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大腸がんのステージ3とは? 治療法や再発リスクについて解説
大腸がんのステージ3と聞いた時、どういう印象を持たれるでしょうか?
「進行がん?」「治るのだろうか」「これからの生活はどうなるのか」
さまざまな不安が頭をよぎるかもしれません。
たしかにステージ3は進行がんに分類され、リンパ節への転移がある段階です。
しかし、大腸がんのステージ3は「治療ができるがん」です。
手術や抗がん剤などの標準治療に加え、医療の進歩により生活と両立しやすい最新の治療法も広がっています。
今回の記事では、ステージ3の大腸がんの基礎知識や治療法について詳しく解説します。
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副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
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- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
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INDEX
大腸がんとは
大腸がんとは、大腸の内側にある粘膜に発生する悪性腫瘍の総称で、結腸と直腸にできるがんを含みます。
消化管の中でも発症頻度が高く、進行しても初期には自覚症状が乏しいことが多いです。
日本における罹患率の高さ
日本では大腸がんの罹患率が年々増加傾向にあり、がんの中でも特に多くの人がかかる疾患の一つとされています。
ある統計によると、大腸がんは男女ともに罹患数の上位に位置しており、特に女性では死亡原因の上位に挙げられています。
この背景には、食生活の欧米化や高齢化の進行、検診受診率の地域差などが影響していると考えられています。
以下に、がん種別の罹患数が多い部位を男女別にまとめました。
性別 | 罹患数の多い部位(上位) |
男性 | 前立腺、大腸(結腸+直腸)、肺、胃、肝臓 |
女性 | 乳房、大腸(結腸+直腸)、肺、胃、子宮 |
このように大腸がんは性別を問わず多くの人が罹患するがんであり、今後もその動向に注意が必要とされています。
大腸がんの進行と特徴
大腸がんは、早期の段階では自覚症状がほとんど現れないことが多く、進行するまで気づかれにくいという特徴があります。
がんが進むにつれて、便通異常や血便、腹痛、体重減少などの症状が現れることがありますが、これらは他の消化器疾患とも共通しているため見過ごされやすい点も注意が必要です。
大腸がんの進行に伴う一般的な症状は以下のとおりです。
- 初期:ほとんど無症状
- 中期:血便、下痢や便秘の繰り返し
- 進行期:腹部の張り、持続的な腹痛、貧血、体重減少
進行すると腸の通過が妨げられ、腸閉塞を起こすケースもあります。
ステージはどう決まる?TNM分類の基本
大腸がんのステージは、がんの進行度を示す指標であり、治療方針の決定や予後の予測において、重要な役割を果たします。国際的に広く用いられているのが「TNM分類」と呼ばれる方法で、がんの深さ(T)、リンパ節への転移の有無(N)、遠隔転移の有無(M)の3要素によって構成されています。
T(Tumor):がんの深さ
TNM分類における「T」は、腫瘍(Tumor)が大腸の壁にどの程度深く浸潤しているかを示します。大腸の壁は内側から順に、粘膜、粘膜下層、筋層、漿膜といった層構造になっており、がんがこれらの層のどこまで広がっているかによってTの分類が決まります。
分類 | 基準 |
Tis | 粘膜内にとどまるがん(上皮内がん) |
T1 | 粘膜下層まで浸潤 |
T2 | 筋層まで達する |
T3 | 漿膜下層まで進展 |
T4a | 漿膜表面まで浸潤 |
T4b | 他の臓器や構造物に直接浸潤 |
この「深さ」によって、がんの進行度や再発リスクが大きく異なります。
N(Node):リンパ節転移の有無と数
「N」は、がん細胞が周囲のリンパ節に転移しているかどうか、また転移しているリンパ説の数によって分類されます。
大腸がんでは、がんが大腸壁を越えて周囲へ広がる過程でリンパ節への転移がしばしば見られます。
分類 | 基準 |
N0 | リンパ節転移なし |
N1a | 1個のリンパ節に転移 |
N1b | 2~3個のリンパ節に転移 |
N1c | リンパ節に転移なし・腸周囲にがん細胞の小さな集まりあり |
N2a | 4~6個のリンパ節に転移 |
