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がん治療が終わったら仕事への復帰は可能? 考えておきたい働き方や復帰に必要な準備を解説

がんと診断され治療が始まると、仕事をセーブしたり離職する人もいるかと思います。今回はがんの治療後の職場復帰について情報をまとめました。

  • がん治療後の職場復帰について
  • 職場復帰の準備期間
  • 復職に向けて考えておきたい働き方
  • 新しい職場を探す場合

などを解説します。

治療後の職場復帰について詳しく知りたい人は、ぜひ参考にご覧ください。

がん治療後の職場復帰は可能


「がん治療が終わったら仕事への復帰は可能?」という疑問について、結論から申しますと、がん治療が終わって仕事ができる体調になれば、原則職場復帰は可能です。

国はがん患者の雇用を後押しするガイドラインなどを発行しています。

厚生労働省は、「事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン」を発行しています。

ガイドラインの位置づけは、

「本ガイドラインは、治療が必要な疾病を抱える労働者が、業務によって疾病を増悪させることなどがないよう、事業場において適切な就業上の措置を行いつつ、治療に対する配慮が行われるようにするため、関係者の役割、事業場における環境整備、個別の労働者への支援の進め方を含めた、事業場における取組をまとめたものである。」

とのこと。

(参考:厚生労働省 事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン

また、厚生労働省は「長期療養者就職支援事業」というガイドラインも発行しています。

「がん、肝炎、糖尿病等の疾病により、長期にわたる治療等のために離職・転職を余儀なくされた方であって、就職を希望する方などが対象です。 ※在職中であっても、就労の継続や退職に係る相談等、安定所の助言・支援を希望する場合には対象となります。」

とのこと。

(参考:厚生労働省 長期療養者就職支援事業

職場復帰の準備期間は1カ月が目安


がん治療後の職場復帰の準備期間は1カ月が目安です。体調が戻ったからといってすぐに復帰できるわけではないことを念頭に置きましょう。

職場復帰のためには、各方面へのさまざまな準備が必要です。人によって差はありますが、おおむね1カ月程度かかることが多いです。

どのような準備が必要かは、次章以降で詳しく解説します。

主治医に復職許可(診断書)をもらう

職場復帰の準備として、主治医に復職許可の診断書をもらいましょう。がんの場合の復職許可とは、休職事由が消滅していることがわかる書類のことです。多くの企業で、復職の可否を判断する書類として必要になります。主治医に相談して、書類を作成してもらうようにしましょう。

