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光免疫療法は効果なしって本当?がん治療の新しい選択肢、仕組みや適用されるがんのタイプを解説

がんと診断されたとき、多くの方が「治療はつらいもの」というイメージを持たれるかもしれません。

確かに、従来のがん治療は副作用が強く、体への負担が大きいという側面がありました。

しかし、近年では、より患者さまの体に優しく、生活の質を保ちながら治療を進めることができる新しい治療法が登場しています。

今回の記事で紹介する「光免疫療法」「免疫療法」は、従来の治療法とは異なるアプローチでがん細胞を攻撃するため、副作用が少なく、より患者さまのQOL(生活の質)を保ちながら治療を進めることができると言われています。

特に、免疫療法の一つであり、同仁がん免疫研究所が提供する「6種複合免疫療法」は、ほぼ全てのがんに適応でき、治療は採血と点滴のみで行われ、比較的簡単な手順が特徴です。
※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

6種複合免疫療法について一刻も早く知りたいという方は、こちらからお願いします。

光免疫療法とは?

 

光免疫療法について、医者が解説する画像

光免疫療法とは、手術、化学療法(抗がん剤投与)、放射線療法、免疫療法に続く「第5の治療法」と呼ばれる新たな治療法です。

この治療は、「がんに特異的に結合する抗体」に「光吸収体」が結合した抗体薬物複合体を投与し、腫瘍にレーザー光照射する治療です。

がん治療の分野においては、新しい治療法の開発が絶えず求められており、光免疫療法はその一つとして期待されています。

光免疫療法の仕組みについては、次章で詳しく解説します。

光免疫療法の仕組み

光免疫療法の仕組みを解説します。

初めに、「光感作物質」と呼ばれる特定の光に反応する物質を点滴などで投与します。
この光感作物質は、がん細胞に対して特異的に作用する性質を持つため、健康な細胞への影響を極力抑えることができます

次に、光感作物質に反応する特定のレーザー光を照射します。この光が照射されると、光感作物質は光を吸収し、活性酸素を発生させます。
この活性酸素は、がん細胞のみを選択的に攻撃し、破壊します。

光免疫療法のメリット

光免疫療法のメリットのイラスト

光免疫療法はがん細胞のみを集中的に攻撃するため、体への負担が少ない治療法です。

また、末期がんや難治性がんにも有効とわれています。

以下に、光免疫療法のメリットについて紹介します。

がん細胞のみを破壊でき、体への負担が少ない

光免疫療法は、がん細胞に特異的に反応する光感作物質を用いることで、がん細胞のみをピンポイントで破壊します。
このため、周囲の免疫細胞を含めた正常な細胞へのダメージを最小限に抑えることが可能です。

一方、従来のがん治療法である手術療法、放射線療法、薬物療法(抗がん剤治療)は、がん細胞だけでなく周囲の正常な細胞も傷つける可能性があり、副作用や合併症のリスクが高まる場合があります。

しかし、どの治療法がどの程度副作用や合併症を引き起こすかは、治療法の種類や患者さまの状態、がんの種類など、さまざまな要因によって異なります。

局所治療のみならず全身治療としても効果がある

光免疫療法は、局所治療と全身治療の両方の要素を兼ね備えたがん治療法として注目されています。

光免疫療法の局所治療としての機能は、薬剤が付着したがん細胞だけを選択的に破壊できるというものです。
これにより、正常
細胞への影響を最小限に抑えつつ、がん細胞のみを効率的に攻撃することが可能となります。

さらに、光免疫療法には全身治療としての機能もあります。
近くの正常な免疫細胞が
破壊されたがん細胞から放出されるがん抗原を取り込むことで、体内に残存するがん細胞への攻撃力を強化します。