N2b | 7個以上のリンパ節に転移 |
リンパ節への転移の数が多いほど再発リスクが高くなり、術後の補助療法が検討されることが一般的です。正確なリンパ節評価は、手術後の病理検査によって行われます。
M(Metastasis):遠隔転移の有無
「M」は、がんが原発巣(大腸)から離れた臓器に転移しているかどうか、すなわち遠隔転移の有無を示す指標です。
遠隔転移があるかどうかは予後の見通しにも関わり、がんのステージを決定する上で非常に大きな要素となります。
分類 | 基準 |
M0 | 遠隔転移なし |
M1a | 1つの臓器(例:肝臓、肺)のみへの転移 |
M1b | 複数の臓器への転移、または腹膜への転移 |
M1c | 遠隔リンパ節や複数部位への複雑な転移 |
大腸がんにおいて特に多く見られる遠隔転移の部位は肝臓と肺であり、腹膜播種(腹膜へのがんの広がり)が認められることもあります。遠隔転移の有無は、CTやMRIなどの画像検査によって確認されます。
ステージ3の具体的な定義(3A・3B・3C)
大腸がんのステージ3は、がんが大腸の壁を越えて進行し、周囲のリンパ節に転移している状態を指します。ただし、この段階では遠隔転移(M1)は認められていません。
ステージ3は、がんの深さ(T)とリンパ節転移の程度(N)に応じて、3A・3B・3Cの三つに分類されます。
ステージ | T・N分類の組み合わせ | 特徴 |
3A | T1~T2かつN1/T1かつN2a | がんの浸潤が浅く、リンパ節転移が比較的少ない |
3B | T3~T4aかつN1/T2~T3かつN2a/T1~T2かつN2b | がんの浸潤が深く、リンパ節転移も一定数ある |
3C | T4a~T4bかつN2 | がんの浸潤が深く、リンパ節転移が多い |
これらの分類は、治療方針の検討や術後の補助療法(抗がん剤治療など)を決める上での指標となります。
ステージ3の大腸がんは“治療できる”がん
ステージ3の大腸がんは「進行がん」に分類されますが、適切な治療によってコントロールが可能ながんです。
現在では外科的な切除を中心に、抗がん剤治療や低侵襲手術(身体への負担が少ない手術)を組み合わせながら、再発を防ぎつつ生活の質を保つことを目指した治療が行われています。
手術の役割とリンパ節郭清
ステージ3の大腸がん治療では、がんを切除する外科手術が基本となります。
この外科手術では、がんが発生した大腸の一部だけでなく、その周囲にあるリンパ節も同時に取り除く「リンパ節郭清(かくせい)」が行われます。これは、すでに目に見えない微小転移がリンパ節内に存在する可能性があるためです。
主な手術内容は以下のとおりです。
- 原発腫瘍の切除(結腸・直腸の一部)
- 周囲のリンパ節の切除(リンパ節郭清)
- 必要に応じて人工肛門の造設(特に直腸がんで行われることがある)
手術後には切除した組織に対して病理検査が行われ、がんの取り残しがないか、リンパ節転移の有無などが詳しく確認されます。これらの情報をもとに、術後の追加治療の方針が決定されます。
ロボット支援手術や腹腔鏡手術の選択肢
近年では身体への負担を軽減するために、腹腔鏡手術やロボット支援手術といった低侵襲な手術が選択されることが増えています。
手術法 | 特徴 |
腹腔鏡手術 | 小さな切開からカメラと器具を挿入し、モニターを見ながら操作する |
ロボット支援手術 | 医師が操作するロボットアームによって、高精度かつ繊細な動きで手術を行う。特に狭い部位で有用。 |
特に直腸がんの場合は、骨盤内の狭いスペースでの繊細な操作が求められるため、ロボット支援手術が有用とされています。
術後の補助化学療法(抗がん剤治療)
ステージ3の大腸がんでは、手術で原発のがんを切除した後でも、目に見えないがん細胞が体内に残っている可能性があります。
そのため、再発を予防する目的で、「補助化学療法(術後抗がん剤治療)」が行われるのが一般的です。
この治療はがんの性質や患者さまの体力に応じて選択され、再発リスクを抑えながら長期的な生活の質を維持することを目指します。
使用される主な薬剤と投与方法
補助化学療法は通常6ヶ月行われ、使用する抗がん剤の組み合わせは個々の状況に応じて選ばれます。
治療法名 | 主な薬剤構成 | 投与形式 | 特徴 |
FOLFOX療法 | 5-FU+ロイコボリン+オキサリプラチン | 点滴 | 効果が高い反面、副作用管理と通院が必要 |
XELOX療法 | カペシタビン+オキサリプラチン | 内服+点滴 | 自宅服薬と病院治療の組み合わせ |
UFT+ロイコボリン療法 | 経口抗がん剤+ロイコボリン | 内服 | 通院回数が少なく、生活に取り入れやすい |
