がん患者様のためのお役立ちブログ
膵臓がんのステージ3とは?症状、治療法、生存率、再発リスクなど解説
膵臓がんのステージ3は、がんが膵臓の周囲に広がり、主要な血管に浸潤しているものの、遠隔転移はまだ認められない段階です。
標準治療による寛解が期待できる状態であり、手術や放射線、薬物療法など複数の選択肢があります。
今回の記事では、膵臓がんステージ3の特徴や症状、治療法、生存率などについて詳しく解説します。
【がんの治療の選択肢としておすすめしたい「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。
INDEX
膵臓がんステージ3とは?分類と特徴
膵臓がんのステージ3は、がんが膵臓の周囲に広がり、主要な血管に浸潤しているものの、遠隔転移は認められない状態です。
このステージは血管への浸潤範囲やリンパ節転移の有無によってⅢA期・ⅢB期・ⅢC期の3つに分類され、治療方針も異なります。
膵臓がんのステージⅢA期
ステージⅢA期は、がんが膵臓の周囲組織や血管に広がっていますが、遠隔転移はなく、手術を検討できる可能性がある段階です。腫瘍は膵臓を超えて広がり、リンパ節転移が認められる場合もありますが、主要な動脈への浸潤は見られません。
主な特徴は以下のとおりです。
- 膵臓周囲や近傍のリンパ節に転移あり
- 主要動脈(上腸間膜動脈や腹腔動脈など)への浸潤はなし
- 遠隔臓器(肝臓や肺など)への転移はなし
膵臓がんのステージⅢB期
ステージⅢB期は、がんが膵臓を超えて広がり、主要な動脈に浸潤している状態です。特に上腸間膜動脈や腹腔動脈などに関与するケースが多く、外科的切除は非常に難しいため、化学療法や放射線療法を中心に治療が行われることが多くなります。
主な特徴は以下のとおりです。
- 膵臓周囲や近傍のリンパ節に転移あり
- 主要動脈(上腸間膜動脈や腹腔動脈など)に浸潤
- 遠隔臓器(肝臓や肺など)への転移はなし
膵臓がんのステージⅢC期
ステージⅢC期は、膵臓がんが主要な動脈に広範囲な浸潤があり、複数のリンパ節に転移が及んでいる状態です。手術による完全切除はほぼ不可能で、化学療法を中心とした全身治療が基本となります。
主な特徴は以下のとおりです。
- 複数のリンパ節に転移あり
- 主要動脈(上腸間膜動脈や腹腔動脈など)に広範囲に浸潤
- 遠隔臓器(肝臓や肺など)への転移はないが、局所制御は困難
膵臓がんステージ3の症状と気づき方
膵臓がんステージ3では、腫瘍が周囲の臓器や神経を圧迫することで、腹痛や腰痛などの症状が現れることがあります。
また、胆管がふさがれると黄疸が生じるほか、食欲不振や体重減少といった全身症状も見られることもあります。
腹痛
腫瘍が膵臓周辺の神経や血管を圧迫することで、腹痛が生じやすくなります。痛みは上腹部を中心に現れ、背中や腰へと放散することが特徴です。
主な症状は次のとおりです。
- 上腹部の鈍い痛みや違和感
- 食後や横になると痛みが悪化する場合がある
- 背中や腰まで広がる放散痛
背中の痛み
腫瘍が背部の神経や血管を圧迫することで背中に痛みが生じることがあります。特に上腹部の痛みと同時に現れるケースが多く、進行のサインとなることもあります。
主な症状は次のとおりです。
- 背中の中央や腰に鈍い痛みが続く
- 前かがみになると痛みがやや軽くなることがある
- 食後や夜間に痛みが増す場合がある
黄疸
腫瘍が胆管を圧迫することで胆汁の流れが妨げられ、黄疸が生じることがあります。皮膚や白目が黄色くなるほか、全身のかゆみや尿・便の色の変化なども見られます。
主な症状は次のとおりです。
- 皮膚や白目が黄色くなる
- 尿が濃く、便が白っぽくなる
- 全身のかゆみを伴うことがある
体重減少
がんによる代謝異常や食欲低下、消化吸収の障害などが重なり、急激な体重減少が起こることがあります。これは進行がんの特徴的な症状の一つで、具体的には次のような変化が見られます。
- 数週間から数か月で体重が大きく減る
