がん患者様のためのお役立ちブログ
肺がんの転移とは? 転移の種類とステージ、治療法について詳しく解説
肺がんは進行すると転移を引き起こし、治療方針や予後に大きな影響を与えます。
特に、小細胞肺がんと非小細胞肺がんでは転移のしやすさや広がり方が異なり、それぞれ適した治療法が求められます。
今回の記事では、肺がんの転移の特徴や主な転移先、病期(ステージ)による分類、さらに最新の治療法について詳しく解説します。
【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
INDEX
肺がんの種類と転移
肺がんは、大きく小細胞肺がんと非小細胞肺がんの2つに分類され、それぞれ転移のしやすさや広がり方が異なります。
小細胞肺がんの転移
小細胞肺がんは、増殖が非常に速く、早期に全身へ転移しやすい悪性度の高い肺がんです。特に血行性の転移を起こしやすく、診断時には既に他の臓器へ広がっていることが少なくありません。
そのため、全身管理を前提とした治療が必要となります。
また、脳への転移リスクが高いため、予防的な全脳照射(PCI)が検討されることがあります。
非小細胞肺がんの転移
非小細胞肺がんは、進行速度は比較的緩やかですが、進行に伴いリンパ節や遠隔臓器への転移を引き起こす可能性があります。
転移経路はリンパ行性転移と血行性転移に分かれ、初期には肺周囲のリンパ節に広がり、進行すると血液の流れに乗り全身に転移する傾向があります。
ステージに応じた治療方針が重要であり、早期発見であれば手術による根治も期待できます。
肺がんの転移とステージ
肺がんの転移は、広がり方によって病期(ステージ)が決まり、治療方針が大きく変わるのが特徴です。
肺がんのリンパ行性転移とステージ2/ステージ3
がん細胞がリンパ液の流れに乗って周囲のリンパ節へ広がることをリンパ行性転移といい、転移の範囲によってステージ2またはステージ3に分類されます。
ステージ | 転移の範囲 | 特徴 |
ステージ2 | 肺内のリンパ節に転移があるが、遠隔転移はない | 手術が可能なことが多い |
ステージ3A | 同じ側の縦隔リンパ節や肺門リンパ節に転移がある | 手術+化学・放射線療法が検討される |
ステージ3B | 反対側の縦隔リンパ節や鎖骨上リンパ節に転移がある | 手術適応が限られ、化学・放射線療法が中心 |
肺がんの血行性転移とステージ4
がん細胞が血液の流れに乗って全身のさまざまな臓器へ転移することを血行性転移といい、遠隔転移が確認された場合、病期(ステージ)はステージ4に分類されます。
血行性転移が起こると全身治療が中心となります。
肺がんが血行性転移しやすい主な部位と特徴は以下のとおりです。
転移先 | 特徴 |
脳 | 転移しやすく、頭痛・めまい・けいれん・視覚異常が出ることがある |
肝臓 | 症状が出にくいが、進行すると黄疸や肝機能障害を引き起こすことがある |
骨 | 痛みや骨折を伴うことがある |
副腎 | 比較的よくみられるが、自覚症状はほとんどない |
肺がんの腹膜播種とステージ4
がん細胞が腹腔内に広がり、腹膜に多数のがん病変を形成することを腹膜播種といい、遠隔転移の一種であるためステージ4に分類されます。
腹膜播種が発生すると、腸の動きが妨げられたり、腹水がたまり消化器症状が現れることが多くなります。
項目 | 内容 |
発生メカニズム | がん細胞が腹腔内に散らばり、腹膜に付着して増殖 |
主な症状 | 腹部膨満感、食欲不振、腹水貯留、腸閉塞 |
診断方法 | CT、MRI、PET-CT、腹水細胞診、腹腔鏡検査 |
治療の中心 | 抗がん剤、分子標的薬、症状緩和のための処置 |
腹水が貯留する場合にはドレナージ(排液処置)や栄養管理を行いながら、患者さまのQOL(生活の質)を維持することが重要となります。
転移した肺がんと生存率
肺がんが転移すると、生存率にも大きな影響を与えます。
病期(ステージ) | 転移の種類 | 5年生存率(目安) |
ステージ3 | 縦隔リンパ節転移あり | 20~40% |
ステージ4 | 遠隔転移(脳・肝・骨・腹膜など)あり | 5~15% |
ただし、近年では分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などの新しい治療法の進歩により、ステージ4であっても日常生活を長く継続できるケースが増えています。
肺がんの再発
肺がんは治療後に再発することがあり、特に進行がんでは注意が必要です。
再発は、治療で目に見えるがんを取り除いた後でも、体内に残った微小ながん細胞が再び増殖することで起こります。
