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化学療法とは? 抗がん剤を用いた治療のメリット・デメリットや副作用などについて解説

がんは日本人にとって身近な疾患です。治療法も広く知られており、手術療法や放射線療法をご存知の方も多いと思います。

今回は、がんの治療法の一つである化学療法に焦点を当てて紹介します。

  • 抗がん剤を用いた治療のメリット
  • 抗がん剤を用いた治療のデメリット
  • 抗がん剤治療の副作用

について調査しました。

今回はがんを患っている方やその家族の方に向けて情報を分かりやすくまとめているので、ぜひ参考にご覧ください。

化学療法とは?


そもそも化学療法とはどのような治療方法なのでしょうか。化学療法は、手術療法・放射線療法・免疫療法にならぶ、がんの4大治療法の1つです。

薬物療法のうちのひとつでもあり、抗がん剤によってがん細胞の増殖を防いだり、破壊したりする治療方法として知られています。抗がん剤は、飲み薬や点滴、注射などで投与するものもあり、幅広い投与方法が用いられています。

治療の進め方

次に化学療法の進め方を紹介します。

化学療法では休薬期間をおいて治療を繰り返していきます。1週間に1回、もしくは3週間に1回、抗がん剤を投与します。その間は薬の投与を行わずに、効果を待ちます。

抗がん剤はがん細胞の他に、正常な細胞にも作用してしまうというリスクがあり、休薬期間を設けることで正常な細胞の回復を目指すことができます。

抗がん剤の主な種類

続いては、抗がん剤の主な種類を紹介します。

化学療法では細胞障害性抗がん薬、従来抗がん剤と呼ばれているものを使用します。細胞障害性抗がん薬は、細胞が増殖する働きの一部を邪魔することでがん細胞を攻撃する薬です。抗がん剤には、以下に挙げるようなものがあります。

  • 代謝拮抗薬
  • 微小管阻害薬
  • 白金製剤
  • トポイソメラーゼ阻害薬
  • 抗生物質

 

化学療法のメリット


次に、化学療法のメリットを見ていきましょう。化学療法には下記のようなメリットがあります。

  • 全身に病変が及ぶがんにも効果がある
  • 再発・転移予防になる
  • がんの進行を抑えられる
  • 通院で治療を受けられる

次章以降でメリットについてより詳しく解説します。

全身に病変が及ぶがんにも効果がある

化学療法のメリット1つ目は、全身に病変が及ぶがんにも効果があることです。

化学療法は全身のがん細胞にアプローチできるという特徴があります。そのため全身にがん細胞が転移していたり、白血病などの全身に病変が及んでいたりするがんにも効果が期待できます。

再発・転移予防になる

化学療法のメリット2つ目は、再発・転移予防になることです。

抗がん剤は血液により全身をめぐるので、手術療法などで取り切れなかった微小ながん細胞を治療することも可能です。そのため、他の臓器への転移や再発予防につながるというメリットがあります。

がんの進行を抑えられる

化学療法のメリット3つ目は、がんの進行を抑えられることです。

すでに他の臓器にがんが転移していたり、再発したりしている場合は、化学療法によってがんの進行を抑えることで延命を目指すことができます。また化学療法には、がんによる症状を和らげる効果もあります。

通院で治療を受けられる

化学療法のメリット4つ目は、通院で治療を受けられることです。

化学療法は、日常生活を送りながら通院で治療を受けられる場合があります。後述する副作用によって自宅で仕事をするといった対応は必要ですが、基本的には自宅で好きなことをして過ごせます。

副作用の症状やタイミングなどは、事前に医師や看護師、薬剤師などから聞いておく必要があります。化学療法を受けている間は、万が一のために、緊急時の連絡先などを病院に確認しておくようにしましょう。

