がん患者様のためのお役立ちブログ
がんで腹水がたまってしまったときの余命は? 腹水の治療法や同時に検討したいがん治療
がんになると体にさまざまな症状が現れます。症状は、がんの種類や進行度によって異なります。
その一つに、おなかに水がたまる腹水があります。
今回の記事では、がん患者さまとそのご家族の方に向けて、腹水について解説します。
腹水の治療法や同時に検討したいがん治療についても情報をまとめましたので、ぜひ参考にご覧ください。
【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
INDEX
腹水とは?
腹水とは、腹腔と呼ばれるおなかの空間に体液がたまってしまった状態を指します。
腹腔は横隔膜の下に位置し、腹部の内臓を包み込んでいる空間です。
通常、腹腔内には20~50ml程度の体液が含まれていますが、なんらかの原因で体液が増加すると、腹水が発生します。
腹水は大きく分けて2つの原因により発生します。
1つは腹部の炎症で体液が漏れ出すことによるもの、もう1つは肝硬変や腎不全などの病気によって血管内の浸透圧が低下し、体液が漏れ出すことによるものです。
がんが原因の場合、腹水は腹部の炎症が主な原因とされています。
がんによって腹水がたまる原因
がんが腹腔内に広がると、炎症が生じ、それに伴い「滲出液(しんしゅつえき)」と呼ばれる液体が腹腔内にあふれ出し、蓄積されます。この結果、腹水が生じてしまうと言われています。
がんで腹水がたまったときの余命は?
腹水はがんの末期に見られることがある症状ですが、その現れ方や影響は人それぞれです。
腹水が確認されると、治療の選択肢や進行具合について不安を感じることもあるかもしれませんが、必ずしもそれが余命を決定づけるものではありません。
患者さまによっては、腹水の治療によって症状が軽減され、日常生活に復帰できることもあります。
余命については一概に言うことはできません。
実際には、体調や病状の変化に応じて、さまざまな治療法やケアが行われます。
重要なのは、腹水があるかどうかだけでなく、患者さま一人ひとりの状況に合った最適な治療を選択することです。
腹水がたまりやすいがんの種類
腹水がたまりやすいがんの主な種類は以下の通りです。
- 卵巣がん
- 大腸がん
- 胃がん
- 膵臓がん
- 子宮体がん
- 乳がん
腹水の症状
腹水が少量の場合は、自覚症状が現れないことが多いです。
しかし、腹水が増えるにつれて、次のような症状が見られます。
体型変化・体重増加 | 腹水が多量にたまると、おなかが大きく膨らみ体形が変化し、体重も増加します。 |
腹部膨満感 | 腹部が膨らむことで、「おなかが張っている感じ」や「胃やおなかの重苦しさ」を感じることがあります。さらに、「ゴロゴロと音がする」「便が出そうだが出ない」「げっぷやガスがたまる感じ」などの症状が伴うこともあります。また、へそが扁平(へんぺい)になったり突出したりすることもあります。 |
息切れ | 腹水が肺を圧迫するため、息切れが生じることがあります。 |
食欲低下・吐き気 | 腹部膨満感や胃腸への圧迫により、食欲が減退し、吐き気を伴う場合もあります。 |
便秘 | 腹水によって腹圧がかけにくくなるため、大腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下し、便が出にくくなることがあります。 |
むくみ | 心臓へ血液が戻りにくくなるため、足がむくむといった症状が現れることがあります。 |
体動困難 | おなかの膨満や肺への圧迫などから、体を動かすのが難しくなり、横になって寝ることさえ困難になる場合もあります。 |
活動意欲の低下 | 息切れや体動困難などのさまざまな症状によって活動意欲が減退し、日常生活に支障が出ることもあります。 |
腹水が原因ではなく、がん治療の副作用や体液バランスの乱れによって腹部膨満感が増すこともあり、注意が必要です。
たまった腹水は抜けば良い?