光免疫療法は、がん細胞を直接破壊することと、免疫を活性化させることの2つを、一度の治療で両立できる治療法と言えるでしょう。

末期がんや難治性がんにも有効

光免疫療法は、転移したがん細胞にも治療が可能です。
つまり、初期のがん細胞だけでなく、体内に広がってしまったがん細胞にも攻撃できます。

また、光免疫療法は、従来の治療法では対応が難しかった末期がんや難治性がんにも対応できる治療法として期待されています。

ただし、重要な点として、光免疫療法の効果は個人差があることを理解しておく必要があります。

患者さま一人一人の体質やがんの種類、進行度などによって効果は異なります。
全ての患者さに対して必ずしも同等の結果が得られるとは限りません

治療を受ける際には、医師とよく相談し、ご自身の状況に合った治療法を選択することが重要です。

光免疫療法の注意点

光免疫療法の注意点のイラスト

光免疫療法はその特性から、治療後は一定期間、直射日光や強い照明を避けるなどの注意が必要です。

また、副作用や自費診療での治療といったデメリットも存在します

光免疫療法の注意点について、次章で詳しく紹介します。

副作用がある

光免疫療法は、がん細胞を選択的に攻撃するため、他の治療法と比較して体への負担が少なく、副作用が少ないのが特徴です。
しかし、副作用が全くないわけではありません。

報告されている副作用には出血、舌や喉の腫れ、痛み、アレルギー反応などがあります。

また、光免疫療法で使用する光感作物質は光に反応するため治療後に強い日差しや照明当たると、皮膚が赤くなったり、痛みが生じたりする「光線過敏症が起こる可能性があります

のため、治療後一定期間は強い光を避けることが推奨されています。さらに、まれに皮膚障害が起こることもあります

これらの副作用は一般的に一時的なものであり、治療終了後に徐々に改善しますが、何か異常を感じた場合はすぐに医師や看護師に相談することが重要です。

術後は一定期間、直射日光を避けて生活する必要がある

光免疫療法は、光に反応する特定の薬剤を用いる治療法です。

そのため、治療後は直射日光に注意しなければなりません。
体内に残った薬剤が光に反応すると、皮膚や目に痛みを感じる
「光線過敏症」を引き起こす可能性があります。

治療直後は一定期間、入院が必要になることが多いです。
その間、直射日光
当たらないよう、カーテンやブラインドで遮光された部屋で過ごすことになります。

これは、体内から薬剤が完全に排出されるまで、皮膚が光に過敏に反応するを防ぐためです。

退院後も一定の期間、直射日光を避ける生活を続ける必要があります。

具体的には、日中外出する際は長袖の衣類を着用し、帽子やサングラスなどで肌や目を保護してください。
これにより、光線過敏症による不快な症状を予防することができます。

健康保険が適用されないケースがある

光免疫療法の費用は、健康保険の適用範囲や治療施設によって大きく異なります。
一部のケースでは健康保険が適用され、患者さ
自己負担が軽減されます。

しかし、全ての症例で保険が適用されるわけではなく、実費で治療を受けるケースもあります

実費治療の場合、費用が高額になる可能性があります。
治療費は各クリニックや病院で異なるため、事前に確認することが重要です。

光免疫療法の対象となるがんの種類

光免疫療法の対象となるがんは限られています。

現時点では、日本では切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部がんに対する治療としてのみ、光免疫療法承認されており、保険診療として受けることができます。

ただし、例えば薬物療法や放射線療法など、従来の治療法が十分に受けられる場合はそれらの方法が優先されます。

つまり、光免疫療法は、これらの治療法が効果を発揮しなかった場合に適用される補完的な治療となります。

なお、手術が可能な方や、まだ放射線療法などの治療を受けていない方は、光免疫療法の対象とならないこともあります。

保険適用外の場合でも、一部の医療機関(またはクリニック、どちらでも可)で光免疫療法を受けることができますが、自由診療となるため、費用が高額になる可能性があります

そのため、治療を検討する際は、それぞれの病状、適応範囲、費用などを考慮することが重要です。

体への負担が少ないがん治療には免疫療法もある

光免疫療法は適応範囲が限られている治療法であり、全てのがん患者さが受けられるわけではありません。

従来のがん治療法を受けたで、さらに他の治療法を検討したい場合は、第4のがん治療法として注目されている「免疫療法」が選択肢の一つとなります。

免疫療法は、人間の体が持っている免疫本来の力を利用してがん細胞を攻撃する治療法です。

この方法は、従来の抗がん剤治療などに比べて体への負担が少なく、多様な種類のがんに対応しています(具体的な対象となるがんの種類については後述の「免疫療法の対象となるがんの種類」の項目で詳しく解説します)。

