がん免疫療法コラム

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放射線治療にも種類がある!放射線の種類による治療効果の違いは?

放射線には種類が存在する

原子力発電所など、核関連のニュースでよく耳にする放射線には、いくつか種類が存在します。放射線は、レントゲンにも使われるX線やガンマナイフに使われるγ線、粒子線治療に使われる粒子線など医療の現場でも放射線が活用され、がん治療においても重要な治療法の一つです。

 

放射性物質が安定な状態になる際に、粒子線や電磁波を放出します。放出された粒子線や電磁波が「放射線」です。放射線には、α線、β線、中性子線、陽子線などの粒子線とX線とγ線などの電磁波が存在します。

X線と粒子線の違いは?

レントゲンや古くから行われている放射線治療で使用されるX線は、粒子線に比べると透過する力が強いのが特徴です。X線を完全に遮断するためには鉛や厚い鉄の板が必要になるほどで、人体の場合では照射した部位の反対側に到達しても約30〜60%ほどエネルギーが残っています。そのため、治療したい部位だけでなく、X線の通り道にも影響が出るデメリットがあります。

 

粒子線は、体の中にある程度進んだあとに急激に高いエネルギーを放出して消滅する性質があり、X線に比べると正常組織に対する影響を少なくできるのが特徴です。従来のX線治療では、副作用の問題でがんを治しきるほどの出力でできなかった場合でも粒子線治療では治療できる可能性があります。

放射線療法の特徴は?

放射線治療は、外科手術や化学療法と並んで3大がん治療法として数えられています。放射線は、高いエネルギーを持った小さな素粒子であるため、多量に浴びると人体にダメージを受けますが、がん細胞のみに照射することで治療することも可能です。外科手術や化学療法に比べると体への負担が少ないので、高齢の方や過去の治療歴から薬物療法が難しい患者さんにも活用できることがメリットです。

他の治療法と併用することもできる

放射線療法単体でがん治療をおこなうこともありますが、外科手術や化学療法、免疫療法など他のがんの治療法と併用することも可能です。例えば、手術での切除が難しい部位のがんに対しては化学療法と放射線両方を同時におこないます。放射線療法で腫瘍部分を攻撃し、血管やリンパ管の中に浮遊するがん細胞を抗がん剤で攻撃することでがんの転移を防ぎます。

 

近年では、ステージⅢ期の非小細胞がんの患者さんに対して放射線療法と化学療法をおこなったあと、免疫チェックポイント阻害薬を使った免疫療法をおこなうことで、生存期間が伸びることが報告されています。がんの治療法にはさまざまな種類が存在し、患者さんの体調やがんの状態によって選択できる治療法が増えてきているので、患者さんにあった治療法を選択することが重要です。

参考文献

電離放射線の種類,環境省

https://www.env.go.jp/chemi/rhm/h30kisoshiryo/attach/201903mat1-01-15.pdf

放射線治療について,国立国際医療研究センター病院

https://www.hosp.ncgm.go.jp/s036/011/index.html

粒子線とは,兵庫県立粒子線医療センター

https://www.hibmc.shingu.hyogo.jp/ion/about.html

X線治療と粒子線治療の違い,兵庫県立粒子線医療センター

https://www.hibmc.shingu.hyogo.jp/ion/difference.html

Q63放射線と薬物療法の併用を勧められました。具体的なやり方を教えてください,日本肺癌学会

https://www.haigan.gr.jp/guidebook2019/2020/Q63.html

 

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