。
進行すると、がんは徐々に粘膜下層、固有筋層、漿膜(しょうまく)の外側へと広がっていきます。
がんが漿膜の外側まで達すると、周囲の臓器(大腸、膵臓、横隔膜、肝臓など)に浸潤することがあります。
また、がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗って移動し、他の臓器へ転移する可能性もあります。
胃がんには、胃の壁を硬く厚くしながら広がっていくスキルス胃がんという種類があります。
スキルス胃がんは進行が早く、症状が現れた時点ですでに進行していることが多いのが特徴です。
そのため、他の胃がんに比べて治療が難しいとされています。
胃がんの症状
次に、胃がんの症状を紹介します。
胃がんは、初期の段階では自覚症状がないケースが多いと言われています。
人によっては、軽い胃の不快感や胸やけ、げっぷ、食欲不振、吐き気などの症状が現れることもありますが、これらの症状だけで胃がんと断定することはできません。
胃がんが進行すると、以下のような症状が多く見られるようになります。
- 食欲がなくなる
- お腹が張る
- 痛みが生じる
- 血を吐く
- 便に血が混じる
- 黒い便が出る
また、胃がんがさらに進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
- 体重減少や衰弱が顕著になる
- 腹水がたまる
- お腹全体にがんが広がり、腹膜播種(ふくまくはしゅ)になる
- 他の臓器への転移が見られる
胃がんのステージ
胃がんは、大きく4つの病期(ステージ)に分けられます。
- Ⅰ期(ステージ1)
- Ⅱ期(ステージ2)
- Ⅲ期(ステージ3)
- Ⅳ期(ステージ4)
胃がんのステージは以下の3つの要素(TNM分類)から成り立っています。
- T:がんの深達度(がんの深さ)
- N:領域リンパ節(胃の近くにあるリンパ節)への転移の有無
- M:遠隔転移(がんができた場所から離れた臓器やリンパ節への転移)の有無
(引用:国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん 治療」)
ステージ1のがんは早期がん、ステージ4のがんは末期がんと呼ばれることが一般的です。
胃がんの治療方針を決めるためのステージには、臨床分類と病理分類の2つの分類があります。
次章で詳しく見ていきましょう。
臨床分類
臨床分類は、胃がんが発覚した際に最初に治療方針を決定するときに用いられます。
画像診断や生検、審査腹腔鏡などの結果に基づき、がんの広がりを「推定」するための分類で「予想ステージ」とも呼ばれます。
胃がんの臨床分類は以下の通りです。
遠隔転移 | なし(M0) | あり(M1) | |
なし(N0) | あり(N+) | 有無にかかわらず | |
T1a/T1b、T2 | Ⅰ | ⅡA | ⅣB |
T3、T4a | ⅡB | Ⅲ | |
T4b | ⅣA |
(参考:国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん 治療」)
臨床分類のステージ4では、がんが胃の表面に達し、他の臓器へも転移している状態(遠隔転移がある状態)を指します。
病理分類
病理分類は、手術で切除した病変を診断し、実際のがんの広がりを評価する分類です。
手術後の治療方針を決定する際にも用いられますが、分類結果は臨床分類と一致しない場合もあります。
遠隔転移 | なし(M0) | あり | ||||
なし(N0) |
1〜2個 (N1) |
3〜6個(N2) |
7〜15個 (N3a) |
16個以上(N3b) | 有無にかかわらず | |
T1a,T1b | ⅠA | ⅠB | ⅡA | ⅡB | ⅢB | Ⅳ |
T2 | ⅠB | ⅡA | ⅡB | ⅢA | ⅢB | |
T3 | ⅡA | ⅡB | ⅢA | ⅢB | ⅢC | |
T4a | ⅡB | ⅢA | ⅢA | ⅢB | ⅢC | |