再発のリスクが高いのは術後2~3年以内ですが、それ以降に発生することもあります。
肺がんの主な再発パターンは以下の通りです。
再発の種類 | 特徴 |
局所再発 | 手術や放射線治療を行った部位にがんが再発する |
リンパ節再発 | 縦隔や鎖骨上のリンパ節にがん細胞が広がる |
遠隔転移 | 血液の流れに乗り脳、肝臓、骨、副腎などに再発する |
再発のリスクを減らすために、術後の補助療法(抗がん剤・分子標的薬・免疫療法)が行われることがあります。
再発が確認された場合でも、適切な治療により病状をコントロールしながら生活の質を維持することが可能です。
転移が発生した肺がんの治療法
転移が発生した肺がんの治療では、がんの進行を抑え、症状を管理しながら生活の質(QOL)を維持することが大切になります。
手術療法
肺がんが転移している場合でも、転移の範囲が限られている場合には、手術によるがんの切除が検討されることがあります。
特に、単独の脳転移や肝転移、対側の肺への少数転移などが見られる場合には、手術が有効とされることがあります。
手術が適応となる主なケースは以下のとおりです。
転移の部位 | 手術の適応条件 |
肺内転移 | 転移が1~2カ所に限られ、他に広がりがない場合 |
脳転移 | 単発の脳転移で、放射線治療と組み合わせる場合 |
肝転移 | 限られた領域の転移で、肝機能が維持できる場合 |
放射線療法
肺がんが転移した場合でも、転移の範囲が限られている場合や症状の緩和を目的とする場合に放射線療法が行われます。
特に脳転移や骨転移に対しては、局所的にがん細胞を制御し、症状を改善する効果が期待できます。
放射線療法が適応となる主なケースは以下のとおりです。
転移の部位 | 放射線療法の目的 |
脳転移 | 腫瘍の縮小、神経症状の改善、全脳照射(PCI)による再発予防 |
骨転移 | 痛みの軽減、骨折リスクの低減 |
肺内転移 | 限局性の転移に対し、高精度放射線(SBRT)で根治的治療を目指す場合もある |
化学療法
転移を伴う肺がんでは、全身に広がったがん細胞を抑えるために化学療法(抗がん剤治療)が中心となります。
特に遠隔転移があるステージ4では、化学療法が主な治療選択肢となり、がんの進行を抑えながら症状をコントロールすることが目的となります。
治療法 | 特徴 |
プラチナ製剤(シスプラチン・カルボプラチン) | 他の抗がん剤と併用される標準的な治療 |
タキサン系(パクリタキセル・ドセタキセル) | がん細胞の分裂を抑制し、転移の抑制に用いられる |
ペメトレキセド | 非小細胞肺がん(腺がん)で効果が期待される |
近年では、分子標的薬や免疫療法と併用されることも多くなっています。患者さまのがんのタイプや遺伝子変異を考慮しながら、最適な薬剤が選択されます。
免疫療法
転移を伴う肺がんでは、免疫療法が新たな治療選択肢の一つとして注目されています。
特に免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞によって抑制されている免疫機能を活性化し、がん細胞を攻撃します。
非小細胞肺がんでは、PD-1/PD-L1阻害薬を用いた治療が効果を示すケースがあります。
免疫療法 | 特徴 |
PD-1阻害薬(ニボルマブ、ペムブロリズマブ) | 免疫細胞の働きを高め、がんの進行を抑える |
PD-L1阻害薬(アテゾリズマブ) | PD-1と同様の作用を持ち、特定の肺がんで有効 |
CTLA-4阻害薬(イピリムマブ) | 免疫細胞の活性化を促進し、他の薬剤と併用されることが多い |
免疫療法は分子マーカー(PD-L1の発現など)を基に適応が判断され、化学療法と組み合わせることで治療効果が向上するケースもあります。
適切な患者さまに使用すれば、より長く充実した時間を過ごせる可能性が期待されています。
近年、免疫療法の研究が進み、より高い治療効果が目指されています。その一つの治療法が6種複合免疫療法です。
6種複合免疫療法は、がん免疫療法の1つで、私たちの体の中にある免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻し、がんと闘う力を増強させる療法です。
以下、免疫療法の中で特に注目の6種複合免疫療法について詳しく解説します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果です。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
詳細は以下よりお問い合わせください。
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