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前立腺がんのステージ3とは? 症状や生存率、治療法について解説
前立腺がんのステージ3は、がんが前立腺の外に広がっているものの、まだ離れた臓器(遠隔転移)には達していない段階です。
比較的治療効果も期待できるステージであり、手術や放射線、ホルモン療法など複数の選択肢があります。
今回の記事では、前立腺がんステージ3の特徴や症状、治療法、生存率などについて詳しく解説します。
【がんの治療の選択肢としておすすめしたい「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
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INDEX
前立腺がんステージ3とは?分類と特徴
前立腺がんのステージ3は、がんが前立腺の外へ浸潤し始めたものの、リンパ節や遠隔臓器にはまだ転移していない段階です。
このステージは、腫瘍の大きさや広がり方、PSA値(前立腺で作られるタンパク質の血中濃度を表した数値)、グリンスコア(悪性度)などの要素に応じて、3A期・3B期・3C期に分けられ、それぞれで治療方針が異なります。
前立腺がんのステージ3A期
ステージ3A期は、画像検査でがんが前立腺の外に明確に広がっている所見はなく、リンパ節や遠隔臓器への転移も認められない状態です。
ただし、PSA値が高く(20ng/mLを超えることが多い)、グリソンスコアも比較的高めであるため進行リスクが懸念されます。
腫瘍が前立腺内にとどまっていても、その性質によって将来的に外へ浸潤する可能性があります。
- 腫瘍は前立腺内にとどまる
- PSA値が20ng/mLを超えることが多い
- グリソンスコアが高めで、進行リスクが上昇
前立腺がんのステージ3B期
ステージ3B期はがんが前立腺の被膜を超え、周囲の組織、特に精嚢にまで浸潤している状態を指します。
リンパ節や骨、肺などの遠隔臓器への転移はまだ確認されていませんが、前立腺外への明確な浸潤が認められており、より積極的な治療が検討されます。
- がんが前立腺の被膜を超えて浸潤
- 精嚢など周辺組織に広がる
- リンパ節や骨などへの遠隔転移はなし
前立腺がんのステージ3C期
ステージ3C期は、前立腺がんの中でもがん細胞の悪性度が高い状態を指し、広がりの程度に関わらずグリソンスコアが8以上である状態です。
前立腺外への浸潤や精嚢への進展を伴うことが多く、再発リスクも高いため、複数の治療法を組み合わせた集学的な治療が検討されます。
- グリソンスコア8以上で高悪性度
- 前立腺周囲への浸潤や精嚢進展を伴うことが多い
- 遠隔転移は確認されない
前立腺がんステージ3の症状と気づき方
ステージ3の前立腺がんは、腫瘍が前立腺の外側へ広がることで、排尿に関するさまざまな症状が現れやすくなります。
また、周囲の神経や組織への影響により、腰や骨盤の痛みを感じることもあります。
頻尿
前立腺がんが尿道や膀胱を圧迫することで、排尿回数が増える、尿意を強く感じるといった症状が起こります。
主な症状
- 昼夜を問わず排尿回数が増える
- 夜間に何度も起きて排尿する(夜間頻尿)
- 尿量が少なくても強い尿意を感じる
排尿困難
がんの進行によって尿道が狭くなると、尿が出にくくなることがあります。
主な症状
- 尿を出し始めるまでに時間がかかる
- 排尿時に強く力まないと出にくい
尿の勢いの低下・尿線途絶
尿の勢いが弱くなるのは、前立腺がんにより尿道が圧迫され、尿の流れがスムーズに保てなくなるためです。
その結果、尿の線が細くなる、排尿に時間がかかる、途中で途切れるといった症状が現れることがあります。
主な症状
- 排尿の出始めから勢いが弱い
- 尿線が細く、排尿に時間がかかる
- 排尿の途中で流れが途切れることがある
残尿感
残尿感は、排尿後に尿が膀胱に残っているように感じる症状です。前立腺がんによる尿道の圧迫で尿が完全に出し切れず、不快感や排尿回数の増加を引き起こします。