T4b | ⅢA | ⅢB | ⅢB | ⅢC | ⅢC |
(参考:国立研究開発法人国立がん研究センター がん情報サービス「胃がん 治療」)
病理分類によるステージ4の胃がんでは、遠隔転移があります。
ステージごとの胃がんの5年生存率
続いて、ステージごとの胃がんの5年生存率(ネット・サバイバル)を紹介します。
がん治療における5年生存率は「治療から5年後に生存しているかどうか」の割合を指し、がんが完治しているかどうかを評価する指標ではありません。
つまり、5年生存率が高くても、がんが再発しないことを保証するものではありません。
しかし、治療の効果を評価する一つの指標として、参考にできるでしょう。
ステージ1 | 92.8% |
ステージ2 | 67.2% |
ステージ3 | 41.3% |
ステージ4 | 6.3% |
(参考:がん情報サービス 院内がん登録生存率集計結果閲覧システム)
ステージ4の胃がんになった場合の主な治療法
では、ステージ4の胃がんになった場合には、どのような治療法があるのでしょうか。
いわゆる末期がんとされるステージ4の胃がんに対する主な治療法について、次章で解説します。
今回紹介する治療法以外にも、特定の転移状況によっては手術が検討される場合もあります。
ただし、多くの場合、がんの根治を目指すのではなく、 症状の緩和や延命を目的とした治療となります。
薬物療法
ステージ4の胃がんになった場合の主な治療法の1つ目は、薬物療法です。
薬物療法は、化学療法剤や免疫チェックポイント阻害剤などの薬物を用いて、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させたりすることを目的とした治療法です。
目に見えない小さながん細胞にも効果があるとされており、転移したがんや白血病、リンパ腫などの治療にも広く用いられています。
また、手術前後に、再発予防のために使われることもあります。
臨床分類または病理分類でステージ4と診断された胃がんには、薬物療法が検討されます。
胃がんの薬物療法では、細胞障害性抗がん薬や分子標的薬など、さまざまな種類の薬剤が使われます。
これらの薬剤は、単独または組み合わせて、点滴や内服によって投与されます。
具体的な薬剤の種類や投与方法は、患者さまの状態やがんの種類などを考慮し、医師と相談の上決定されます。
薬物療法だけでがんを完全に治すのは難しい場合が多いですが、転移したがんの進行を遅らせたり、がんによる症状を緩和したりする効果が期待できます。
ただし、薬物療法には副作用が生じる可能性があるため、そのリスクを理解しておくことが重要です。薬剤の種類によって、現れる副作用は異なります。
使用する薬剤の副作用について、どのタイミングでどのような副作用が現れる可能性があるのか、事前に医師に確認しておきましょう。
細胞障害性抗がん薬の主な副作用は、以下の通りです。
- 治療直後に現れるアレルギー反応
- 治療から1~2週間程度の期間に見られる吐き気や食欲低下・だるさ・口内炎・下痢
- 2週間以降から見られる脱毛や手足のしびれ・皮膚の異常
- 肝機能障害
- 腎機能障害
- 血液の異常
分子標的薬の主な副作用は、以下の通りです。
- 薬剤の投与から24時間以内に起こる過敏症
- 心機能の低下
- 高血圧
- 鼻出血
放射線療法
ステージ4の胃がんになった場合の主な治療法の2つ目は、放射線療法です。
放射線療法は、放射線を照射してがん細胞の遺伝子を損傷させる治療法です。
近年では、正常な細胞へのダメージを最小限に抑える放射線療法の研究が進められています。
放射線療法は通院で受けられる場合もあり、患者さまの負担が比較的少ない治療法と言えるでしょう。
手術が困難な場合や、手術後の補助的な治療として選択されることが多く、治療効果を高めるために化学療法と併用して行われることもあります。
胃がんに対する放射線療法は、がんの根治を目的とするよりも、進行や再発した胃がんに対し、症状の緩和や進行を遅らせるために補助的に行われることが多い治療法です。
