がん患者様のためのお役立ちブログ
メラノーマとは?爪への発症は心配しすぎ?見分け方や症状、治療法について解説
メラノーマとは悪性黒色腫のことで、皮膚の色を作るメラニン細胞もしくは黒子の細胞が悪性化したものです。
皮膚がんの一種であり、ほくろと見間違われることも多いです。
今回は、そんなメラノーマの爪への発症やほくろとの見分け方について解説します。
メラノーマを患っている方やその家族の方に向けて情報をまとめましたので、ぜひ参考にご覧ください。
【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
INDEX
メラノーマ(悪性黒色腫)とは?
メラノーマは、皮膚のメラニン色素を作るメラノサイトという色素細胞ががん化した悪性黒色腫のことで、皮膚がんの一種です。
日本人の発症割合は10 万人に1〜2人程度で「希少がん」と言われています。
メラノーマは爪や顔、体幹などにできることもありますが、日本人患者の多くは足の裏に発症しています。
メラノーマは進行スピードが早く、手術などで除去しても早い時期に再発・転移する可能性がある「がん」です。
そのため、早期発見・早期治療が重要です。
メラノーマとほくろとの見分け方
続いては、メラノーマとほくろとの見分け方を紹介します。
メラノーマは一見ほくろのように見えます。
しかしほくろは良性腫瘍ですが、メラノーマは悪性腫瘍なのでしっかり見極めることが大切です。
メラノーマの見分け方は以下の通りです。
- 非対称で不規則な形
- 病変境界の不明瞭さ
- 色調に濃淡差がある
- ほくろよりもやや大きい(6mm以上など)
- 表面が隆起している
- 色調が混在している
- 急にほくろができた、数ヶ月で急に大きくなってきた
これらの特徴がある場合には、早期に医療機関を受診しましょう。
粘膜・眼部に発生するメラノーマ
メラノーマは皮膚だけに限って発生するわけではありません。
足の裏や爪だけでなく、まれに粘膜・眼部に発生することもあります。
例として、鼻腔・副鼻腔などの頭頸部粘膜や食道・直腸などの消化管粘膜、尿道・膣などの尿路生殖器、眼瞼結膜、脈絡膜などがあります。
メラノーマの発症年齢の目安
メラノーマの発症年齢の目安は、30〜70歳代です。
他の皮膚がんは高齢者の発症が多い傾向にありますが、メラノーマは比較的若い年代の人でもなりやすいという特徴があります。
若いからと言って油断せず、異変を感じたら早期に医療機関を受診しましょう。
メラノーマの種類と症状
メラノーマの種類は、できやすい部位によって大きく4つに分けられます。
それぞれのメラノーマについて治療法には大きな差はありません。
4つの特徴と症状を見ていきましょう。
結節型
メラノーマの種類1つ目は、結節型です。
結節型のメラノーマの症状は、固く盛り上がった塊が大きくなっていくというものです。
40〜50歳代の発症が多いと言われており、全身のどこにでも発症するという特徴があります。
表在拡大型
メラノーマの種類2つ目は、表在拡大型です。
表在拡大型のメラノーマでは、平たく広がる症状が現れます。さまざまな年代でどこにでも発症するという特徴があります。
悪性黒子型
メラノーマの種類の3つ目は、悪性黒子型です。
悪性黒子型のメラノーマは、不規則な形で徐々に拡大していく症状が見られます。
中央が膨らんでくるという特徴があり、高齢の方の顔に発症するケースが多いと言われています。
日本人に多い爪のメラノーマ:末端黒子型
メラノーマの種類4つ目は、日本人に多く見られる末端黒子型です。
末端黒子型のメラノーマは、シミの中央に盛り上がった塊ができる症状が特徴です。
足の裏や手のひら、手足の爪(爪下部)などに発症します。
日本人メラノーマ患者の約40%を占め、40〜50歳代で発症することが多いと言われています。
特に爪のメラノーマの初期症状として爪に縦方向の黒い線が現れる場合が多いですが、正常な状態でも見られることがある症状のため、心配しすぎず、まずは早めに医療機関を受診しましょう。
(参考:「新潟県立がんセンター新潟病院」)
メラノーマのステージ分類
メラノーマは厚さ、潰瘍の有無、リンパ節や他の臓器への転移などによってステージ(進行度)が分けられます。
各ステージについて紹介します。
ⅠA期 | 腫瘍の厚さが0.8mm未満で潰瘍なし |
ⅠB期 | 腫瘍の厚さが0.8mm未満で潰瘍あり・潰瘍にありなし問わず腫瘍の厚さが0.8mm以上1mm以下・がんの厚さが1mmを超え2mm以下で潰瘍なし |
ⅡA期 | 腫瘍の厚さが1mmを超え2mm以下で潰瘍あり・腫瘍の厚さが2mmを超え4mm以下で潰瘍なし |
ⅡB期 | がんの厚さが2mmを超え4mm以下で潰瘍あり・がんの厚さが4mmを超えていて潰瘍なし |
ⅡC期 | がんの厚さが4mmを超えていて潰瘍あり |
Ⅲ期 | 腫瘍の厚さに関わらずリンパ節や周囲の皮膚・皮下への転移がある |
Ⅳ期 | 腫瘍の厚さに関わらず他の臓器に転移がある |
メラノーマの治療方法
メラノーマの治療方法について解説します。
手術療法で病変を除去
メラノーマの治療方法は、主に手術療法で病変を取り切ることが一般的です。
手術療法では、病変から5mmから2cm離して切除します。
また、リンパ節への転移があった場合には、リンパ節を切除するリンパ節郭清を行います。
免疫チェックポイント阻害薬を使用
メラノーマの治療方法として、免疫チェックポイント阻害薬を使用することもあります。
メラノーマの手術が難しい場合や、再発予防をする場合には、免疫チェックポイント阻害薬や、その他の分子標的薬(BRAF阻害薬)を使用する場合もあります。
