がん免疫療法コラム

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がん治療で髪の毛が抜けるといわれても不安にならないで

がん治療には脱毛のリスクがある

がん治療に限らず、医薬品を使用した治療には副作用のリスクはつきものです。特に、化学療法や放射線療法などでは脱毛のリスクが見られることもあります。

髪の毛が抜け落ちることは精神的なストレスが生じるため、がん治療を通院で行っている患者にとって日常生活にも影響が起きることも考えられます。

がん治療における脱毛をありのまま受け入れることもできますが、近年では、脱毛に対するケアも存在するので試してみるのも良いでしょう。

 

脱毛はすぐには始まらない

多くの場合、がん治療を始めてから2〜3週間後くらいから脱毛が始まります。がん治療をうけるとき、髪の毛が抜けると言われても慌てる必要はありません。

また、髪の毛がどのくらい抜けるかは使用する薬剤によって異なりますが、多くの場合、治療が終了すれば髪の毛は生えてきます。

がん治療を開始してすぐに脱毛が始まらず、治療が終了したら生え始めるので慌てずに対策を考えることが大切です。

 

脱毛にはアピアランスケアがある

がん治療における見た目の変化に対して、さまざまな面で支援して患者の心理的な負担を減らすことをアピアランスケアといいます。

がん治療における髪の毛の脱毛のアピアランスケアに、ウィッグを使用することがあります。髪の毛の脱毛に対してウィッグを使用することで、見た目の変化をカバーすることも可能です。ウィッグを購入したら理容室や美容室などで自分にあわしてカットしてもらうこともでき、自然な仕上がりにできます。

また、眉毛の脱毛には化粧品を使用したり、まつ毛の脱毛に黒縁メガネを使用したりすることで対策できます。

 

自治体によってはウィッグに対して助成がある

近年では、がん治療における生存率の向上以外にも患者の苦痛を減らすためのケアも重要視されるようになりました。地方自治体によってはアピアランスケアにかかる費用を助成するところも存在します。

例えば、福岡県では、医療用ウィッグの購入費用の1/2、20000円ほど助成してもらうことが可能です。地方自治体によってアピアランスケアの助成の有無や金額は異なることもあります。アピアランスケアの助成を受けるときは、お住まいの地域の役所での相談が必要です。

 

アピアランスケアについて相談できる医療機関も増えてきているので、がん治療における見た目の変化について悩んでいる場合には医師やソーシャルワーカーなどに相談してみると良いでしょう。

参考文献

アピアランスケア,福岡県
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/apiarannsukea.html

これからがん治療をはじめる方へ,医療の視点
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/uploaded/attachment/159449.pdf

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