例えば、胃がんによって食事が困難になったり、痛みを感じたりする場合に、これらの症状を和らげるために放射線治療が行われます。
また、胃がんの臨床分類でステージ4と診断された場合も、放射線療法が検討されることがあります。
緩和手術
ステージ4の胃がんになった場合の主な治療法の3つ目は、緩和手術です。
ステージ4の胃がんでは放射線療法が検討されることがありますが、患者さまの苦痛を伴う症状を軽減するために、緩和手術が選択されることもあります。
進行した胃がんでは、がんが他の臓器に転移し、潰瘍ができると大量の出血や悪臭が発生し、短い余命の中で入院が必要になることがあります。
緩和手術を行うことで、これらの症状を防ぎ、入院を避けることができる可能性があり、患者さまのQOL(生活の質)向上につながる場合があります。
対症療法(緩和ケア)
ステージ4の胃がんになった場合の主な治療法の4つ目は、対症療法(緩和ケア)です。
対症療法(緩和ケア)とは、がんによる心身のさまざまなつらさを和らげる取り組みです。
緩和ケアは、がんの診断後、いつでも始めることができます。
がんの根治を目指す治療法ではありませんが、がんによる痛みや治療の副作用が強い場合に、その症状を和らげることができます。
医師や看護師、理学療法士、管理栄養士など、多職種の専門家が連携して緩和ケアを提供します。
なお、緩和ケアは、胃がんと告知されたタイミングから受けることが望ましいです。
身体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛や不安、ご家族へのサポートなど、さまざまな側面からケアを行います。
緩和ケアには、主に基本的緩和ケアと専門的緩和ケアの2種類があります。
基本的緩和ケアは、がん患者さまに関わる全ての医療者が提供する基本的なケアを指します。
専門的緩和ケアは、特別なトレーニングを受けた専門家が提供するケアを指します。
また、緩和ケアの具体例は以下の通りです。
- 痛み止めなどの薬の処方や調整をする
- お話をして不安の軽減や気晴らしをする など
術前補助化学療法
ステージ4の胃がんになった場合の主な治療法の5つ目は、術前補助化学療法です。
術前補助化学療法とは、手術前に抗がん剤を使用してがんを縮小させたり、増殖を抑えたりする治療法です。
胃がんの臨床分類で、遠隔転移がなく、リンパ節への転移が見られるステージ4と診断された場合に、この治療法が選択されることがあります。
胃切除・リンパ節郭清
ステージ4の胃がんになった場合の主な治療法の6つ目は、胃切除・リンパ節郭清(かくせい)です。
手術では、がん細胞を含む胃の一部または全体を切除します。
その際、がんが転移している可能性がある胃周囲のリンパ節を取り除く「リンパ節郭清」が行われる場合もあります。
胃がんの臨床分類において、遠隔転移がないステージ4と診断された場合に選択されることがあります。
ステージ4の胃がんでは免疫療法も選択肢の一つ
がんの標準治療の他にも検討できる治療法として、免疫療法があります。
ステージ4の胃がんでは免疫療法も選択肢の一つです。
免疫療法とは、免疫の力を利用する治療法です。
現在行われている免疫療法にはさまざまな種類がありますが、大きく以下の2つに分けられます。
- 免疫チェックポイント阻害薬による治療
- 免疫細胞療法
ステージ4の胃がんでは、上記2つの治療法を検討することができます。それぞれの治療法について、次章で解説します。
免疫チェックポイント阻害薬による治療
ステージ4の胃がんで検討される治療法に、免疫チェックポイント阻害薬によるものがあります。
免疫チェックポイント阻害薬は、私たちの免疫細胞であるT細胞ががん細胞を攻撃するのを妨げるブレーキのようなものを解除し、免疫にブレーキがかかることを防ぐ薬です。
さまざまな種類があり、それぞれ有効ながんの種類が異なります。
現在、胃がんの治療で承認されている免疫チェックポイント阻害薬は、以下の通りです。
- オプジーボ(ニボルマブ)