おなかにたまった腹水は、ただ抜けば良いのでは?と考えがちですが、腹水には栄養が含まれているため、一度に抜いてしまうと栄養状態が悪化し、体力が低下してしまうことがあります。
また、腹水が抜けることで血圧が急激に下がり、ショック状態を引き起こすリスクもあります。そのため、腹水がたまっている場合でも、適切な治療法の検討が重要です。
安易に抜けば解決するという問題ではないため、医師の指示に従い慎重に対処することが必要です。
腹水の治療法
腹水を治療する主な方法は、以下の7つです。
- 食事療法、水分制限
- 利尿薬
- 抗がん剤治療
- 腹腔穿刺ドレナージ
- 腹腔静脈シャント
- CART
- 輸液量の調整
それぞれの治療法について解説します。
食事療法・水分制限
腹水の治療法1つ目は、食事療法・水分制限です。
腹水の予防のために、塩分制限や飲水制限が行われることがあります。塩分制限は1日5〜7g以下程度で実施されることが一般的です。
食事療法・水分制限のメリットは、腹水の予防ができる可能性があることです。
一方で、デメリットとしては、患者さまの生活の質が低下する可能性があることや、食事療法・水分制限が腹水の予防にどの程度有効であるかを示す明確なエビデンスが不足している点が挙げられます。
利尿薬
腹水の治療法2つ目は、利尿薬の使用です。
悪性腹水によって腹部膨満を感じ始めた患者さまに対し、症状を和らげるために利尿薬を投与することがあります。主に使われる利尿薬はスピロノラクトンとフロセミドです。
さらに、下肢の電解質異常や心不全化傾向がある場合には、トリバプタンを用いることもあります。
利尿薬のメリットは、広く臨床現場で用いられているため、安全性に対する信頼感が得られやすいという点です。
一方で、利尿薬には電解質異常や血圧低下のリスクがあるため、使用に際しては慎重な経過観察が求められます。
抗がん剤治療
腹水の治療法3つ目は、抗がん剤治療です。
抗がん剤を中心とした化学療法は、悪性腹水の改善に効果がある場合があります。特に、腹水ががんによるものであれば、腫瘍の縮小を目指して効果が期待されます。
抗がん剤治療のメリットは、腹水の原因から根本的に解消できる可能性がある点です。
一方、抗がん剤治療のデメリットは、副作用が生じることです。抗がん剤には吐き気や免疫力低下、脱毛などさまざまな副作用があるため、治療中の患者さまの体調管理には十分な注意が必要です。
腹腔穿刺ドレナージ
腹水の治療法4つ目は、腹腔穿刺(せんし)ドレナージです。
腹腔穿刺ドレナージは、腹腔内に針を刺して腹水を体外に排出させる治療法で、腹水が速やかに排出される効果が期待できます。
これにより、腹水による腹部膨満や苦痛、息苦しさといった症状が速やかに緩和され、患者さまの負担も軽減されます。
腹腔穿刺ドレナージのメリットは、低コストで効果が速やかに得られることや、患者さまの拘束時間が短い点だといえるでしょう。
一方で、デメリットとしては、針を刺す手技による痛みや不快感があります。
さらに、頻繁に行うことで患者さまの全身の栄養状態が悪化したり、結果的に腹水貯留が加速したりする可能性もあります。
そのため、腹腔穿刺ドレナージの実施は慎重に検討する必要があります。
腹腔静脈シャント
腹水の治療法5つ目は、腹腔静脈シャントです。
腹腔静脈シャントは、腹腔にたまった腹水と鎖骨付近にある静脈をカテーテルでつなぎ、腹水を還流させる治療法です。
これにより、腹水を静脈内に流入させる経路を確保し、腹部膨満や呼吸困難、体動制限など、腹水に伴うさまざまな症状の緩和を目指します。
腹腔静脈シャントのメリットは塩分制限や利尿剤では改善できない大量腹水に対応できることです。
CART
腹水の治療法6つ目は、CART(腹水濾過濃縮再静注法)です。
CARTは、1981年に保険適用されました。患者さまの体内から採取した腹水を専用フィルターにかけ、細胞や細菌を除去し、蛋白(たんぱく)を回収して凝縮します。