主な症状
- 排尿後も膀胱が空になった感じがしない
- 尿意がすぐに再び起こる
- 頻尿や排尿困難と併発することが多い
骨盤や腰の痛み
骨盤や腰の痛みは、前立腺がんが周囲の組織や神経に影響を及ぼすことで生じます。進行に伴い、炎症や圧迫による鈍い痛みや違和感が出ることがあります。
主な症状
- 骨盤や腰に鈍痛や重だるさを感じる
- 長時間の座位や立位で痛みが悪化することがある
- 強い痛みは骨転移の可能性を示唆する場合もある
排尿痛
排尿痛は、尿を出す際に下腹部や尿道に痛みや不快感を感じる症状です。
前立腺がんが進行し、尿道や周囲の組織に炎症や圧迫が起こることで発生します。
主な症状
- 排尿の開始時や終了時に痛みを感じる
- 下腹部に鈍い痛みや灼熱感がある
- 頻尿や残尿感を伴うことが多い
その他の症状
前立腺がんステージ3では、排尿障害以外にもさまざまな症状がみられることがあります。
その他の主な症状
- 血尿:尿に血が混じる
- 血精液症:射精時に精液に血が混じる
前立腺がんステージ3の予後と生存率
前立腺がんステージ3は、局所進行がんに分類されますが、適切な治療によって多くの方が長く日常生活を維持できています。
生存率は比較的高い一方で、治療成績は年齢や全身状態、がんの性質によって異なります。
5年生存率の目安と注意点
前立腺がんステージ3の5年生存率は、約80〜90%と報告されています。
これは適切な治療を受けることで、多くの患者さまが長く日常生活を送れることを示しています。
ただし、この数値はあくまで統計上の目安であり、個々の治療経過を保証するものではありません。
注意すべきポイントは以下のとおりです。
- 年齢や全身の健康状態によって治療効果は異なる
- グリソンスコアやPSA値など腫瘍の特徴が影響する
- 再発や転移の有無で予後は大きく変化する
生存率だけにとらわれすぎず、自分の状態に合った治療方針を医師と相談しながら進めることが大切です。
治療成績に影響する因子(年齢・全身状態・分子サブタイプ)
前立腺がんステージ3の治療効果や予後には、複数の要因が関与します。
主な因子は次のとおりです。
因子 | 内容 |
年齢 | 高齢になるほど手術や放射線治療の選択に制約が出やすい |
全身状態 | 心疾患や糖尿病などの併存疾患がある場合、治療法選択に影響する |
分子サブタイプ | がん細胞の遺伝子や分子特性により、ホルモン療法や新規薬剤の効果が異なる |
前立腺がんステージ3の再発・転移リスクとその対策
前立腺がんステージ3は局所進行がんであり、治療後も再発や転移のリスクが一定程度残ります。
再発は前立腺周囲や骨、リンパ節に起こりやすく、ホルモン療法や放射線療法後にも注意が必要です。
特にPSA値の上昇は再発の早期サインとなることが多く、定期的な検査が欠かせません。
主なリスク要因と対策は以下のとおりです。
項目 | 内容 |
リスク要因 | グリソンスコアが高い、PSA値の急上昇、精嚢や周囲組織への浸潤 |
主な対策 | 定期的なPSA測定、画像診断での経過観察、再発時の追加治療(放射線、ホルモン、化学療法など) |
さらに近年は、分子標的薬や免疫療法など、新しい治療法が再発・転移への対策として注目されています。
前立腺がんステージ3の治療法
ステージ3の前立腺がんでは、手術、放射線治療、ホルモン療法を中心とした組み合わせ治療が行われます。
さらに、がんの広がりや悪性度に応じて治療計画が調整され、新しい治療法として免疫療法や分子標的薬も選択肢に加わりつつあります。
標準治療の流れ(手術・薬物療法・放射線治療)
前立腺がんステージ3の治療は、複数の治療法を組み合わせる集学的治療が基本です。
代表的な流れは以下のとおりです。
治療法 | 内容 |
手術療法 | 前立腺全摘除術+リンパ節郭清 |
放射線治療 | 外照射、または外照射とホルモン療法の併用 |
薬物療法 | 主にホルモン療法を長期間継続 |
