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大腸がんにおける抗がん剤治療とは? 副作用や治療法についても解説

がんの治療を行う際に、非常に重要な役割を果たす治療法が「抗がん剤治療」です。

ただし、同じ抗がん剤治療でも、がんの進行度や治療の目的によって、役割は異なります。

今回の記事では、大腸がんの治療に用いられる多岐にわたる抗がん剤の種類、治療のタイミング、副作用について、わかりやすく解説します。

そして抗がん剤の副作用が気になるという人には、副作用が少なく、近年注目されている新しい治療法「免疫療法」についても、詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」

副作用が少なく、他の治療と併用できる!


6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。

治療法は採血と点滴だけの通院治療です。

6種複合免疫療法をおすすめする理由

  • がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
  • 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
  • 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。

今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。

大腸がんにおける抗がん剤治療の種類

抗がん剤を使わない治療大腸がんの抗がん剤治療には、複数のタイプがあります。

ここでは、代表的な3つの治療薬について解説します。

細胞障害性抗がん剤

細胞障害性抗がん剤は、がん細胞の増殖を妨げることを目的とした薬剤で、大腸がん治療の基本となる薬です。

これらはがん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を与える可能性がありますが、がんの進行を抑える効果が高く、広く使用されています。

特に再発予防や転移抑制、症状の緩和を目的とした治療において重要な役割を果たします。

大腸がんで用いられる主な細胞障害性抗がん剤には、以下のような種類があります。

薬剤名 特徴・役割
フルオロウラシル(5-FU) 最も基本的な薬剤で、DNAの合成を阻害し細胞の増殖を止める
カペシタビン(ゼローダ) 5-FUの経口薬。消化管で吸収され、体内で5-FUに変化して作用
オキサリプラチン(エルプラット) 白金製剤。5-FUと併用して使われることが多く、転移性大腸がんに効果がある
イリノテカン(カンプト) DNA複製を妨げる作用を持ち、5-FUとの併用で使われる場合が多い

これらの薬剤は、レジメン(治療組み合わせ)として使用されることが一般的です。

副作用としては、吐き気・脱毛・口内炎・骨髄抑制(白血球・赤血球・血小板の減少)などが現れる場合があります。

しかし、症状を軽減する支持療法の進歩により、これらの副作用はコントロール可能な部分も増えてきています。

細胞障害性抗がん剤は、治癒を目指す治療から延命・緩和を目的とした治療まで幅広く活用される重要な治療法の一つです。

分子標的薬

分子標的薬は、がん細胞の増殖や生存に関わる特定の分子(たんぱく質や遺伝子)を狙って攻撃する治療薬です。

正常な細胞にはあまり作用せず、がん細胞に特異的に働くよう設計されているため、副作用が少ないという特徴があります。

大腸がんでは、遺伝子検査などで患者さまのがんの性質を調べたうえで、分子標的薬を使うかどうかが判断されます。

現在、大腸がんで使用される主な分子標的薬は以下のとおりです。

薬剤名 標的分子 特徴・適応条件
セツキシマブ(アービタックス) EGFR(上皮成長因子受容体) KRAS野生型のがんに有効。がんの増殖シグナルを遮断。皮膚障害の副作用あり。
パニツムマブ(ベクティビックス) EGFR セツキシマブと同様にKRAS野生型に使用。点滴回数が少ない点が特徴。
ベバシズマブ(アバスチン) VEGF(血管内皮増殖因子) 血管新生を抑制してがんへの栄養供給を断つ。FOLFOXやFOLFIRIと併用される。
ラムシルマブ(サイラムザ) VEGFR(VEGF受容体) ベバシズマブに類似した作用。2次治療(薬の変更)以降に使われることが多い。
レゴラフェニブ(スチバーガ) 多数のキナーゼ 多発転移など進行がんに用いる。口内炎や手足症候群などの副作用に注意が必要。