治療や検査のためにどのくらいの休みが必要かを見極める


職場復帰の準備として、治療や検査のためにどのくらいの休みが必要かを見極めることも大切です。

再発予防のために定期的な検査がある場合や、術後も抗がん剤や薬の服用が必要となるケースもあります。

通院が必要になると休みを取らなければならないため、どの程度の頻度で必要になりそうかを見極めておく必要があります。

職場の手続きをする


職場復帰の準備として、職場の手続きをする必要があります。職場によって復帰に必要な手続きは異なります。

先述した復職許可の他に、産業保健スタッフとの面談などが必要な場合もあります。

体力を回復させる

職場復帰の準備として、体力を回復させることも大切です。がんの治療を受けると、療養中の身体活動量が減り、約90%も低下するといわれています。

復帰に向けて体力をもとの状態に近づけることが大切です。具体的な体力づくりの方法は後半で紹介します。

復職に向けて考えておきたい働き方


続いては、復職に向けて考えておきたい働き方について紹介します。復職を考える際は自身にできること、できないことを整理しておくことが大切です。

次章以降で、

  • 勤務時間
  • 作業効率
  • 仕事の環境

の3つのポイントについて解説します。

勤務時間は問題ないか

復職する際は、勤務時間は問題ないかどうかを確認しましょう。勤務時間に関して起こりうる影響は、

  • 満員電車や車での通勤が困難
  • フルタイムでの勤務が困難
  • 副作用の出現頻度により変則的な出勤になる可能性がある

などです。

(参考:平成29年度厚生労働科学研究費補助金がん対策推進総合研究技業 働くがん患者の就労継続及び職場復帰に資する研究

作業効率はどのくらい変わるか

復職する際は、作業効率がどのくらい変わるかどうかを確認しましょう。作業効率は、会社の業績に関する事柄です。

  • 納期の厳守が困難
  • 頻繁に休憩が必要

などの起こりうる影響を考えましょう。

(参考:平成29年度厚生労働科学研究費補助金がん対策推進総合研究技業 働くがん患者の就労継続及び職場復帰に資する研究

仕事の環境を変えてもらう必要はあるか

復職する際は、仕事の環境を変えてもらう必要はあるかどうかを確認しましょう。

  • 長時間の立ち仕事が困難
  • オストメイト用トイレの利用
  • 制服通勤の許可、服装への配慮

などの起こりうる影響を考えましょう。

(参考:平成29年度厚生労働科学研究費補助金がん対策推進総合研究技業 働くがん患者の就労継続及び職場復帰に資する研究

体力回復のためにできること


続いては、体力回復のためにできることを紹介します。

就業時間に合わせた生活をする

体力回復のためにできること1つ目は、就業時間に合わせた生活をすることです。

就業時間に合わせた生活をすることで、復帰の生活に体がびっくりしないようにしておくことができます。

例えば、復帰後と同じ時間に寝たり、起きたりすることが大切です。生活リズムを整えることを意識しましょう。

出勤と同じように外出する

体力回復のためにできること2つ目は、出勤と同じように外出することです。

出勤時間に合わせて外出してみることをおすすめします。図書館などで一定時間を過ごすことも良いでしょう。

会社に制度があれば、トライアルで試しに出社してみるという手もあります。ぜひ、復職に関して職場に相談してみてください。

通勤ルートを試してみる

体力回復のためにできること3つ目は、通勤ルートを試してみることです。疑似通勤を体験しておくことを推奨します。

自宅から職場まで無理なく通えるかを確認しましょう。途中で休憩できる場所があるか確認することも大切です。

また、通勤時間帯の電車の混み具合なども考慮しましょう。

新しい職場を探す場合


最後に、新しい職場を探す場合について解説します。これまでの仕事を辞めており、がんの治療が終わった後に新たに就職先を探すケースもあります。

次章以降でより詳しく解説します。

考えておくべきこと

新しい職場を探す場合に考えておくべきことは「どう働きたいか」「どんな仕事に就きたいか」という点です。

どう働きたいかは、

  • フルタイム
  • 非常勤
  • これまでの経験やスキルを活かしたいと考えている
  • これまでとは違った領域にチャレンジしたい
  • 通勤範囲、手段、時間

を参考に考えてみましょう。

どんな仕事に就きたいかは、

  • 収入の変化はどの程度見込んでいるか
  • 役職の変化について
  • 新たな業種にチャレンジすることを考えているか、そのための資金や時間的ゆとりはあるか、職業訓練給付の活用は可能か
  • 希望している仕事の採用状況や景気動向はどうか
  • 新たな働き方に家族の理解は得られそうか

を参考に考えてみましょう。

(参考:平成29年度厚生労働科学研究費補助金がん対策推進総合研究技業 働くがん患者の就労継続及び職場復帰に資する研究

プロの手を借りるのも一つの手

新しい職場を探す場合には、プロの手を借りるのも一つの手です。

ハローワークをはじめとした紹介会社やエージェントを利用するのも良いでしょう。自分にあった方法で仕事を探すことが大切です。

まとめ


今回は

  • がん治療後の職場復帰について
  • 職場復帰の準備期間
  • 復職に向けて考えておきたい働き方
  • 新しい職場を探す場合

について紹介しました。

無理のない復職を行うために、今一度仕事に関して見直すこと、復職のための準備を行うことが大切です。

また、4大療法の一つである免疫療法のうち、6種複合免疫療法というものがあります。

同仁がん免疫研究所は、6種複合免疫療法を行っている施設です。

同仁がん免疫研究所では、厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、極めて高度な安全管理体制のもとで細胞培養の委託を受けています。

細胞培養数は圧倒的で、約3週間で1,000から2,000個の細胞を20から50億個まで培養できます。

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