- キイトルーダ(ペムブロリズマブ)
免疫チェックポイント阻害薬による治療で生じる可能性がある主な副作用は、以下の通りです。
- 間質性肺炎
- 重症筋無力症
- 心筋炎
- 筋炎
- 横紋筋融解症
- 大腸炎
- 重度の下痢
- 1型糖尿病
- 免疫性血小板減少性紫斑病
- 肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎
- 甲状腺機能障害
- 神経障害
- 腎障害
- 副腎障害
- 脳炎
- 重度の皮膚障害
- 静脈血栓塞栓症
- 注入時過敏反応
免疫細胞療法
がん細胞を攻撃する免疫細胞の力を強化するのが、免疫細胞療法です。
この治療法にはさまざまな種類があり、薬物療法と併用されるケースもあります。
ここでは、代表的な免疫細胞療法とその特徴について紹介します。
樹状細胞ワクチン療法 | 樹状細胞は、がん細胞を直接攻撃するT細胞に、がんの目印を伝え、攻撃の指示を与えることができる免疫細胞です。この原理を利用して、樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞に体外でがん抗原を取り込ませてから体内へ戻し、T細胞にがんを攻撃するよう指示させます。 |
アルファ・ベータT細胞療法 | アルファ・ベータT細胞療法は、患者さま自身の血液からT細胞を取り出し、体外で大量に増やし、活性化させて再び体内に戻す治療法です。これは、活性化リンパ球療法の一種であり、化学療法や放射線療法の効果を補強する可能性も示唆されています。多くの機関で長年行われており、信頼性が高いと考えられています。 |
活性化Tリンパ球療法 | 活性化Tリンパ球療法は、患者さまの血液からリンパ球を取り出し、体外で活性化・増殖させて体内に戻す治療法です。医療関係者の間で「ラック」と呼ばれることもあります。 |
NK細胞療法 | NK細胞療法は、NK細胞が持つがん細胞を発見すると真っ先に単独で攻撃するという働きを利用して、患者さま自身の免疫細胞を用いてがん細胞にアプローチする治療法です。特殊なNK細胞培養培地を用いることで、強力な殺傷能力を持つNK細胞を効率的に増やすことができます。 |
6種複合免疫療法 | 6種複合免疫療法は、体内の免疫細胞を一度取り出し、体外で活性化・増殖させた後、再び体内に戻すことで、がんと闘う力を強化する療法です。がん細胞を発見、認識、攻撃といった異なる役割を持つ複数の免疫細胞を同時に増やし、活性化させることで、がんと闘う力を増強させます。 |
胃がんと6種複合免疫療法
今回の記事では、ステージ4の胃がんの治療法について解説しました。
ステージ4の胃がんの治療は、薬物療法、放射線療法、緩和手術、対症療法(緩和ケア)、術前補助化学療法、胃切除・リンパ節郭清、そして免疫療法などが主な選択肢です。
医師とよく相談し、最適な治療法を選びましょう。
同仁がん免疫研究所は、今回紹介した免疫療法の一つである「6種複合免疫療法」を提供しています。
6種複合免疫療法の特徴
- がん3大療法との併用が可能。ほぼ全てのがん※に対応
- 副作用が少なく、続けやすい療法
- 厚生労働省の許可を受けた施設で細胞培養を行う
※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
医療機関での治療の流れ
医療機関での採血後、血液は細胞加工センターへ送られ、ここで患者さまのがんに特化したオーダーメイドの培養を行います。
約3週間後、増殖・活性化された免疫細胞は治療用バッグに入れられ、採血をした医療機関で投与が行われます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
まずは今すぐ、詳しい内容をお問い合わせください。専任スタッフにより丁寧にご説明します。
6種複合免疫療法についてさらに詳しく知りたい方はこちらよりご確認ください。
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