分子標的薬は、他の抗がん剤と併用されることが多く、標準的な治療法の一部として位置づけられています。

ただし、すべての患者さまに効果があるわけではなく、使用前には遺伝子変異の有無(特にRAS・BRAF変異)を確認することが重要です。

また、副作用として皮膚障害、血圧上昇、出血傾向などがあります。

分子標的薬は、大腸がん治療の個別化医療を進めるうえで欠かせない存在となっており、今後も新たな薬剤の登場が期待されています。

免疫チェックポイント阻害剤

免疫チェックポイント阻害剤は、体の免疫機能を利用してがんを攻撃する新しいタイプのがん治療薬です。

免疫細胞には攻撃対象がないとき、「PD-1」という攻撃をを抑制するブレーキがかかっており、がん細胞はこのブレーキを利用して免疫細胞の攻撃を逃れています。免疫チェックポイント阻害剤は、ブレーキを外し免疫細胞が本来の攻撃力を発揮できるようにする働きを持っています。

大腸がんにおいてはほとんどの患者さま免疫チェックポイント阻害薬は効果がありません。ただし、特定の遺伝子異常を持つ一部のタイプでは効果が認められています。

そのタイプとは「MSI-High(高頻度マイクロサテライト不安定性)」や「dMMR(ミスマッチ修復機能欠損)」と呼ばれる特徴を持つがんで、これらは大腸がんにおいては全体の5%程度と限られた割合にとどまります。

主に使用される薬剤は以下のとおりです。

薬剤名 特徴
ニボルマブ(オプジーボ) PD-1を阻害し、免疫細胞のがん攻撃力を高める
ペムブロリズマブ(キイトルーダ) 同様にPD-1を阻害し、MSI-Highの大腸がんに効果がある
ニボルマブ+イピリムマブ併用療法 2種類の免疫阻害剤を組み合わせ、より強力な免疫反応を誘導する

自己免疫反応による発熱・下痢・皮膚炎・肝機能障害などの副作用が現れることがあります。

免疫チェックポイント阻害剤は今後、上記以外のタイプにも適応が広がることが期待されています。

大腸がんの抗がん剤治療のタイミング

抗がん剤治療とは

抗がん剤治療は、大腸がんの進行度や治療の目的に応じて、手術後の補助療法や再発・進行時の治療として行われます。

ここでは、それぞれのタイミングにおける抗がん剤治療の役割について解説します。

手術後の補助化学療法

手術後の補助化学療法(アジュバント化学療法)は、大腸がんの根治手術が完了した後に行われる治療で、手術では取りきれなかった目に見えないがん細胞(微小転移)を排除することを目的としています。

これにより、再発のリスクを下げることが期待されます。

補助化学療法が推奨されるのは、主にステージⅡのハイリスク例およびステージⅢの患者さまです。

治療に使用される薬剤は、以下のような組み合わせが一般的です。

レジメン名 主な構成薬剤 特徴・適応
FOLFOX 5-FU+ロイコボリン+オキサリプラチン 点滴治療。副作用はあるが高い効果が期待できる。
XELOX カペシタビン+オキサリプラチン 経口薬+点滴で通院治療も可能。
UFT+ロイコボリン 経口フルオロピリミジン系抗がん剤+補助薬 副作用が比較的軽く、高齢者などにも使用される。

治療期間は通常6か月程度が目安とされ、患者さまの年齢や体力、副作用の出方に応じて薬剤やスケジュールが調整されます。

副作用としては、末梢神経障害、吐き気、口内炎、骨髄抑制などが見られますが、対症療法により多くはコントロール可能です。

進行・再発大腸がんに対する化学療法

進行または再発した大腸がんに対する化学療法は、がんの進行を抑え、症状を緩和し、延命を図ることを目的とした治療です。

手術が難しい場合や、手術後に再発が見つかった場合には全身療法として抗がん剤治療が中心となります。

特に近年は、がんの性質や遺伝子変異に応じて治療法が個別化され、さまざまな薬剤が組み合わせて使用されています。

主な治療レジメンは以下のとおりです。

レジメン名 主な薬剤構成 特徴
FOLFOX 5-FU+ロイコボリン+オキサリプラチン 初回治療で広く用いられる。神経障害の副作用に注意。
FOLFIRI 5-FU+ロイコボリン+イリノテカン 再発時やFOLFOXが使えない場合に選択される。
XELOX カペシタビン+オキサリプラチン 経口薬を用いることで通院治療も可能。
分子標的薬併用 上記にベバシズマブ、セツキシマブなどを追加 遺伝子検査の結果に応じて使用し治療効果が向上。
免疫チェックポイント阻害剤 ニボルマブ、ペムブロリズマブなど MSI-HighやdMMR症例に有効な治療アプローチ。