- 食欲不振や吐き気を伴うことが多い
- 栄養不良や全身の倦怠感につながる
吐き気
腫瘍が消化管や胆道を圧迫し、消化機能が低下することで吐き気が生じることがあります。食後に症状が悪化することが多く、食欲不振や体重減少と併発する場合もあります。
主な症状は次のとおりです。
- 食後に吐き気や胃の不快感を感じる
- 胆汁の流れが妨げられ、消化不良を起こす
- 症状が続くと脱水や栄養不足につながる
転移した臓器に関連する症状(咳、呼吸困難、食欲不振など)
膵臓がんが進行し、遠隔臓器に転移すると、その部位に応じた症状が現れます。
主な症状は次のとおりです。
転移部位 | 主な症状 |
肺転移 | 咳、痰、呼吸困難 |
肝転移 | 食欲不振、倦怠感、黄疸の悪化 |
骨転移 | 腰や背中の強い痛み |
膵臓がんステージ3の予後と生存率
膵臓がんステージ3は局所進行がんに分類され、手術が困難なケースが多いため、予後は厳しい傾向にあります。
しかし、近年は治療法の進歩により、生存期間の延長や生活の質を保ちながら治療を継続できる可能性が広がっています。
5年生存率の目安と注意点
膵臓がんステージ3の5年生存率は、一般的に10%未満と報告されており、他のがんと比べて低い傾向があります。これは、腫瘍が主要血管や周囲組織に広がり、手術による完全切除が難しいことが主な要因です。
ただし、術前化学療法や放射線治療の進歩により、長期的な病状コントロールを目指せるケースも増えています。
注意点は以下のとおりです。
- 生存率は統計値であり、個々の治療成績を保証するものではない
- 年齢、全身状態、腫瘍の性質によって大きく変化する
- 新しい治療法を取り入れることで予後改善の可能性がある
生存率の数字にとらわれず、医師と相談しながら最適な治療方針を選ぶことが重要です。
治療成績に影響する因子(年齢・全身状態・分子サブタイプ)
膵臓がんステージ3の治療効果や予後は、複数の因子によって左右されます。
主な影響因子は次のとおりです。
因子 | 内容 |
年齢 | 高齢になると、手術や強力な抗がん剤治療の適応に制限が出やすい |
全身状態 | 心疾患や糖尿病などの合併症がある場合、治療選択に影響する |
分子サブタイプ | BRCA変異など遺伝子特徴により、分子標的薬やPARP阻害薬の有効性が変化する |
近年は分子診断の進歩により、患者さま一人ひとりの遺伝子情報をもとに、より個別化された治療が可能になりつつあります。
膵臓がんステージ3の再発・転移リスクとその対策
膵臓がんステージ3は局所進行がんに分類され、治療後も再発や転移のリスクが高いことが特徴です。再発は局所にとどまらず、肝臓や腹膜、肺などへの遠隔転移として現れることがあります。
再発・転移リスクを高める要因には、腫瘍の大きさや血管浸潤、リンパ節転移の有無などが挙げられます。
主な対策は以下のとおりです。
- 定期的な画像検査と血液検査(CA19-9など)での経過観察
- 術後補助療法(化学療法)による再発予防
- 再発時に対応可能な二次治療や臨床試験の検討
また、生活習慣の見直しや栄養管理も体力維持に重要です。近年は分子標的薬や免疫療法を組み合わせた新しい治療も開発されており、再発後の選択肢が広がっています。
膵臓がんステージ3の治療法
膵臓がんステージ3の治療は、腫瘍の広がりや患者さまの全身状態に応じて、化学療法を中心に放射線治療や手術を組み合わせる集学的治療が行われます。
さらに、近年では新しい選択肢として免疫療法や分子標的薬の導入も進んでおり、患者さま一人ひとりに最適化された個別化治療が重要になっています。
標準治療の流れ(手術・薬物療法・放射線治療)
膵臓がんステージ3では、腫瘍が周囲の血管に浸潤している場合が多く、手術単独での治療は困難です。
そのため、化学療法を中心に、状況に応じて放射線治療を併用する集学的治療が基本となります。術前化学療法(ネオアジュバント療法)を行い、腫瘍の縮小を図ったうえで、手術を検討することもあります。
