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腹膜がんのステージ4とは? 腹膜播種との違いや転移、治療法について解説

腹膜がんという病気について、どれほどの情報をお持ちでしょうか?

例えばステージごとの症状や原発性腹膜がんと転移性腹膜がんの違いについてなど、詳しくは知らない、という情報も多いと思います。

そこで今回の記事では、腹膜がんのステージ4と診断された方に向けて、基礎知識から、進行したステージ4の具体的な状況や症状、そして治療の選択肢まで、包括的に理解を深め、治療の判断に役立てることができるよう、詳しく解説をしていきます。

【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」

副作用が少なく、他の治療と併用できる!


6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。

治療法は採血と点滴だけの通院治療です。

6種複合免疫療法をおすすめする理由

  • がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
  • 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
  • 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。

今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。

腹膜がんとは? 種類と特徴

腹膜がん ステージ4

腹膜がんとは、腹腔内を覆う薄い膜である「腹膜」に発生するがんの総称です。

腹膜そのものに発生するケースもあれば、他の臓器で発生したがんが腹膜に転移して広がるケースもあり、その発症経緯によって分類が異なります。

進行すると腹膜全体にがんが広がり、「腹膜播種(ふくまくはしゅ)」と呼ばれる状態になることが多く、腹水や消化器症状などを引き起こします。

種類 特徴
原発性腹膜がん 腹膜自体から発生するまれながん。組織学的には卵巣がんと類似しており、治療も卵巣がんに準じて行われることが多い。
転移性腹膜がん(腹膜播種) 胃がん、大腸がん、卵巣がん、膵臓がんなどが腹膜に転移して発生。がん細胞が腹腔内に広がり、多量の腹水を伴うこともある。

腹膜がんは、早期発見が難しく、発見時にはすでに腹腔内に広くがんが散らばっていることが多いため、ステージ4の状態で診断されるケースが多く見られます。

また、症状が他の消化器疾患と似ていることから診断が遅れることもあります。

腹膜がんのステージ別症状

がんのステージ

ここでは、それぞれのステージでみられる代表的な症状について解説します。

腹膜がんステージ1

腹膜がんのステージ1は、がん細胞が腹膜に限局しており、他の臓器や腹腔内への広がりがみられない早期の段階です。

この段階では自覚症状が乏しく、定期検診や別の病気の検査中に偶然見つかることもあります。

症状があったとしても、軽い腹部の違和感や張り感、食欲低下など、消化器系の不調と混同されやすい傾向があります。

また、腹膜がんは進行が早い場合もあるため、ステージ1で発見されるケースは非常に少なく、発見された時にはすでに進行していることが多いです。

腹膜がんステージ2

腹膜がんのステージ2では、がんが腹膜の表面から隣接する臓器、特に卵巣や腸管などに限局的に広がっている状態です。

この段階では、症状がやや明確になり始めることがありますが、他の消化器疾患と区別がつきにくいことが特徴です。

具体的には以下のような症状がみられることがあります。

  • 下腹部の張りや違和感
  • 食欲の低下
  • 軽度の便通異常(便秘や下痢)
  • 月経異常(女性の場合)

これらの症状はがんによる軽度な炎症や臓器圧迫によって起こると考えられています。

しかし、症状が断続的かつ軽いため、この段階でも発見されにくいです。

腹膜がんステージ3

腹膜がんのステージ3では、がんが腹膜全体に広がり、複数の腹腔内臓器に浸潤または癒着を起こしている状態です。

腫瘍の拡大により自覚症状が顕著になり、日常生活に支障をきたすこともあります。

代表的な症状には以下のようなものがあります。

  • 持続的な腹部の膨満感や張り
  • 食欲不振や早期満腹感
  • 便秘や下痢などの排便異常
  • 疲労感、体重減少
  • 不明熱

この段階では腹水が溜まり始めることもあり、腹部の圧迫感が強くなるのが特徴です。

症状が現れたり、他の病気の検査中(腹部超音波やCT検査など)に発見されることがあります。

腹膜がんステージ4

腹膜がんのステージ4は、がんが腹腔内だけでなく遠隔臓器(肺、肝臓、リンパ節など)に転移している状態を指します。

がんの進行により全身症状が顕著になり、患者さまの生活の質にも大きな影響を及ぼします。

主な症状は以下のとおりです。

  • 腹部の著しい膨満感(大量の腹水による)
  • 強い食欲不振や悪心・嘔吐
  • 顕著な体重減少と疲労感
  • 呼吸困難(胸水や肺転移がある場合)
  • 排便・排尿の障害

ステージ4ではステージ3同様、症状が現れたり他の病気の検査中に発見されるケースが多いです。

腹膜がんのステージごと5年生存率と余命

腹膜がんの予後は、がんの種類や広がり方、治療への反応によって大きく異なります。

一般的に、ステージが進むにつれて生存率は下がる傾向にありますが、近年では治療技術の進歩により、進行した状態でも希望を持てる選択肢が増えてきました。

以下は目安として示される5年生存率の一例です。

ステージ 5年生存率(目安)
ステージ1 約70〜90%
ステージ2 約50〜70%
ステージ3 約30〜50%
ステージ4 約10〜30%(※個人差あり)