治療は数週間ごとのサイクルで行われ、がんの反応や副作用の出方に応じてレジメンが変更されることもあります。

吐き気・下痢・脱毛・倦怠感・手足のしびれなどの副作用が現れることがあります。

進行・再発大腸がんでも、適切な薬剤選択と継続的な治療により、がんと付き合いながら生活を続けることが可能な時代になってきています。

大腸がんにおける抗がん剤治療の副作用

抗がん剤 副作用

大腸がんに対する抗がん剤治療では、がん細胞だけでなく正常な細胞にも影響を及ぼすため、さまざまな副作用が現れることがあります。

副作用の出方や程度は使用する薬剤や患者さまの体質によって異なりますが、早期からの対策や支持療法など適切な対応により軽減できます。

代表的な副作用は以下のとおりです。

副作用名 主な症状・影響
骨髄抑制 白血球・赤血球・血小板の減少による貧血や感染症リスク上昇
消化器症状 吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振など
口内炎 口の中の粘膜がただれ、食事や会話がつらくなることがある
脱毛 特にイリノテカンで見られることが多い
末梢神経障害 手足のしびれや感覚鈍麻。オキサリプラチンでよく見られる
皮膚障害 分子標的薬(EGFR阻害薬)でニキビ様発疹やかゆみが生じる

大腸がんにおける再発と治療法

大腸がんは手術や薬物療法によって一度は治療が完了したように見えても、一定の確率で再発する可能性があります。

再発の多くは、術後2〜3年以内に見つかることが多く、肝臓・肺・リンパ節・腹膜などに転移するケースが一般的です。再発が見つかった場合でも、治療の選択肢は複数あり、がんの広がりや患者さまの全身状態に応じて適切な対応が検討されます。

再発後に行われる主な治療法には、以下のようなものがあります。

治療法 特徴・適応例
再手術 単発の転移で切除可能な場合には根治を目指すことがある
化学療法 がんの進行を抑え、症状の緩和や延命を図る。分子標的薬を併用することも多い
放射線療法 局所的な症状の緩和やがんの制御を目的に使用されることがある
免疫チェックポイント阻害薬 MSI-Highなど特定のタイプで有効性が認められている

再発後も適切な治療と継続的なフォローアップにより、がんと向き合いながら生活を続けることが可能です。

大腸がんと免疫療法

大腸がん治療において、新たな可能性として近年注目されているのが「免疫療法」です。

免疫療法といっても、さまざまなものがあります。

免疫チェックポイント阻害薬は、がんによって抑制されていた免疫の攻撃のブレーキを解除する治療法です。

標準治療で限界を感じたり、副作用により抗がん剤が継続できなくなった 患者さまにとって、新たな可能性となっているのは免疫細胞療法です。患者さまご自身の免疫細胞を体外で培養し活性化・増殖させ、お体に戻すという治療です。自身の免疫細胞を使った治療のため、副作用が比較的少なく、お体にもやさしいものが多いです。

そうした免疫細胞療法の中でも、私たちの体の中にある免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻し、がんと闘う力を増強させる「6種複合免疫療法」という治療法に注目が集まっています。

以下、さらに詳しく6種複合免疫療法について解説します。

副作用が少ない6種複合免疫療法

「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。

①がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する

がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。

また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。

②副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である

患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。

そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。

また、費用は治療ごとでのお支払いのため、医療費を一度にまとめて支払う必要もありません。

③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる

6種複合免疫療法は、採血によって取り出した免疫細胞を培養し、活性化させた後点滴で体内に戻すという治療法です。方法は、採血と点滴だけの通院治療です。

そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。

6種複合免疫療法の治療効果

以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。

 

6種複合免疫療法・判定基準

6種複合免疫療法・進行抑制率

6種複合免疫療法・進行抑制率

A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。

また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。

以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。

6種複合免疫療法・対応がん種

 

詳細は以下よりお問い合わせください。

 

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