化学療法のデメリット


続いて化学療法のデメリットを見ていきましょう。化学療法のデメリットは以下のとおりです。

  • 化学療法だけでは治癒を目指せない場合がある
  • 副作用がある

次章以降でデメリットについて、より詳しく解説します。

化学療法だけでは治癒を目指せない場合がある

化学療法のデメリット1つ目は、化学療法だけでは治癒を目指せない場合があることです。

一部の血液がんやリンパがんなどは、化学療法のみで治癒を目指せます。しかしその他の多くのがんでは、化学療法のみで治癒を目指せないことが多く、手術療法や放射線療法などを併用して治療を受ける必要があります。

副作用がある

化学療法のデメリット2つ目は、副作用があることです。

前述したとおり抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な細胞にも作用してしまいます。そのため副作用が生じる可能性があり、注意が必要です。副作用には抗がん剤の種類によっても発現頻度や程度などが異なります。どのような副作用があるかは後述しますので、参考にご覧ください。

また、抗がん剤の種類によってはアレルギー反応や悪心、嘔吐などが高い頻度で副作用が生じるため、予想される副作用を予防する薬剤などを使用しながら治療を受けることになります。

その他にも重篤な副作用を避けるために、気になる症状などがあれば、早急に医師や看護師に伝えることが重要です。

抗がん剤による化学療法の副作用


次に、抗がん剤による化学療法の副作用について紹介します。

抗がん剤の副作用には、「自分自身で症状が分かるもの」と「検査などを受けて分かる、目に見えないもの」の2つがあります。抗がん剤による化学療法の副作用について、それぞれの特徴を次章以降で詳しく解説します。

自分で分かる副作用

まず最初に自分で分かる副作用を紹介します。

副作用の発現時期とそれぞれの副作用の症状について解説します。ただしこれらの情報はあくまでも目安であり、発現時期や頻度、程度などについては個人差があります。

アレルギー反応

自分で分かる副作用の1つ目は、アレルギー反応です。

症状の概要 皮膚に発疹やかゆみなどの症状が出ることがあります。重篤なアレルギー反応では、血圧の低下や不整脈、呼吸困難を起こすこともあります。頻度は低いですが、初回の抗がん剤治療で起こりやすいと言われています。
アレルギー反応発現時期の目安 治療日
アレルギー反応の対処法 症状が現れたらすぐに医師・看護師に報告してください。

吐き気・嘔吐・食欲不振

自分で分かる副作用の2つ目は、吐き気・嘔吐・食欲不振です。

症状の概要 吐き気・嘔吐・食欲不振は、脳の神経が刺激されて起こると考えられています。治療に対する不安感など、心理面が関係していることもあるそうです。
吐き気・嘔吐・食欲不振発現時期の目安 1週間以内
吐き気・嘔吐・食欲不振への対処法 吐き気がある場合には、医師から処方された吐き気を抑える薬を服用します。また、吐き気を感じたら、冷たい水などでうがいをすることも効果的です。嘔気や食欲不振がある場合には、少しずつ食べるようにしてください。場合によっては、点滴によって水分や栄養補給をするなどの治療を行うこともあります。

便秘

自分で分かる副作用の3つ目は、便秘です。

症状の概要 神経に化学療法の影響が及ぶことで、腸の動きに影響することで便秘を引き起こします。食事の摂取量が少なくなることも便秘の原因です。
便秘発現時期の目安 治療日
便秘への対処法 水分を多めに取ることや、無理のない範囲で体を動かすと良いでしょう。便秘が長期間続く場合や、腹部膨満感が苦しい場合には医師や看護師に相談してください。

下痢

自分で分かる副作用の4つ目は、下痢です。

症状の概要 神経に化学療法の影響が及ぶことで、腸の動きに影響することで下痢を引き起こします。感染によって下痢が引き起こされる場合もあります。下痢により脱水症状が起こる場合もあります。
下痢発現時期の目安 1週間以内
下痢への対処法 消化の良い食事を心がけることで、下痢を予防できます。水分補給を心がけることも大切です。医師から下痢止めの薬が処方された場合は服用します。脱水症状が起きている場合や、1日に4〜6回以上の下痢がある場合、下痢が3〜4日以上続く場合、下痢に血液が混ざっている場合、腹痛がある場合には医師や看護師に相談しましょう。