その後、回収した液体を患者さまの静脈から再び体内へ戻すことで腹水の減少につながると言われています。
CARTのメリットは、腹水の減少が見込める点です。
一方で、CARTのデメリットとしては、がん性腹水には適さないとの見解があり、また、CARTの効果に関しては明確なエビデンスが不足していることが挙げられます。
(参考:日本緩和医療学会 悪性腹水)
輸液量の調整
腹水の治療法7つ目は、輸液量の調整です。
悪性腹水のある患者さまへの輸液量に対する明確な指標はありません。
そのため、輸液量の調整は、全身状態や苦痛症状を評価した上で、総合的な判断が必要です。
「終末期がん患者の輸液療法に関するガイドライン」によれば,予後1~2カ月の腹水を有する終末期がん患者さまにおいて、腹水に対する非侵襲的な対応として輸液量の調整が有効である可能性が示唆されています。
また、大量の輸液が腹水貯留を増悪させる可能性があると考えられていますので、医療者は輸液量を安易に増加させないよう注意する必要があります。
一方、輸液量が過度に減少すると、患者さまの脱水状態が進行する可能性があるため、慎重な対応が求められます。
腹水の治療と同時に検討したい免疫細胞療法
ここでは、腹水の治療と同時に検討すべきがん治療法として免疫細胞療法をご紹介します。
腹水がたまった場合、末期がんの可能性が高いとされています。末期がんでは、手術や放射線療法、場合によっては抗がん剤治療が受けられないことがあります。
その際に検討したいがん治療の一つが、免疫細胞療法です。
免疫細胞療法は、免疫の力を活用してがんを攻撃する治療法です。ほとんどのがんに適用可能で、末期がんでも治療を受けることができます。
また、手術や抗がん剤、放射線治療が難しい転移や再発したがんにも対応でき、副作用のリスクが低いという特徴があります。
免疫療法には、腹部膨満感を引き起こす副作用がなく、腹水治療との併用も可能です。
さらに、入院せずに治療を受けられるのも大きなメリットですが、即効性に限界があり、効果には個人差があることを理解した上で検討することが重要です。
がんで腹水がたまったら6種複合免疫療法の検討を
今回は、がんで腹水がたまってしまったときの余命について解説しました。
腹水が発生した場合、末期がんの兆候の一つとされることが多いですが、予後は一人ひとり異なります。症状や経過に個人差があるため、必ずしも悲観的になる必要はありません。
腹水が見られる場合でも、希望を持ちながら適切な治療を受けることができます。
腹水の治療にはさまざまな選択肢があり、患者さまの状態に応じて最適な方法を選ぶことが可能です。代表的な治療法には以下の7つがあります。
- 食事療法、水分制限
- 利尿薬
- 抗がん剤治療
- 腹腔穿刺ドレナージ
- 腹腔静脈シャント
- CART
- 輸液量の調整
ただし、これらの治療法の中には確立されたエビデンスが不足しているものもあるため、慎重に検討する必要があります。
また、腹水の治療と併用して検討したい治療法の一つとして免疫細胞療法があります。免疫細胞療法には、6種複合免疫療法などの選択肢があり、これまでの治療に加えて新たな希望をもたらす可能性があります。
6種複合免疫療法の特徴
①がん3大療法との併用が可能。ほぼ全てのがん※に対応
②副作用が少なく、続けやすい療法
③厚生労働省の許可を受けた施設で細胞培養を行う
※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
まずは、詳しい内容をお問い合わせください。専任スタッフより丁寧にご説明します。
6種複合免疫療法に関する詳細は、以下からもご確認いただけます。
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