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食道がんのステージ4とは?治療法や余命・生存率について解説

食道がんと診断され、「ステージ4」と告げられたとき、多くの方が不安や戸惑いを感じられることでしょう。

ステージ4は、がんが他の臓器に転移している進行した状態を指します。

近年の医療の進歩により、症状を和らげながら日常生活を維持できる治療選択肢も広がっています。

この記事では、食道がんの基礎知識から、ステージ4の特徴、治療法、生存率まで、わかりやすく解説します。

ご自身やご家族が納得できる選択をするために、まずは正しい知識を身につけましょう。

 

【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」

副作用が少なく、他の治療と併用できる!


6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。

治療法は採血と点滴だけの通院治療です。

6種複合免疫療法をおすすめする理由

  • がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
  • 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
  • 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。

今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。

食道がんとは? 種類と特徴

食道がん 免疫療法

食道がんとは、食べ物の通り道である「食道」の粘膜に発生するがんです。

日本では比較的よくみられるがんの一つで、特に中高年の男性に多く発症します。

初期には自覚症状が乏しいこともありますが、進行すると飲み込みにくさ(嚥下障害)や胸のつかえ感、体重減少といった症状が現れるのが特徴です。

食道がんは、がん細胞の性質や発生部位の違いにより、主に2つのタイプに分類されます。

種類 特徴
扁平上皮がん
  • 日本で最も多くみられるタイプ(全体の約90%)
  • 食道の粘膜表面にある「扁平上皮細胞」から発生
  • 発生部位は食道の中部に多く、下部にもみられる
  • 喫煙・飲酒・熱い飲み物の摂取などが主なリスク因子
腺がん
  • 欧米で増加傾向にあるタイプ
  • 食道下部(胃との境目付近)に多く発生
  • 胃酸の逆流(逆流性食道炎)やバレット食道が発症リスクとされる
  • 日本ではまだ発症率は低いが、増加が懸念されている

 

食道がんのステージと症状

食道がんのステージ別症状

食道がんは、がんの進行度(ステージ)によって症状や治療方針が異なります。

ステージはステージ1(Ⅰ期)からステージ4(Ⅳ期)までの4段階に分けられ、がんの広がり具合(深さ・リンパ節転移・遠隔転移)によって決まります。

ここでは、それぞれのステージの特徴と症状について解説します。

食道がんステージ1

がんが食道の粘膜層や粘膜下層にとどまっている状態で、リンパ節や他の臓器への転移はありません。

  • 自覚症状はほとんどないか軽微な違和感にとどまることが多い
  • 「喉の奥がつかえる感じ」や「飲み込みにくさ」が出る場合もある
  • 健診や内視鏡検査で偶然見つかることが多い

 

ステージ1では、内視鏡治療や限局的な手術で根治を目指せます。

食道がんステージ2

がんが筋層や外膜に達しているか、一部のリンパ節に転移がある段階です。

  • 食べ物がスムーズに通らない(嚥下困難)
  • 胸の奥の違和感や軽い痛み
  • 熱い飲み物でしみる感じや咳が出やすい
  • 食後に胸の中央部の圧迫感や鈍痛を感じる
  • 胃もたれ・胸やけを伴うことがある

 

ステージ2では、手術・放射線治療・薬物療法を組み合わせた集学的治療が検討されます。

食道がんステージ3

がんが食道の外側まで広がるか、複数のリンパ節に転移がある状態で、局所進行がんとも呼ばれます。

  • 食事中に強いつかえ感を覚える
  • 固形物が飲み込みにくくなり、やわらかい物や水分中心の食事になることも
  • 声のかすれや咳、体重減少といった全身症状がみられることもある
  • 胸や背中に放散する痛み(腫瘍が神経や他臓器に近い場合)
  • 呼吸時の違和感(気管への圧迫や浸潤による)
  • 食後の嘔気・嘔吐
  • 食事中にむせやすく、誤嚥性肺炎を起こすこともある
  • 栄養不足による体力低下、貧血、脱水傾向

 