ステージ3A・3B・3Cで異なる治療計画
ステージ3の前立腺がんは進行度によって治療方針が異なります。
主な特徴と治療の考え方は次のとおりです。
ステージ | 主な治療方針 |
3A期 | 前立腺内にとどまるが進行リスクが高く、手術や放射線治療を主体に、ホルモン療法を併用することが多い |
3B期 | 精嚢や周囲組織への浸潤があるため、放射線治療と長期ホルモン療法の併用することが多い |
3C期 | 高悪性度で再発リスクが高いため、ホルモン療法に加え、新規薬剤や放射線治療を組み合わせることが多い |
新しい治療法(免疫療法など)
近年、前立腺がん治療では標準療法に加えて、新しい選択肢として免疫療法や分子標的薬が注目されています。
それぞれの特徴は以下のとおりです。
治療法 | 仕組み | 対象例 |
免疫チェックポイント阻害薬 | PD-1/PD-L1などの免疫ブレーキを解除し、免疫細胞による攻撃を活性化 | MSI-Highや特定の遺伝子変異を持つ症例 |
がんワクチン療法 | 前立腺がん特有の抗原に反応する免疫細胞を誘導し、がんを攻撃 | 去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)など |
細胞免疫療法(養子免疫療法) | NK細胞、樹状細胞、CTLなどを体外で活性化し、体内に戻して攻撃力を強化 | 先進医療や自由診療で実施されるケースあり |
複合型免疫療法(6種複合免疫療法など) | 複数の免疫細胞を体外で活性化し、体内に戻して攻撃力を強化 | 自由診療で実施され、再発予防や進行抑制を目的に標準治療と併用することが多い |
分子標的薬 | がんの成長に関わる特定の分子やシグナルを阻害し、がん細胞の増殖を抑制 | BRCA遺伝子変異を持つ場合のPARP阻害薬など(例:オラパリブ) |
これらの治療はすべての患者さまに適応されるわけではありませんが、従来の治療で効果が不十分な場合の新たな選択肢として期待されています。
前立腺がんステージ3と6種複合免疫療法
ステージ3の前立腺がんは、手術や放射線、ホルモン療法を中心に治療されますが、再発リスクや副作用への不安から、新しい選択肢を検討する方も増えています。
その中で注目されているのが、免疫機能を活性化してがん細胞を攻撃する免疫療法です。
特に「6種複合免疫療法」は、複数の免疫細胞でがんに多角的に働きかける治療法として期待されています。
続けて、この6種複合免疫療法の特徴や仕組みについて詳しく解説します。
6種複合免疫療法
6種複合免疫療法は、6種類の免疫細胞を活性化・増殖させてがん細胞を攻撃する治療法です。
6種類の免疫細胞は以下のとおりです。
- 樹状細胞:がん細胞を認識し、他の免疫細胞にがん細胞の抗原を提示する。
- ヘルパーT細胞:樹状細胞が提示した抗原を認識し、キラーT細胞やNK細胞を活性化させることで攻撃の指令を出す。
- キラーT細胞:抗原をもとにがんを探し出し、攻撃する。
- NK細胞:抗原を隠したがん細胞も探し出し、直接攻撃する。
- NKT細胞:他の細胞を活性化し、免疫環境を改善して攻撃力を高める。活性化させた細胞が長期免疫記憶を獲得し、長期的にがんを攻撃できる。
- ガンマデルタT細胞:指令を必要とせず他のT細胞とは全くちがう方法でがんを認識し攻撃する。
これらの免疫細胞が相互に作用することで、免疫システムが全体的に強化され、がんの進行を抑制します。
6種複合免疫療法は、がんの進行度や患者の体調に応じた治療計画が立てられるため、オーダーメイドの治療として注目されています。
6種複合免疫療法は患者さま自身の細胞を使用するため副作用が少ない治療法です。
また、化学療法や放射線療法などの標準的な治療と組み合わせることで治療効果を向上させることができます。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
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