免疫療法にはさまざまな種類がありますが、大きく分けて「免疫チェックポイント阻害薬を使った治療法」と「免疫細胞療法」の2種類があります。

それぞれ異なるメカニズムでがん細胞を攻撃するため、患者さの状況やがんの種類によって、より適切な治療法が選ばれます。

免疫にブレーキがかかることを防ぐ免疫療法

免疫チェックポイント阻害薬を使った治療法は、免疫システムががん細胞を攻撃する力を保つ(ブレーキがかかるのを防ぐ)ことを目的としています

この治療法では、体の免疫システムに存在する「ブレーキ」機能を解除し、免疫細胞ががん細胞をより積極的に攻撃できるようにします。

「免疫チェックポイント阻害薬」は、この「ブレーキ」に作用する薬剤です。体内の自然な免疫反応をかして、がん細胞を攻撃する力を引き出すことを目指しています。

なお、この治療法は日本の健康保険制度一部適用されています。

ただし、具体的な適用範囲や自己負担額は、保険制度や患者さの状況によって異なるため、詳細は医療機関にお問い合わせください。

免疫力を高める免疫療法

免疫細胞療法は、免疫力(免疫細胞の攻撃力)を強化する効果が期待できる治療法です。

この治療法は、がん細胞と闘う免疫細胞の力を増強することで、体内でのがん細胞の増殖を抑制し、治療効果を向上させます。

治療過程は次のように進行します。

まず、患者さまから血液を採取し、その中に含まれる免疫細胞を抽出します。

次に、専門的な技術を用いて抽出した免疫細胞を増殖・活性化させ、それを点滴で体内に戻します。

免疫細胞療法にはいくつかの種類があり、以下にそれぞれの特徴について紹介します。

免疫細胞療法の種類と特徴の表

免疫療法のメリット

免疫療法のメリットのイラスト

免疫療法は、体への負担が少なく入院が不要なケースがほとんどと言われています。

また、適応症例が広いことも免疫療法のメリットの一つです。

以下に、免疫療法のメリットについて紹介します。

重篤な副作用が起きにくい

免疫療法は、私たちの体にもともと存在する免疫細胞の力を利用する治療法です。

そのため、アレルギー反応などの重篤な副作用が発生しにくいという特徴があります。

また、他の治療法で用いられる抗がん剤のよう、体内に異物として認識される物質を使用しないため、拒絶反応が起こりにくいという特徴があります。

また、免疫療法は従来の治療法と比較して体への負担が少ないため、高齢の方や体力が落ちている方でも安心して受けられます

これは、特定の細胞に焦点を当てる治療法であるため、全身への影響が少ないからです。

これらの特徴から、免疫療法は、健康状態に関わらず、多くの方にご利用いただける治療法と言えるでしょう。

入院せずに治療できるケースが多い

先ほども触れたように、免疫療法は、体への負担が少ないという大きな特徴があります

一回の治療時間短く、ほとんどの場合、通院だけで治療が受けられるため日常生活への影響も最小限に抑えられます。

治療のストレスや負担が少ないことで、心身の状態を良好に保ち、結果として治療効果の最大化につながります。

さまざまながんの状態に対応できる

免疫療法は光免疫療法と同じく、全身に効果を及ぼします

そのため、がんが転移したり進行したりしている患者さまでも、免疫療法を受けることが可能です。

さらに、免疫療法は初期の小さがんにも効果を発揮します。

つまり、免疫療法はがんの進行度にかかわらず、多くの患者さに希望を与える可能性を秘めています。

他のがん治療と併用できる

免疫療法の大きなメリットの一つは、他の治療法との併用できることです。

手術や放射線療法などの既存の治療法と組み合わせることで、それぞれの治療法の特性を最大限に生かすことができます。

さらに、異なる治療法を組み合わせることで、治療効果が増大することもあります

これにより、患者さまはより高い治療効果を期待できる可能性が広がります。

このような治療法の組み合わせは、がん患者さまに新たな治療戦略を提供し、がんとの闘いに希望をもたらします

免疫療法の注意点

免疫療法の注意点のイラスト

免疫療法は比較的体への負担が少ない治療法ですが、副作用が発生する可能性はゼロではありません。

また、さまざまながんに対応していますが、効果には個人差があることを理解しておく必要があります。

以下、免疫療法の注意点について紹介します。

副作用が起きる可能性もゼロではない

免疫療法は、他のがん治療法に比べて重篤な副作用が少ないとされていますが、副作用が全くないわけではありません。

ごくまれに、数日間の発熱や悪寒といった軽度の副作用が現れることがあります

重要なことは、免疫療法の種類によっても副作用の出現形態や頻度が変わるという点です。

免疫チェックポイント阻害薬を使用する免疫療法では、さまざまな副作用が発生する可能性があります。