主な治療の流れは次のとおりです。
治療法 | 内容 |
薬物療法 | FOLFIRINOX療法、ゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法が標準的 |
放射線治療 | 局所制御や症状緩和を目的に使用 |
手術療法 | 主要血管への浸潤コントロール後に膵頭十二指腸切除術などを実施 |
ステージⅢA・ⅢB・ⅢCで異なる治療計画
膵臓がんステージ3は進展度によりⅢA~ⅢCに分類され、それぞれ治療方針が異なります。
主な違いは以下のとおりです。
ステージ | 主な治療方針 |
ⅢA期 | 血管浸潤が軽度で手術の可能性あり。術前化学療法後に切除を検討 |
ⅢB期 | 主要血管への浸潤が顕著で手術困難。化学療法を中心に放射線治療を併用 |
ⅢC期 | 広範な血管浸潤と複数リンパ節転移あり。全身治療(化学療法)が主体 |
いずれの段階でも、腫瘍の反応や全身状態を評価しながら、個別化された治療計画を立てることが重要です。
新しい治療法(免疫療法など)
膵臓がんステージ3の治療では、標準療法に加え、新しい選択肢として免疫療法や分子標的薬が注目されています。免疫療法は体内の免疫機能を活性化し、がん細胞を攻撃する仕組みを利用します。
なかでも、6種類の免疫細胞を組み合わせて作用させる「6種複合免疫療法」など、多角的にアプローチする方法が開発されています。
また、遺伝子変異を標的とする分子標的薬や、治療効果を高めることを目的とした臨床試験も進んでいます。これらの治療は、再発リスクの高い症例や標準治療の効果が限定的な場合の新たな選択肢となり、今後さらなる普及が期待さています。
膵臓がんステージ3と6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」は、がん免疫療法のひとつです。私たちの体の中にある免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻し、がんと闘う力を増強させる療法です。
比較的副作用が少なく、体への負担が小さい治療法として知られています。次に、この治療法の特徴や仕組みについて詳しく解説します。
6種複合免疫療法
6種複合免疫療法は、6種類の免疫細胞を活性化・増殖させてがん細胞を攻撃する治療法です。
6種類の免疫細胞は以下のとおりです。
- 樹状細胞:がん細胞を認識し、他の免疫細胞にがん細胞の抗原を提示する。
- ヘルパーT細胞:樹状細胞が提示した抗原を認識し、キラーT細胞やNK細胞を活性化させることで攻撃の指令を出す。
- キラーT細胞:抗原をもとにがんを探し出し、攻撃する。
- NK細胞:抗原を隠したがん細胞も探し出し、直接攻撃する。
- NKT細胞:他の細胞を活性化し、免疫環境を改善して攻撃力を高める。活性化させた細胞が長期免疫記憶を獲得し、長期的にがんを攻撃できる。
- ガンマデルタT細胞:指令を必要とせず他のT細胞とは全くちがう方法でがんを認識し攻撃する。
これらの免疫細胞が相互に作用することで、免疫システムが全体的に強化され、がんの進行を抑制します。
6種複合免疫療法は、がんの進行度や患者の体調に応じた治療計画が立てられるため、オーダーメイドの治療として注目されています。
6種複合免疫療法は患者さま自身の細胞を使用するため副作用が少ない治療法です。
また、化学療法や放射線療法などの標準的な治療と組み合わせることで治療効果を向上させることができます。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
詳細は以下よりお問い合わせください。
お電話でのお問い合わせ
専任のスタッフが丁寧に対応いたします。
ご不明な点などございましたら、まずはお気軽にご相談ください。
0120-350-552
受付時間月曜〜金曜/09:00 - 18:00
土曜/09:00 - 13:00