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直腸がんの手術による排便・排尿への影響は? 術後の生活のポイントを解説

大腸がんの一種である直腸がん。直腸がんの疑いがある方の中には、

「排尿・排便障害があると聞いた」

「術後は人工肛門になる?」

術後の入院期間はどれくらい?

などの心配や不安を抱えている方もいらっしゃるでしょう。

今回の記事では、直腸がんの手術の入院期間、手術後の後遺症、頻便や便失禁への治療方法を解説します。

 

そして最後に、がん治療の選択肢として「6種複合免疫療法」についても紹介します。

6種複合免疫療法は、異なる特性を持つ6種類の免疫細胞を培養・増殖させ、効率的にがん細胞を発見・攻撃するという免疫療法です。

この治療法には「治療の副作用がほとんどない」「入院の必要がない」などのメリットがあります。

「がん治療の副作用が心配」「入院を避けたい」という方は、こちらからお願いします。

直腸がんの手術の流れ

まずは、直腸がんの手術の流れを紹介します。主な流れは以下の通りです。

  • 精密検査(大腸内視鏡検査)
  • 病理検査
  • 注腸造影植査
  • がんの広がりや転移などの検査
  • がんのステージを判定
  • 治療方針の決定
  • 手術療法あるいはその他の治療法(放射線療法、化学療法、内視鏡治療など)
  • 手術日や入院日の決定
  • 手術前日
  • 手術当日

直腸がんの手術の入院期間

直腸がんの手術の入院期間は、個人差やクリニックの方針によりますが、一般的には術後1週間〜10日程度で退院することが多いです。それでは、直腸がんの術後の経過について、次章以降で詳しく解説します。

直腸がんの術後の経過

術後の経過を以下の4段階に分けて解説します。

手術直後

直腸がんの手術直後は、ベッドで安静にることが大切です。

術後数時間後には水を飲めるようになります。また、手術直後は排尿できるように尿道カテーテルが留置されています。さらに、腹腔内や肛門内にドレーンが留置されている場合もあります。

直腸がんの手術直後に痛みがひどい場合は、無理せず医師や看護師に伝えるようにしましょう。

手術から1日後

直腸がんの手術から1日後は、まずは歩けるかどうかを確認するために、離床リハビリテーションが始まります。

歩けるようになったら、尿道カテーテルを外すことができます。徐々に座る時間を増やし、普段の生活に慣れていくことが大切です。

手術から2~6日後

直腸がんの手術から2〜6日後には、食事が始まります。食事が問題なくできるようになったら、点滴を外すことができます。この期間は合併症が起こらないか経過観察を行い、問題がなければドレーンを外すことができます。

手術から7日後以降

手術から7日後以降は、食事や排便が問題なく行えるようであれば、体調次第で退院が可能です。

直腸がんの手術後の後遺症

次に、直腸がんの手術後の後遺症について、以下の内容を解説します。

・術後の排便・排尿への影響
・排便・排尿障害以外の直腸がんの術後合併症
・直腸がんの手術後は人工肛門になる可能性

術後の排便・排尿への影響

直腸がんの手術後は、排便・排尿への影響が出ることがあります。影響による主な障害としては、以下が挙げられます

・排便障害
・肛門機能障害
・排尿障害

それぞれの障害について詳しく解説します。

排便障害

直腸がんの手術により直腸が短くなってしまうことで、排便障害が起こりやすくなります。排便後も残便感があったり、すっきりしない感覚が生じたりするなどは、排便障害の症状の一種です。これにより、トイレに行く回数が増えるといった頻便にもなりやすいでしょう。他にも、下痢や便秘、ガスが出にくくなりおなかが張る症状が現れることがあります。下痢の場合は水分を多めに取ることが大切です。

肛門機能障害

直腸がんの手術後、肛門周囲の自律神経が過敏になることで、肛門機能障害が起こりやすくなります。肛門機能障害が起こると「トイレに行くまでに便意をこらえきれない」「就寝時に便が漏れてしまう」などの状態になります。これらの肛門機能障害は、肛門からがんまでの距離が5cm以内の場合に起こりやすいと言われています。

排尿障害

直腸がんの手術後において、排尿障害が発生する可能性があります。
排尿障害の主な症状は、以下の通りです

・尿意を感じない
・尿を押し出しにくく自力で排尿ができない
・残尿感がある
・尿失禁(尿漏れ)が起こる

排尿障害は、直腸がんの手術により骨盤の自律神経が傷つくことが原因で起こると言われています。
程度の軽い排尿障害は薬で改善することが多いです、残尿が1日150ccを超える場合、尿の出口からカテーテルを膀胱まで挿入し、たまった尿を体外に出すという方法もあります。症状が出た場合は医師や看護師に相談し、泌尿器科の診察を受けましょう。

排便・排尿障害以外の直腸がんの術後合併症

直腸がん手術後には、排便・排尿障害以外にも、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。主な術後合併症は以下の通りです

