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がん患者は運動すべき? 研究データやおすすめの運動と注意点

みなさんは、がんを患っている方に運動が推奨されていることをご存知ですか?
病気になったら運動するのは控えるべきだと考えている方も多いかと思います。

今回は、がんになっても運動すべきかどうかについて詳しく知りたい方や、予防のために運動したいと考えている方向けに、情報をまとめました。

この記事を読むと、
・がんと運動の関係性
・がん治療期間の運動について
・がん治療中の運動の注意点
が分かります。

ぜひ参考にご覧ください。

がんと運動の関係


まずは、がんと運動の関係について解説します。
「病気=安静にしなきゃ」と思いがちですが、実はがんに関しては運動が推奨されています。
大がかりな手術や治療には、筋力や体力が必要です。
医師からの禁止などがなければ、運動は原則行うべきなのです。
次章では、がん予防としての運動やがん治療期間中、治療後の運動について解説します。

がん予防としての運動

がん予防として従来から言われていた禁煙や禁酒に加えて、近年では運動および家事、仕事などの身体活動が注目されています。
適度な運動を取り入れることで、健康寿命が延びると言われています。

運動による健康維持に関する研究

国立がん研究センター がん情報サービスの「科学的根拠に基づくがん予防」では、がん予防として挙げられている対策のうちの1つに運動という項目があります。

仕事や運動などで身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があるそうです。
さらに、心疾患のリスクも低くなることから、無理のない範囲で身体を動かす時間を増やすことが、健康につながると考えられています。

(出典:国立がん研究センター がん情報サービス「科学的根拠に基づくがん予防」)

また、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動基準2013」では、全年齢層における運動の考え方として、30分以上の運動を週2日以上行う運動習慣を持つことを推奨しています。全年齢層における身体活動の考え方では、現在の身体活動量を少しでも増やすことが重要だそうです。
例えば、今より毎日10分ずつ長く歩くようにするなど、少しずつ運動習慣を変えていくことを推奨しています。

(出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」)

がん治療期間中の運動

がん治療期間中の運動は、がんの治療やがんの進行度が進むと現れる障害の予防・回復につながります。
がん治療期間中の運動で、以下のような効果を期待できます。
・体力の低下を防ぐ
・リハビリに自信がつく
・不安から体を動かさなくなることによる、身体機能の低下を軽減できる

がん治療後の運動

がん治療後の運動では、活動量も低下する傾向にあるため、無理のない範囲で運動することをおすすめします。
がん治療後の運動で、以下のような効果を期待できます。
・体力の低下を防ぐ
・再発予防につながる

運動は精神的な支えにもなる


運動は身体に関する効果だけではなく、精神的な効果も期待できます。
次章では、具体的な効果について解説します。

ストレスを発散できる

運動による精神的な効果1つ目は、ストレスを発散できることです。
「病は気から」という言葉もあるように、気持ちも沈んでいては病気も回復しません。
運動することでストレス発散につながります。

例えば、気が晴れて健康状態が回復することや、気持ちが安定しリラックスできるようになるでしょう。

ピアサポートの場としても役立つ

運動による精神的な効果2つ目は、ピアサポートの場としても役立つことです。
ピアサポートとは、がん患者や家族が語りあい、心のケアや回復を目指す場のこと。
集団で運動することで、ピアサポートに参加しているのと同様の効果が期待できると言います。

がん患者の方におすすめの運動


がん患者の方におすすめの運動をいくつか紹介します。
今回は、国立がん研究センターのがん患者さんのためのホームエクササイズを参考にバンザイ運動と胸張り運動、腕を外側に広げる運動について解説します。

バンザイ運動

がん患者の方におすすめの運動1つ目は、バンザイ運動です。
バンザイ運動では、腕を持ち上げる筋肉や、深く息を吸う動作にも関与する筋肉を鍛えることができます。

長さ30センチほどの棒、または水の入ったペットボトル2本を使用します。
まずは、骨盤を立てた状態で椅子に座ります。
次に棒やペットボトルを持った腕を上げ下ろしします。

ポイントは、腕を上げる時に息を吸い、下ろす時に息を吐くことです。
胸を張りすぎず腕の力を使いましょう。
この動きを10回繰り返します。
(出典:国立がん研究センター がん患者さんのためのホームエクササイズ)

胸張り運動

がん患者の方におすすめの運動2つ目は、胸張り運動です。
この運動では、腕を持ち上げる筋肉、肘を曲げて物を持つ筋肉、目の前に物を引き寄せる筋肉を鍛えることができます。

長さ30センチほどの棒、または水の入ったペットボトル2本を使用します。
まずは、骨盤を立てた状態で椅子に座ります。
棒やペットボトルを持ちバンザイをした状態から、首の後ろに腕を動かします。

ポイントは、バンザイから胸を張る時に息を吐き、腕を戻す時に息を吸います。
肘をしっかり下げるようにしましょう。
この動きを10回繰り返します。

(出典:国立がん研究センター がん患者さんのためのホームエクササイズ)

腕を外側に広げる運動

がん患者の方におすすめの運動3つ目は、腕を外側に広げる運動です。
この運動では、腕を持ち上げる筋肉、猫背予防にも関与する筋肉を鍛えることができます。

長さ30センチほどの棒、または水の入ったペットボトル2本を使用します。
まずは、骨盤を立てた状態で椅子に座ります。
棒を持っている場合は両腕を同じ方向に動かします。
ペットボトルを持っている場合は、ペットボトルを持った状態から腕が地面と並行になる状態まで上げます。

ポイントは、棒を持っている場合は息を止めないようにすることです。
ペットボトルを持っている場合は、持ち上げる時に息を吸い戻す時に息を吐きます。

できる範囲で肘を曲げずに行います。
この動きを10回繰り返します。

(出典:国立がん研究センター がん患者さんのためのホームエクササイズ)

がん患者の方が運動する際の注意点


最後に、がん患者の方が運動する際の注意点を紹介します。
運動する際は、無理に行わないようにすることが大切です。
運動をしない方が良い状況もあります。
体温が38度以上ある場合、息切れやめまい、動悸がする場合、背中や手足に痛みがある場合には運動を控えましょう。

まとめ


今回は、がんと運動の関係について情報をまとめました。
適度な運動は健康寿命を伸ばすことにつながります。
がんを患っている方は無理に運動をせずに、可能な範囲で負担とならない運動を行いましょう。

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