免疫チェックポイント阻害薬とは、免疫細胞であるT細胞ががん細胞を攻撃する力を保つ薬です。
T細胞やがん細胞のアンテナに作用して、免疫にブレーキがかかるのを防ぐ効果があります。
免疫チェックポイント阻害薬は、保険診療で受けられる治療法です。
日本において現在、メラノーマに対する適応がある免疫チェックポイント阻害薬は以下のとおりです。
- 抗PD-1抗体
- 抗CTLA-4抗体
※こちらの情報が2023年10月時点の情報です。
放射線療法を組み合わせる
従来、メラノーマは放射線治療が効きにくいとされていましたが、近年では免疫チェックポイント阻害薬と併用することで、より高い効果を目指せるとされています。
また、メラノーマが脳や骨に転移している場合にも、放射線治療は選択肢の一つとなります。
免疫細胞療法によって進行を抑える
免疫細胞療法を組み合わせた治療を受けることによってメラノーマの進行を抑えられたケースもあります。
免疫細胞療法は、患者さまの免疫細胞を採血で体外に取り出し、培養によってがんへの攻撃力を高めて体内に戻す治療法です。
免疫細胞療法は、がんの種類やステージを問わず行えるという特徴があります。
他のがん治療と併用することで相乗効果を得られます。
ただし、一部のエフェクターT細胞療法以外は自由診療として行われることを認識しておくことが大切です。
以下、主な免疫細胞療法について解説します。
メラノーマ治療における免疫細胞療法
ここでは、免疫細胞療法の概要や特徴を紹介します。
免疫細胞療法は、手術・放射線治療・薬物療法と組み合わせることで、 相乗効果が期待できる治療法です。
免疫細胞療法の中でもさまざまな治療法があります。いくつかの免疫細胞療法についてそれぞれ詳しく解説します。
樹状細胞ワクチン療法
主な免疫細胞療法として、樹状細胞ワクチン療法が知られています。
樹状細胞は、がんの目印を最初に確認して特徴を免疫細胞であるリンパ球に伝える役割を担っています。
樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞のもととなる単球を培養・活性化させることで、がん細胞にアプローチします。
樹状細胞ワクチン療法は、副作用が少なく転移しているがんにも効果が期待できます。
また、樹状細胞が長期間体の中を循環することも特徴の一つです。
ただし、樹状細胞ワクチン療法もごくまれに副作用として一過性の発熱や注射部位の発赤などが見られることもあるので、注意が必要です。
エフェクターT細胞療法
エフェクターT細胞療法は、攻撃力が強まったT細胞を使う方法です。
エフェクターT細胞療法は、がん細胞への攻撃力を強めるために患者さんのT細胞を体の外に取り出して行います。
取り出したT細胞にがん細胞の目印を見分ける遺伝子を組み入れ、増殖させ再び体の中に戻します。
NK細胞療法
NK細胞は、がんの殺し屋と呼ばれており、リンパ球のおよそ10〜30%を占めます。
このナチュラルキラー細胞であるNK細胞を活用した治療法が、NK細胞療法です。
自然免疫と呼ばれるNK細胞が、全身をくまなくパトロールします。
パトロールを通してがん細胞や悪性化しそうな異常細胞を見つけると、他の細胞の指示を受けることなく、独自で攻撃を開始します。
アルファ・ベータT細胞療法(αβT細胞療法)
アルファ・ベータT細胞(αβT細胞療法)は、多くの機関で長年行われています。
アルファ・ベータT細胞療法は活性化リンパ球療法のひとつであり、自身の血液を採取し、T細胞を大幅に増殖させて活性化した後に体内へ戻します。
がん細胞は、自らを守るバリアとして免疫の働きを抑制させてしまう作用がありますが、アルファ・ベータT細胞療法では、その免疫抑制作用を解除することが可能です。
ガンマ・デルタT細胞療法(γδT細胞療法)
ガンマ・デルタT細胞療法(γδT細胞療法)は、T細胞の中にあるガンマ・デルタT細胞という免疫細胞を使用する治療法です。
ガンマ・デルタT細胞だけを、選択的に活性化させる新しい治療方法として注目を集めています。
副作用が少なく安全性が高いという特徴があります。
6種複合免疫療法
6種複合免疫療法は、免疫細胞を取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻す療法です。
それぞれ異なる役割を持つ免疫細胞を同時に増殖・活性化することで、効果的にがん細胞と闘ってくれます。
放射線治療が難しい転移・再発したがんに対しても効果が表れるケースもあります。
6種複合免疫療法は、患者さんへの侵襲・副作用も少ない治療法ですのでお年寄りでも安全に治療を受けられます。抗がん剤治療との併用や、温熱療法や漢方療法などとの併用も可能です。
以下、6種複合免疫療法について、さらに詳しく解説します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
②副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
また、費用は治療ごとでのお支払いのため、医療費を一度にまとめて支払う必要もありません。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血によって取り出した免疫細胞を培養し、活性化させた後点滴で体内に戻すという治療法です。方法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
詳細は以下よりお問い合わせください。
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