・縫合不全
・腸閉塞
・性機能障害
・腹腔内膿瘍(ふくくうないのうよう)
・イレウス

それぞれの合併症について解説します。

縫合不全

直腸がんの術後合併症の1つ目は、縫合不全です。縫合不全とは、腸管を縫い合わせたつなぎ目から腸の内容物が漏れることを指します。縫合不全が起こると周囲に腹膜炎を引き起こす可能性があり、発熱や腹痛などの症状が現れます。

また、直腸がん手術は肛門に近いため、縫合不全が起こりやすくなってしまいます。軽度の感染や炎症であれば点滴治療で治りますが、腹膜炎が発生した場合は、再手術を行いストーマを作る必要があります。

腸閉塞

直腸がんの術後合併症の2つ目は、腸閉塞です。腸閉塞は、腸の炎症による部分的な癒着が原因で発生します。腸閉塞の主な症状は、腹痛、嘔気、嘔吐などがあり、腸管の通りが悪くなるため、便やガスが出なくなることもあります。点滴や胃液・腸液の排出で回復することがありますが、場合によっては手術が必要になることもあります。

性機能障害

直腸がんの術後合併症の3つ目は、性機能障害です。直腸がん手術後、骨盤内の神経が影響を受け、性機能障害が生じることがあります。男性では勃起不全や射精障害、女性では感覚の低下などが起こることがあります治療で機能が回復する場合もあるので、医師に相談しましょう。

腹腔内膿瘍(ふくくうないのうよう)

直腸がんの術後合併症の4つ目は、腹腔内膿瘍です。腹腔内膿瘍は、腹腔内に細菌が感染することで生じる合併症です。膿が小さい場合には、抗生物質の投与で治癒します。ただし、腹腔内膿瘍に縫合不全が関係している場合には、治療が複雑化する可能性もあります。

イレウス

直腸がんの術後合併症の5つ目は、イレウスです。イレウスでは腸がむくんでしまうことで、食欲不振や嘔吐などが生じます。絶食期間を長くすることで改善することが多いのですが、体内に管を入れて治療することが必要になる場合もあります。

直腸がんの手術後は人工肛門になる可能性

直腸がんと人工肛門の関係性について解説します。もしかすると「直腸がんの手術後は人工肛門になるの?」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。結論から言うと直腸がんの手術を受けても、肛門からの距離が一定以上あれば人工肛門(ストーマ)を作らずに、肛門を温存できるケースが多いです。ただし、肛門を温存できない場合には、人工肛門を作り、排泄処理ができるようにしていきます。術後は医師や看護師のサポートを受けながら、便の処理方法やケアの仕方を学び、徐々に慣れていきましょう。また、便をためるストーマ袋には防臭加工がされており、トイレで便を処理するとき以外は臭うことはほとんどありません。ストーマ袋の扱いに慣れれば漏れの心配もなく、通常の生活を送ることができます。

直腸がんの手術後の頻便や便失禁への治療方法

直腸がんの手術後に生じる頻便や便失禁などの排便障害、排尿障害への治療方法について解説します。

主な治療方法は、以下の通りです

・バイオフィードバック療法
・骨盤底筋群体操
・仙骨神経刺激療法
・薬物療法

バイオフィードバック療法

バイオフィードバック療法は、肛門に圧センサーを入れて、肛門を締める時の圧を自分の目で確認しながらトレーニングを行う治療です。この訓練を行うことで、正しい肛門の締め方を習得することができます。

骨盤底筋群体操

骨盤底筋群体操は、骨盤底筋群を意識して動かし鍛えることで緩んだ骨盤底筋の収縮力を回復し、尿もれを防ぐトレーニングです。仰向けの姿勢や床に座り壁に寄りかかった姿勢で行うものなど、さまざまなトレーニング方法があるため、自分にあった体操を行えるでしょう。

仙骨神経刺激療法

仙骨神経刺激療法は、神経を刺激するリードの先端を第34仙骨神経近傍に留置し、神経を持続的に刺激する事で神経機能を改善させる治療法です

薬物療法

薬物療法は、薬物により便や排尿の頻度を調整するという治療法です。排便障害であれば、大腸の動きを刺激して便を押し出したり、排尿障害であれば、尿道の筋肉を緊張させ尿道を狭くしたりすることで調整します。

直腸がんの手術後の生活で押さえておきたいポイント

直腸がんの手術後の生活において、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

・食事
・運動
・外出・仕事
・入浴

食事

直腸がんの手術後の生活押さえておきたいポイント1つ目は、食事です。直腸がんの手術は、食べ物の消化・吸収にほとんど影響しないと考えられています。そのため、基本的には何を食べても大丈夫です。ただし、術後合併症である腸閉塞になる恐れもあるため、手術後しばらくは食物繊維を取りすぎないようにしましょう。なるべく消化の良い食べ物を選ぶことが大切です。

また、手術から約1〜2カ月後には、手術前と同様の食事をしても問題ありません。よく噛んでゆっくり食べることを心がけ、、食べ過ぎに注意しましょう。術後半年もすれば、体重は元に戻ることが大半です。飲酒も可能ですが、過度な飲酒は避け、アルコール類を飲み始める時期については医師に確認することが重要です。患者さまによっては術後、体調が回復して食欲が増すと、体重が増え過ぎることもあるため、体重管理も意識しましょう