疲れやすさ・だるさ

自分で分かる副作用の5つ目は、疲れやすさ・だるさです。

症状の概要 化学療法による影響や、吐き気や貧血などの副作用によって疲れやすさ・だるさが引き起こされます。要因は多岐にわたると考えられます。
疲れやすさ・だるさ発現時期の目安 1週間以内
疲れやすさ・だるさへの対処法 十分に休養を取りましょう。医師から薬が処方された場合は服用します。

口内炎

自分で分かる副作用の6つ目は、口内炎です。

症状の概要 口腔内に抗がん剤の作用が影響して口内炎を引き起こします。感染により口内炎が起こる場合もあります。傷みや食べ物がしみることがあります。
口内炎発現時期の目安 1〜2週間後
口内炎への対処法 口の中を清潔に保つことで口内炎を予防できます。虫歯や歯周病の治療も行いましょう。食事は粘膜を傷つけないものを選び、香辛料やアルコールは避けてください。医師から薬が処方された場合は服用します。

痛みがある場合には医師や看護師に相談してください。

感染症

自分で分かる副作用の7つ目は、感染症です。

症状の概要 感染症には、白血球減少・貧血・血小板減少・肝障害・腎障害などがあります。化学療法によって骨髄の機能が障害を受けると、感染症を引き起こす可能性があります。特に化学療法の1〜2週間後に症状が現れやすい傾向にあります。口の中や肺、皮膚、尿路、腸管などで感染症を起こしやすく、発熱症状が現れることもあります。
感染症発現時期の目安 1〜4週間後
感染症への対処法 ・入院して治療を行うこと

・こまめにうがいを行うこと

・こまめに手を洗うこと

・シャワー、入浴などで体を清潔にすること

・起床時、就寝前、毎食後にはやわらかい歯ブラシで歯を磨くこと

・人の多い場所への外出をなるべく避けること

・マスクを着用すること

・けがをしないように注意すること

また発熱や寒気、排尿時の痛みなどの症状が現れた場合は、医師や看護師に相談してください。

脱毛

自分で分かる副作用の8つ目は、脱毛です。

症状の概要 毛根の細胞が化学療法の影響を受け、脱毛を引き起こします。抗がん剤の種類や期間、量によって症状に個人差があります。頭皮に痛みやかゆみを感じることもあります。ボディイメージの変化は、精神面にも影響を及ぼします。
脱毛発現時期の目安 3〜4週間後
脱毛への対処法 脱毛が起こる可能性について知っておくことが大切です。脱毛が起こる時期、また新しい髪の毛が生えてくる時期についても知っておくことが大切です。脱毛の対策としては

・帽子を被る

・ウィッグを使用する

・乾燥や直射日光を避ける

・頭皮を強くこすらない

ことなどが大切です。

手足のしびれ

自分で分かる副作用の9つ目は、手足のしびれです。

症状の概要 化学療法の影響によって手足のしびれ、ピリピリした違和感が生じます。
手足のしびれ発現時期の目安 3〜4週間後
手足のしびれへの対処法 手足のしびれがある場合には、温度に鈍感になってしまうため、手袋や靴下を使用して火傷を防ぎましょう。指先の運動、マッサージなども有効です。症状が強い場合には、医師や看護師に相談しましょう。

検査を受けて分かる副作用

次に、検査を受けて分かる副作用を紹介します。

紹介する情報はあくまでも目安であり、発現時期や頻度、程度などについては個人差があります。

骨髄抑制

検査を受けて分かる副作用の1つ目は、骨髄抑制です。

症状の概要 化学療法により、白血球や赤血球、血小板などが減少することがあります。特に1〜2週間後に影響が出やすいと言われています。骨髄抑制では下記のような部位で感染症の症状が現れることもあります。