ステージ3では、がんの進行を抑えながら根治を目指す治療も視野に入れつつ、症状を緩和し、生活の質(QOL)を維持することが治療目標となります。

食道がんステージ4

がんが肺や肝臓、骨などの遠隔臓器に転移している状態です。

がんの進行を抑え、症状を和らげる緩和的治療が中心になります。

  • 水や液体すら飲み込みにくくなることがある
  • ]胸痛や喉の詰まり、咳、声のかすれなどが重なって現れることもある
  • 体力低下、食欲不振、倦怠感など全身的な症状が出やすい
  • 肝転移による黄疸や腹部膨満感
  • 肺転移による呼吸困難や血痰
  • 骨転移による背中や腰の痛み
  • 頭頸部リンパ節の腫れ(頸部リンパ節転移)
  • 長期にわたる栄養障害や脱水に伴う全身衰弱
  • 睡眠障害や不安感など、精神的なつらさを訴えることも多い

 

近年は薬物療法や免疫療法、栄養管理や緩和ケアの進歩により、日常生活をできる限り維持しながら治療を続けられる選択肢も広がっています。

食道がんのステージごと5年生存率と余命

食道がんの予後は、発見されたステージ(病期)によって大きく異なります。

一般的に、早期発見・早期治療ほど予後は良好ですが、進行がんであっても治療の進歩により、症状を和らげながら生活の質を保つことができる事例も増えています。

以下は、ステージ別の5年生存率の目安です(※あくまで統計値であり、治療内容・年齢・体力などによって個人差があります)

 

ステージ 5年生存率の目安
ステージ1 約70%
ステージ2 約40〜50%
ステージ3 約20〜30%
ステージ4 約10%

 

参考:院内がん登録生存率集計結果閲覧システム 食道がん5年生存率

「5年生存率」とは、診断から5年後に生存している人の割合を示す統計値であり、余命とは異なります。

この数字だけで治療の成否や人生の長さを決めることはできません。

「余命」とは、現時点の病状や治療経過からみた「今後の生存期間の目安」を指します。

医師が告げる「余命」は、過去のデータに基づいた統計値であり、「この期間で命が尽きる」という意味ではありません。

近年は、生存期間の長さだけでなく「どのように日常を過ごせるか」という視点も重視されるようになっています。

医師と相談しながら、自分らしい選択を重ねていくことが大切です。

 

食道がんの転移

転移

食道がんが進行すると、がん細胞が他の部位へ広がる「転移」が起こることがあります。
転移のパターンは主に次の3つです。

転移の種類 転移しやすい部位 特徴
リンパ節転移 頸部・胸部・腹部のリンパ節 比較的早い段階からみられ、範囲が広がると治療方針に影響する
血行性転移 肺、肝臓、骨など 血流に乗って遠隔臓器にがん細胞が到達するタイプ
播種(はしゅ)転移 胸膜・腹膜など まれだが、がん細胞が体腔内に散らばって広がる状態

転移があっても以下のような治療を組み合わせることで、生活の質を保つことは可能です。

  • 放射線治療で痛みや通過障害を緩和する
  • 薬物療法(抗がん剤・分子標的薬・免疫療法)で進行を抑える
  • 緩和ケアチームと連携し、身体的・心理的なサポートを受ける

「転移=すべてが終わり」ではなく、その人らしく過ごす時間を支える医療が重視されています。

食道がんステージ4の治療法

治療法

食道がんステージ4は、肺や肝臓、骨などへの遠隔転移がある状態です。

進行をできる限り抑えつつ、症状の緩和と生活の質の維持を目的とした治療が中心となります。

手術

ステージ4では根治を目的とした大規模手術は一般的に行われません。

ただし、以下のように症状を和らげるための手術が検討されることがあります。

状況 主な治療法・処置 目的
食道の狭窄で食事がとれない場合 胃ろう造設、食道ステント留置、バイパス手術 栄養摂取を確保し、生活の質を維持する
出血が続く場合や閉塞リスクが高い場合 一部切除、通過路の確保を目的とした処置 出血や閉塞による症状を緩和する

 

これらは、がんと共に過ごす時間を少しでも快適にするための治療選択肢といえます。

放射線治療

放射線治療は、症状緩和を目的とした治療(緩和的放射線治療)として用いられることがあります。

  • 嚥下困難の改善
  • 腫瘍からの出血や痛みの軽減
  • 骨転移や肺転移による局所症状の緩和

短期間で症状を改善できる可能性があり、QOL向上に寄与します。

薬物療法

ステージ4の中心となる治療は薬物療法(全身療法)です。

治療法 特徴
化学療法(抗がん剤) シスプラチン+フルオロウラシル(5-FU)、FOLFOXなどを用いてがんの増殖を抑える
分子標的薬 HER2陽性例などで、がん細胞を選択的に攻撃する薬剤を使用
免疫チェックポイント阻害薬 ニボルマブやペムブロリズマブなど。免疫の働きを活性化させてがんの進行を抑える