直腸がんの手術後におすすめの食事

直腸がんの手術後におすすめの食べ物を紹介します
タンパク質や糖質、脂質ビタミン、ミネラルなど、栄養素ごとに記載しました。

タンパク質を摂取できるおすすめの食べ物は以下の通りです

糖質を摂取できるおすすめの食べ物は以下の通りです。

脂質やビタミン、ミネラルなどが摂取できるおすすめの食べ物は以下の通りです。

また、これらの食材は、煮る・蒸す・細かく刻む・焼くなどの調理法で食べるのがおすすめです。

タンパク質を摂取する場合は、ささみ、豚肉、鮭、ひきわり納豆、ヨーグルトなどが良いでしょう。

糖質を摂取する場合は、うどん、さといも、りんご、ゼリーなどがおすすめです。

脂質やビタミン、ミネラルを摂取する場合は、かぼちゃ、ブロッコリー、麦茶などが良いでしょう

直腸がんの手術後は控えた方がよい食べ物

次に、直腸がんの手術後に摂取を控えた方が良い食べ物について解説します。

タンパク質を摂取したい場合、控えたが良い食べ物は以下の通りです

糖質を摂取したい場合、控えたが良い食べ物は以下の通りです

脂質やビタミン、ミネラルを摂取したい場合、控えたが良い食べ物は以下の通りです

タンパク質を摂取したい方は、カツなどの油の多い食事は控えましょう。

糖質を摂取したい方は、玄米、パイナップル、柑橘系の果物を食べるのは控えてください。

脂質やビタミン、ミネラルを摂取する際は、ごぼう、昆布、アルコールなどは摂取しないように気をつけましょう。

運動

直腸がんの手術後の生活押さえておきたいポイント2つ目は、運動です。

直腸がんの手術後、退院したらウォーキングやストレッチなどの軽い運動を心がけましょう。

術後は筋力や体力を取り戻すために、こまめに体を動かすことが大切です。

ただし、お腹に力を入れるような腹筋を使った運動は、手術から数カ月間は控えるようにしましょう。

外出・仕事

直腸がんの手術後の生活押さえておきたいポイント3つ目は、外出・仕事です。

直腸がんの術後の外出や仕事については、肉体労働などを除けば基本的に問題ありません。

ただし、直腸がんの手術の後は、前述したような術後合併症によってトイレに行く回数が増えたり、下痢が続いたりすることがあります。

外出や仕事の前に、トイレの場所を確認したり、替えの下着を用意したりすると良いでしょう。

また、おむつパッドを下着に敷いておくのも1つの方法です。

入浴

直腸がんの手術後の生活押さえておきたいポイント4つ目は、入浴です。直腸がんの術後においては、人工肛門をつけていたとしても、入浴に問題はありません。温泉にも入ることができます。また、人工肛門の中にお湯が入ったり、石けんがついたりしても問題はありませんが、人工肛門はやさしく取り扱うように心がけましょう。

直腸がんと6種複合免疫療法

今回の記事では、直腸がんの手術後の流れ、入院期間、手術後の後遺症、手術後の生活で押さえておくべきポイントを解説しました。

直腸がんの手術後は、排便・排尿障害などの後遺症が発生する可能性があります。

これらの症状への治療方法としてあげられるのが「バイオフィードバック療法・骨盤底筋群体操・仙骨神経刺激療法・薬物療法」です。

骨盤底筋群体操といった自宅で一人でできる治療法もあります。

また術後の生活では、「消化に良い食べ物を選ぶ」「軽い運動を行う」など、規則正しい生活習慣を心がけるようにしましょう。

さらに安心して外出・仕事にいくために、事前にトイレの場所を確認したり、替えの下着を用意したりしておきましょう。

 そして、直腸がんの手術後の後遺症や術後の生活におけるポイントについて学んだ後に、ぜひ知っておいていただきたいのが「6種複合免疫療法」です。

6種複合免疫療法とは?

患者さまご自身の免疫細胞を活性化・増殖させてがんと闘う力を増強させる治療法です。
従来の治療法と比べ、副作用が軽微で体への負担が少ない治療法です。

同仁がん免疫研究所はがんと闘う免疫細胞を、厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、約3週間で「1,000万〜2,000万個」の細胞を「20億〜50億個」まで培養できます。

特徴

  1. がん3大療法との併用が可能。ほぼ全てのがんに対応
  2. 副作用が少なく、続けやすい療法
  3. 厚生労働省の許可を受けた施設で細胞培養を行う

※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

医療機関での治療の流れ

6種複合免疫療法・治療の流れ

医療機関での採血後、血液は細胞加工センターへ送られ、ここで患者さまのがんに特化したオーダーメイドの培養を行います。

約3週間後、増殖・活性化された免疫細胞は治療用バッグに入れられ、採血をした医療機関で投与が行われます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。

6種複合免疫療法・判定基準

A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。

6種複合免疫療法・対応がん種

ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

まずは今すぐ、詳しい内容をお問い合わせください。専任スタッフにより丁寧にご説明します。

6種複合免疫療法に関する詳細は、こちらよりご確認ください。

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