これは免疫システムが正常な細胞を攻撃することによるもので、皮膚症状(発疹やかゆみ)、消化器症状(下痢や血便)、呼吸器症状(息苦しさや肺炎)などが報告されています

副作用は全ての患者さまに起こるわけではなく、その出現率や重篤度は患者さまの体調や病状、使用する免疫チェックポイント阻害薬の種類によって異なります

治療開始前には医師からの説明をしっかり聞き、予期せぬ副作用が現れた場合にはすぐに医療機関に連絡することが大切です。

効果の表れ方には個人差がある

免疫療法の効果は患者さまによって大きく異なることがあります

免疫系の反応は個々の体質や病状に大きく影響を受けるため、全ての患者さに等しく効果が表れるわけではありません

中には、劇的な改善が見られるケースもありますが、残念ながら免疫療法の効果がほとんど見られないこともあります。

治療を検討する際は、免疫療法が必ずしも全てのがん患者さまに有効であるとは限らないことを理解しておくことが重要です

最適な治療計画を立てるためには、各治療法のメリットとデメリットを医師とよく話し合いご自身の体質や病状に合った治療法を選択することが大切です。

健康保険が適用されないケースが多い

現在、健康保険が適用される免疫療法は限られています。

免疫チェックポイント阻害療法など、一部の治療法は保険適用となる可能性がありますが、必ずしも全ての免疫療法が対象となるわけではありません

その他の免疫療法については、基本的には自費診療となります。

これは、免疫療法の中にはまだ新型で、保険適用の対象とならないもの多く存在するためです。

自費診療の場合、治療費は高額になる可能性があります。

ですので、治療を受ける前には必ず医療機関への事前確認が必要です。

免疫療法の対象となるがんの種類

免疫療法は、その種類によって対象とするがんの範囲が異なります。

そのため、具体的な治療法を選ぶ際は、担当の医師とよく相談する必要があります。

例えば、免疫チェックポイント阻害薬は、悪性黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頸部がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫など、特定のがん種を対象としています。

一方、免疫細胞療法は、一部の血液系がんを除くほとんどのがんに適用可能で、対象範囲は広範囲にわたります。

まとめ:光免疫療法の効果は個人差による

まとめ:光免疫療法の効果は個人差による

今回の記事では、がん治療における「第5の治療法」と呼ばれる新たな治療法である光免疫療法と免疫療法について詳しく解説しました。

光免疫療法は、薬剤とレーザーを用いてがん細胞のみに集中して攻撃する治療法です。
正常な細胞を傷つけるリスクが低く、体への負担が少ない
治療法ですが、光線過敏症に注意する必要があります。

免疫療法は、免疫システムを活性化させ、全身に効果を発揮する治療法です。
初期の小さいがんから進行・転移したがんまで広く対応します。
副作用は比較的軽度で、他の治療法と
併用することでさらなる治療効果が期待できます
ただし、効果の表れ方には個人差があり、保険適応も限定的であることを理解しておくことが重要です。

免疫療法の中で、特に注目されているのが同仁がん免疫研究所が提供する「6種複合免疫療法」です。

この治療法は、患者さまご自身の免疫細胞を活性化・増殖させてがんと闘う力を増強させる治療法です。

従来の治療法と比べ、副作用が軽微で体への負担が少ないと言われています。

6種複合免疫療法の特徴

  • がん3大療法との併用が可能。ほぼ全てのがんに対応
  • 副作用が少なく、続けやすい療法
  • 厚生労働省の許可を受けた施設で細胞培養を行う

※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

医療機関での治療の流れ

6種複合免疫療法・治療の流れ

医療機関での採血後、血液は細胞加工センターへ送られ、ここで患者さまのがんに特化したオーダーメイドの培養を行います。

約3週間後、増殖・活性化された免疫細胞は治療用バッグに入れられ、採血をした医療機関で投与が行われます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。

6種複合免疫療法・判定基準

A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・対応がん種

まずは今すぐ、詳しい内容をお問い合わせください。専任スタッフにより丁寧にご説明します。

6種複合免疫療法についてさらに詳しく知りたい方はこちらよりご確認ください。

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