ステージ4であっても、化学療法や腹腔内温熱化学療法(HIPEC)、免疫療法などを組み合わせた集学的治療で長期生存が可能となる例もあります。

余命に関しては一概に言えませんが、治療に積極的に取り組むことで、症状をコントロールしながら自分らしい生活を保つことも十分に可能です。

腹膜がんの末期症状

末期 腹膜がん

腹膜がんが末期に至ると、がんの進行による全身的な衰弱症状や合併症が現れやすくなります。

  • がんによる代謝異常・栄養吸収低下による体重減少
  • 強い倦怠感・筋力低下
  • 腹水の増加による腹部膨満感
  • 横隔膜の圧迫による呼吸困難感
  • 食欲不振・食事摂取困難
  • 腸管の圧迫・癒着による腸閉塞
  • 消化不良・便秘などの進行

精神的にも不安や焦燥感を抱える方が多く、緩和ケアによる症状緩和と心理的サポートが重要となります。

腹膜がんの転移

腹膜がんにおける転移は、「腹膜播種(ふくまくはしゅ)」と呼ばれる特殊な進行様式が特徴です。

これは、がん細胞が腹腔内にばらまかれたように広がる状態で、特定の臓器へ血行性やリンパ行性に移動する通常の転移とは異なります。

腹膜は広い面積を持つため、一度がんが播種を起こすと複数の臓器にまたがって浸潤し、治療が難しくなる傾向にあります。

進行すると、腹膜内に留まらず、肝臓、肺、骨などの遠隔臓器に転移することもあります。特に肝臓は腹腔内で血流が豊富な臓器であり、がん細胞が血流に乗って到達しやすいため注意が必要です。

転移が進むと以下のような症状が現れます。

  • 腸閉塞(腸の通過障害による腹痛や嘔吐)
  • 腹水貯留(腹部の膨満感、圧迫による不快感)
  • 黄疸(肝機能障害に伴う皮膚や白目の黄ばみ)
  • 呼吸困難(腹水や肺転移による肺機能低下)

食事摂取や排泄といった日常生活動作にも大きな支障をきたすことがあります。

腹膜がんステージ4の治療法とは

腹膜がんの治療法

腹膜がんステージ4は、がんが腹腔内に広がり、さらに遠隔臓器へも転移している状態です。

患者さまの状態やがんの進行度、原発巣によって治療方針は大きく異なりますが、複数の治療法を組み合わせた集学的治療が選択されることが一般的です。

治療法 内容と目的
化学療法 全身に作用する薬剤でがん細胞の増殖を抑える。腹膜播種や遠隔転移にも効果が期待される。
腹腔内温熱化学療法(HIPEC) 手術で腫瘍を可能な限り切除した後、加温した抗がん剤を腹腔内に直接注入。局所的な効果が高い。
手術(減量手術) 全摘出が困難な場合でも、腫瘍の体積を減らすことで化学療法の効果を高めることができる。
免疫療法 自身の免疫機能を活性化し、がん細胞への攻撃を促す新しい治療法。適応には検査が必要。
緩和ケア 痛みや腹水、消化器症状の緩和を目的とし、生活の質(QOL)の向上を図る支援的治療。

HIPEC(ハイペック)療法は、腹膜播種に対して有効とされる治療で、開腹手術で可能な限りがんを除去した後、加温した抗がん剤を腹腔内に循環させることで、残存するがん細胞を直接たたく方法です。通常の抗がん剤よりも高濃度で、局所的に作用させることができるため、副作用が比較的少ないという利点があります。

また、免疫療法の進歩により、がん細胞の免疫回避を阻止する薬剤(免疫チェックポイント阻害剤)が一部の患者さまに適応されるようになっており、従来の治療で効果が得られにくかったケースにも新たな可能性が広がっています。

腹膜がんステージ4は、厳しい診断であることに変わりはありませんが、治療の選択肢は着実に広がっています。

患者さま一人ひとりに合った治療方針を医療チームと相談しながら決定し、身体的・精神的なサポートを受けながら前向きに取り組んでいくことが大切です。

腹膜がんと免疫療法

腹膜がんに対する治療は、これまで主に手術や化学療法が中心でしたが、近年では免疫療法の可能性に注目が集まっています。

免疫療法とは、本来備わっている免疫の力を活性化し、がん細胞を攻撃する力を高める治療法です。

特に、がん細胞が免疫からの攻撃を回避しようとする仕組みに介入する免疫チェックポイント阻害剤は、さまざまながん種で成果を上げており、腹膜がんにも応用されつつあります。

とはいえ、腹膜がんは個々の病状や遺伝子変異のタイプによって治療効果に差が出やすいため、免疫療法の適応には慎重な検討が必要です。

その中で注目されているのが、複数の免疫細胞を利用した「6種複合免疫療法」です。

これは一つのアプローチにとどまらず、多面的に免疫力を引き出す新しい治療法で、より高い効果が期待できるとして関心が高まっています。

以下、6種複合免疫療法について、さらに詳しく解説します。

副作用が少ない6種複合免疫療法

「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。

①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である

患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。

そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。

②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する

がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。

③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。

そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。

 

6種複合免疫療法・判定基準

6種複合免疫療法・進行抑制率

6種複合免疫療法・進行抑制率

A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・対応がん種

 

詳細は以下よりお問い合わせください。

 

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