 

薬物療法は副作用のコントロールを重視しながら、患者さまの体力や生活の希望に合わせて最適な組み合わせが選ばれます。

食道がんのステージ4での免疫療法

近年では、従来の治療に加えて「免疫療法」が新たなアプローチとして注目されています。

免疫療法は、患者さま自身の免疫力を高めてがん細胞を攻撃する仕組みを利用するもので、体への負担を抑えながら治療を続けられる可能性があります。

特に、免疫チェックポイント阻害薬は食道がんにも適応が広がり、現在では標準治療のひとつとして用いられています。

さらに、一部の医療機関では、複数の免疫細胞を組み合わせてがんに働きかける「6種複合免疫療法」が自由診療として導入されています。

これは進行がんや従来治療が難しい症例に対して、新たな治療の可能性として検討されている方法です。

以下、6種複合免疫療法についてさらに詳しく解説します。

 

6種複合免疫療法

6種複合免疫療法は、6種類の免疫細胞を活性化・増殖させてがん細胞を攻撃する治療法です。

6種類の免疫細胞は以下のとおりです。

  • 樹状細胞:がん細胞を認識し、他の免疫細胞にがん細胞の抗原を提示する。
  • ヘルパーT細胞:樹状細胞が提示した抗原を認識し、キラーT細胞やNK細胞を活性化させることで攻撃の指令を出す。
  • キラーT細胞:抗原をもとにがんを探し出し、攻撃する。
  • NK細胞:抗原を隠したがん細胞も探し出し、直接攻撃する。
  • NKT細胞:他の細胞を活性化し、免疫環境を改善して攻撃力を高める。活性化させた細胞が長期免疫記憶を獲得し、長期的にがんを攻撃できる。
  • ガンマデルタT細胞:指令を必要とせず他のT細胞とは全くちがう方法でがんを認識し攻撃する。

これらの免疫細胞が相互に作用することで、免疫システムが全体的に強化され、がんの進行を抑制します。

6種複合免疫療法は、がんの進行度や患者さまの体調に応じた治療計画が立てられるため、オーダーメイドの治療として注目されています。

6種複合免疫療法は患者さま自身の細胞を使用するため副作用が少ない治療法です。

また、化学療法や放射線療法などの標準的な治療と組み合わせることで治療効果を向上させることができます。

 

副作用が少ない6種複合免疫療法

6種複合免疫療法の細胞培養イメージ画像

「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。

①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である

患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。

そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。

②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する

がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。

③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。

そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。

6種複合免疫療法・判定基準

6種複合免疫療法・進行抑制率

6種複合免疫療法・進行抑制率

A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・対応がん種

詳細は以下よりお問い合わせください。

 

FAQ

ここでは、ステージ4の食道がんのステージ4でよくある質問をご紹介します。

食道がん ステージ4は完治できますか?

食道がんのステージ4は、肺・肝臓・骨などの遠隔臓器に転移している状態であり、医学的には「根治(完全に治す)」は難しいとされる段階です。

そのため、がんを取り除く手術などよりも、進行を抑えること・症状を和らげることを目的とした治療が中心になります。

ただし、近年は治療法の進歩により、薬物療法・放射線治療・免疫療法などを組み合わせることで、がんの進行を長期間にわたり抑えられるケースも増えてきました。

また、症状を和らげながら「自分らしい生活を続けること」を大切にする治療方針も重視されています。

「完治」という言葉にとらわれすぎず、主治医と相談しながら今の自分にとって最善の治療と過ごし方を選んでいくことが大切です。

ステージ4でも末期ではないですか?

「ステージ4」と聞くと「すでに末期なのでは」と感じる方も少なくありませんが、ステージ4=すぐに終末期というわけではありません。

  • ステージ4は「遠隔転移がある」という病期(がんの進行度)の分類を指します。
  • 末期(終末期)は、治療によって病状の改善が見込めず、残された時間が限られてきた段階を意味します。

このため、ステージ4であっても「末期」とは限りません。実際に、治療によって数年以上にわたり安定した状態を保つ方もいますし、進行のスピードや症状の出方も人それぞれです。

大切なのは、ステージという数字だけで判断せず、体の状態・治療の選択肢・医療やサポート体制についてしっかり知り、不安を一人で抱え込まずに主治医や専門家と相談することです。

 

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