がん免疫療法コラム

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Vol.181 がん治療の分野にも進出するデジタル技術

がん治療においてデジタル技術の導入が進む理由は?

2020年のWHOのデータによると、世界で年間990万人以上ががんで亡くなっています。日本でも2019年には約37万人が亡くなり、日本人の死因第1位を占めています。

がん治療には莫大な費用がかかることも課題です。日本でのがんの年間医療費は4兆5000億円と報告されています。がん治療の効率化を進めることで、寿命を伸ばすことと医療費削減にもつながると言えるでしょう。

近年では、がん治療の効率化を進めるためにデジタル技術の導入が進められています。がん治療にデジタル技術を導入することで、治療の質の向上や医療費の適正化、医療従事者や患者の負担軽減にもつながります。

がん治療にどのようにデジタル技術が使われる?

がんを早期発見することで、重症化を予防できることは広く知られています。従来は、がんを発見するには、医師の深い経験と知見が必要であり、発見する精度が個人の技量に委ねられていました。

深層学習・AIなどのデジタル技術を導入することで、データ解析によって予測精度が向上することが期待できます。近年では、少量の血液を採取し、解析することで診断できる検査にAIを導入する試みがアメリカで行われています。

また、がん分野で最もデジタル技術が導入されているのが画像診断分野です。デジタル技術を活用した画像診断支援システムが開発され、診断の効率化が進められています。

その他にも、抗がん剤の通院治療における、患者さんや他の医療従事者とのマルチコミュニケーションツールも開発されています。

デジタル技術によって個別化が進む

デジタル技術の導入によって、ゲノム解析が進んでいます。個人の遺伝情報を解析することで、がんがいつ発症するか予測することも可能になる時代が来るかもしれません。

デジタル技術の進化によって個人にあった医療を受けられるようになると考えられます。個人にあったがん治療を設計することで、がん治療を効果的に進められる可能性もあります。

デジタル技術によって医療の適正化が進む可能性もある

医療技術の進歩により、ゲノム情報など管理するべき患者データも以前とは比べ物にならないほど増え、がん専門医や他の医療従事者の負担も増えていると言えます。

デジタル技術を導入することで、管理するデータを自動的に解析し、診断を支援できるので医療従事者の負担を減らすことが期待できます。

また、デジタル技術の導入は、がんの早期発見にもつながり、医療費を削減することも可能です。

 

(参考文献)

デジタル化が進むがん医療―フィジシャン・プラクティス・マネジメント企業による 技術導入およびデータ利活用の最前線―,三井物産戦略研究所
https://www.mitsui.com/mgssi/ja/report/detail/__icsFiles/afieldfile/2021/03/16/2103m_kato.pdf

海外のデジタルヘルスケアの事例調査 (欧州の事例) ,経済産業省
https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/shoujo/kenko_iryo_joho/pdf/003_03_02.pdf

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