・口腔内

・皮膚

・尿路

・腸管

骨髄抑制発現時期の目安 1〜3週間後
骨髄抑制への対処法 ・こまめなうがい

・手指衛生

・口内環境を清潔に保つ

・体を清潔に保つ

・食中毒対策を行う

・部屋を清潔に保つ

・マスクの着用

・人混みを避ける

・感染症予防

・医師の指示に基づいてワクチンを接種する

発熱や寒気、排尿時の痛みなどの症状が現れた場合は、医師や看護師に相談してください。

肝機能障害・腎障害・心機能障害

検査を受けて分かる副作用の2つ目は、肝機能障害・腎障害・心機能障害です。

症状の概要 肝機能障害・腎障害・心機能障害の症状が悪化することは稀ですが、血液検査で異常が認められた場合には注意が必要です。
肝機能障害・腎障害・心機能障害発現時期の目安 1〜2週間後
肝機能障害・腎障害・心機能障害の対処法 定期的な血液検査で、化学療法の影響を確認し治療を行うことが大切です。

化学療法と他の治療法による集学的治療


続いては、化学療法と他の治療法による集学的治療について見ていきましょう。

前述したとおり化学療法は、手術療法や放射線療法などの治療法と組み合わせて治療を受けるケースもあります。手術療法、放射線療法、化学療法、免疫療法を組み合わせる治療法のことを「がんの集学的治療」と言います。

さまざまな治療法を組み合わせることで、より大きな治療効果が期待できると言われており、がんの状態や患者の方のライフスタイル、希望などによってどのような治療法を受けるかが変わります。

ここからは化学療法のみで治療を受ける場合と、他の治療法と組み合わせる場合のそれぞれの違いについてを紹介します。

手術療法と化学療法を組み合わせる場合

まずは、手術療法と化学療法を組み合わせる場合について解説します。

手術療法では多くの場合、大きながんを化学療法で小さくしてから、手術で全てのがんを取り除きます。手術で切除する部分が小さくなるため、体への負担が軽減されるというメリットがあります。

ただし手術後に見えないほどの小さながんが残っている可能性があるため、再発・転移予防として化学療法の治療を受けることが大切です。

放射線療法と化学療法を組み合わせる場合

次に、放射線療法と化学療法を組み合わせる場合を紹介します。

放射線療法でがんを小さくすると同時に、化学療法で転移・再発を予防することができます。

免疫療法と化学療法を組み合わせる場合

次に、免疫療法と化学療法を組み合わせる場合について紹介します。

免疫療法は、免疫チェックポイント阻害薬による治療法と免疫細胞療法に大きく分けられます。免疫チェックポイント阻害薬は、T細胞やがん細胞のアンテナに作用し、免疫にブレーキがかかることを防ぐ薬です。化学療法によってがんを攻撃し、さらに免疫療法の治療を受ければがんの再発予防を目指せます。

化学療法の副作用によって免疫力が低下するため、免疫力を落としたくない、重篤な副作用のリスクを減らしたいという場合は、免疫療法の治療を検討するのも選択肢の一つです。

まとめ

今回は化学療法について情報をまとめました。

  • 抗がん剤を用いた治療のメリット
  • 抗がん剤を用いた治療のデメリット
  • 抗がん剤治療の副作用

について理解していただけたでしょうか。

化学療法はがんのメインの治療法の一つです。近年はがん治療に関する研究も進められ、特に免疫療法に関しては今後も進化が期待できる治療法として知られています。

免疫療法の一つである6種複合免疫療法では、私たちの体の中にある免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻して治療を行います。

同仁がん免疫研究所は、6種複合免疫療法を行っている施設です。同仁がん免疫研究所では、厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、極めて高度な安全管理体制のもとで細胞培養の委託を受けています。

6種複合免疫療法についてさらに詳しく知りたい方はこちらよりご確認ください。

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