内服薬と点滴薬の違いと特徴
抗がん剤治療には、内服薬と点滴薬の2種類があり、それぞれに以下のような特徴があります。
投与方法 | 主な薬剤例 | 特徴 |
内服 | カペシタビン、UFTなど |
|
点滴 | FOLFOX、XELOXなど |
|
患者さまの体力・生活環境・副作用の傾向などを医師と相談しながら、状況に合わせた治療法を選択していきます。
吐き気・しびれなど副作用とそのケア体制
抗がん剤治療に伴う副作用は個人差が大きく、患者さま一人ひとりに合わせた対策が必要です。ステージ3の大腸がん治療では、特に吐き気や手足のしびれ、倦怠感、下痢などが多く見られます。
代表的な副作用と対応例は以下のとおりです。
副作用 | 主な対策例 |
吐き気・食欲不振 | 制吐剤の併用、食事内容や時間の工夫 |
末梢神経障害(手足のしびれ) | 冷えを避ける、防寒対策、薬剤量の調整 |
下痢・便秘 | 整腸剤の使用、水分補給の徹底 |
倦怠感 | 無理のないスケジュール管理、適度な休養の確保 |
こうした副作用には、医師、薬剤師、看護師など多職種によるサポート体制が整っており、必要に応じて治療の調整や生活面のアドバイスが行われます。働きながら治療するための工夫
ステージ3の大腸がん治療は長期間にわたることが多く、働きながら治療を続けるための工夫が必要です。
現在では外来での抗がん剤治療が主流となっており、通院スケジュールや副作用への対応を工夫することで、仕事と治療の両立がしやすい環境づくりが進んでいます。
主な工夫は以下のとおりです。
工夫のポイント | 内容 |
通院日の調整 | 休暇やリモート勤務と合わせてスケジュールを柔軟に調整する |
治療方法の選択 | 通院回数が少ない内服薬中心の治療法を検討する |
副作用対策 | 体調に合わせて業務内容を調整し、適宜休憩時間を設ける |
職場への情報共有 | 上司や産業医と治療計画を共有し、理解と協力を得る |
医療機関でも「がんと就労の両立支援」を行っているところが多く、社会保険制度や相談窓口の活用も有効です。無理なく働き続けるためには、周囲の理解と協力を得ながら柔軟に対応していくことが大切です。
大腸がんステージ3の生存率と予後
ステージ3の大腸がんは進行がんに分類されますが、適切な治療を受けることで長期間生活の質を維持することが十分可能とされています。
大腸がんステージ3の5年生存率の目安
大腸がんステージ3の5年生存率は、がんの進行度や治療内容により異なりますが、全体としては約70%前後とされています。これは、がんがリンパ節に転移しているものの、遠隔転移がない段階であり、手術と抗がん剤治療を組み合わせることで再発を抑えられる可能性があるためです。
代表的なデータは以下のとおりです。
- ステージ3全体:約65〜75%
- 早期治療を受けた場合:70%を超えることもある
- 補助化学療法の実施により再発リスクは低減
この数値はあくまで統計的な目安であり、実際の予後は年齢や体調、がんの性質など個々の要素によって変わります。
3A〜3Cでの予後の違い
ステージ3は、がんの深さやリンパ節転移の数によってさらに細かく3A・3B・3Cに分類されており、それぞれで再発リスクや予後に差があります。
一般的な予後の傾向は以下のとおりです。
ステージ | 特徴 | 5年生存率の目安 |
3A | 比較的浅い浸潤+少数のリンパ節転移 | 約80%前後 |
3B | 浸潤やリンパ節転移が中等度 | 約60~70%程度 |
3C | 深い浸潤+多数のリンパ節転移 | 約50%前後 |
治療の進歩により、いずれの段階でも希望をもって治療に臨める環境が整いつつあります。
大腸がんステージ3と六種複合免疫療法
大腸がんステージ3では、手術と抗がん剤治療を組み合わせた標準治療により、再発リスクを抑えることが期待されています。
一方で、がんの性質や患者さまの体調によっては、再発や副作用に対する不安が残る場合もあります。
そうした中で、標準治療を補完し、がんの制御を多角的に考える選択肢の一つとして注目されているのが、「6種複合免疫療法」です。
この治療法は、患者さまご自身の免疫力を活用しながら治療を進める方法であり、従来の治療法と併用することで、生活の質を保ちつつ再発防止をめざす治療アプローチです。
次に、その具体的な仕組みと期待される効果について解説します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
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