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ステージ4の膀胱がんは手遅れ? ステージ別の膀胱がんの主な治療法について解説

がんは種類やステージ、その方の様態によっても表れる症状はさまざまです。

今回は、ステージ4の膀胱がんについて情報をまとめました。

肝臓がん患者さんやがん患者さんの親族に向けて、ステージ別の膀胱がんの主な治療法についても解説します。

ぜひ参考にご覧ください。

膀胱がんとは?


そもそも、膀胱がんとはどのような疾患なのでしょうか。

膀胱とは、骨盤内にある臓器です。腎臓でつくられた尿が腎盂と尿管を経由して運ばれた後に、貯留する役割を持っています。尿意を感じると、排尿して、膀胱より尿を出しきるといった働きがあります。膀胱がんは膀胱にできるがんの総称で、がんが進行するとさまざまな症状が表れます。

膀胱がんになるリスクが高まるとされている要因の一つが、タバコです。膀胱がんの50%以上はタバコによって引き起こされると言われています。

また、男性は発症リスクが高い傾向にあり、60歳以上になると罹患しやすいという特徴があります。

膀胱がんの種類


膀胱がんは主に以下の3種類に分けられます。

次章以降でより詳しく見ていきましょう。

表在性膀胱がん

膀胱がんの種類1つ目は、表在性膀胱がんです。

表在性膀胱がんは、膀胱の内腔に向かって突出しており、表面がぶつぶつとしています。膀胱の粘膜にとどまっていることが多く、転移や浸潤をしないという特徴があります。膀胱がんの多くがこのタイプです。

浸潤性膀胱がん

膀胱がんの種類2つ目は、浸潤性膀胱がんです。

浸潤性膀胱がんは、表面が比較的滑らかで盛り上がったものから、膀胱粘膜下に進展して粘膜がむくんで見えるものまでさまざまな種類があります。膀胱外の組織へ浸潤しやすく、転移しやすいという特徴があります。

上皮内がん

膀胱がんの種類3つ目は、上皮内がんです。

上皮内がんは、膀胱の表面の隆起などは見られないものの膀胱粘膜壁に沿って悪性度の高いがん細胞が存在している状態です。初期の膀胱がんではあるものの、何もしていないと浸潤性のがんになっていくため注意が必要です。がんが拡大、転移する可能性が高いという特徴があります。

膀胱がんの症状


続いては、膀胱がんの症状を見ていきましょう。

膀胱がんの初期症状として、血尿が出ることがあります。膀胱炎と違って、痛みは伴わないことが一般的です。数日で血尿は止まる場合もありますが、そのままにしておくのはNGです。病院の診察を受ける必要があります。

ただし血尿が出るからといって必ずしも膀胱がんであるとはいいきれません。場合によっては、以下に挙げるような症状も出るケースがあります。

  • 排尿痛
  • 頻尿
  • 排尿困難

 

膀胱炎と似ている症状ですが、抗生剤を服用してもなかなか治らないという特徴があります。さらに膀胱がんが進行すると、以下の症状が出る場合があります。

  • 尿が出にくくなる
  • わき腹や腰、背中に痛みが生じる
  • 足がむくむ

など。

上記で紹介した症状が何かしら出た際には、放置せずに病院を受診することを推奨します。放置していて膀胱がんだと発覚したときには「手遅れだった」という可能性もあるため、注意しましょう。

膀胱がんのステージ


続いては、膀胱がんのステージを解説します。

膀胱がんのステージ(病期)は、0期〜IV期に分けられます。

0期(ステージ0) 膀胱の内側の組織のみにとどまっている状態
Ⅰ期(ステージ1) 膀胱の内膜に隣接する結合組織の層にまでがんが広がっている状態
Ⅱ期(ステージ2) 膀胱の筋肉組織の層にまでがんが広がっている状態
Ⅲ期(ステージ3) 膀胱から周辺の脂肪層に広がっている状態、生殖器にまで達しているケースもある
Ⅳ期(ステージ4) 膀胱から腹壁または骨盤壁までがんが広がっていたり、リンパ節や骨、他の臓器に転移していたりする状態、一般的に末期がんと呼ばれることが多い

ステージはTNM分類と呼ばれる、以下の3つの要素で決定します。

  • T:がんの深達度
  • N:骨盤内のリンパ節への転移の有無や程度
  • M:がんができた場所から離れた臓器やリンパ節への転移の有無

膀胱がんの5年生存率


膀胱がんの5年生存率について、ステージ別に紹介します。

がん治療における5年生存率は「手術5年後に生存しているかどうか」の指標であり、完治しているかどうかを評価する指標ではありません。治療から5年を経過して生存していたとしても再発している可能性はあるものの、一つの目安として確認できるでしょう。

  • ステージ1:82.0%
  • ステージ2:53.9%
  • ステージ3:40.2%
  • ステージ4:18.3%

(参考:がん情報サービス 院内がん登録生存集計結果閲覧システム

膀胱がんの病理診断


続いては、膀胱がんの病理診断について解説します。

膀胱がんの治療法を決める前に、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)による病理診断が行われます。経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)は、がんの進行の程度を調べる検査です。がんの深達度や性質などについて、正確な診断を行えるので、ほぼ全ての膀胱がんで実施されます。

またTURBTは検査でありながら、手術方法の1つでもあります。尿道から膀胱内に内視鏡を挿入し、内部の状態を観察しながら腫瘍を切除します。検査もかねて手術が行われ、早期のがんであればがんを根治することも可能です。

ステージ4=手遅れではない! ステージ別の膀胱がんの主な治療法


ステージ別の膀胱がんの主な治療法について、次章以降で解説します。

すでにステージ3や4の場合でも、手遅れだと決めつけずに担当の医師と治療法を検討することが重要です。ただし意識や呼吸の状態がおかしいなど、命の危険性を示す症状や全身が黄色になる症状が出ている場合は、緩和ケアなどに切り替える場合もあります。

緩和ケアとは、がんによる心身のさまざまなつらさを和らげる取り組みのことです。緩和ケアは、進行していないうちから始めるものです。自身がつらいときはいつでも受けられるので、タイミングは自身で選択できます。

またこの項目で紹介する治療法はあくまで一般的な標準治療の選択肢であり、実際にどのような治療を受けるかは治療を受ける方と担当の医師で決定します。

なお、膀胱がんの治療は妊娠や出産に影響する可能性があるため、将来子どもをもちたいと考えている場合には、治療法を検討する段階で担当の医師に相談することを推奨します。

ステージ0~1

ステージ0〜1の膀胱がんの主な治療法について紹介します。

TURBTの後に再発を予防するために膀胱内に抗がん剤や、がん細胞を攻撃する免疫の力を強めるBCG(ウシ型弱毒結核菌)などを注入する膀胱内注入療法が行われることが基本です。

場合によっては、膀胱を摘出しなければならないケースもあります。

膀胱内注入療法の主な副作用

膀胱内注入療法の主な副作用を紹介します。

  • 頻尿
  • 排尿時の痛み
  • 血尿
  • 発熱

など。

特にBCG注入療法では副作用が出やすく、重い副作用として、間質性肺炎や感染が起きる恐れがあります。

ステージ2~3

ステージ2〜3の膀胱がんの主な治療法について紹介します。

筋肉の層まで広がっているがんや、それを超えて浸潤したがんは、膀胱全摘除術といって手術療法で膀胱を摘出する必要があります。

男性では膀胱、前立腺、精のう、遠位尿管、骨盤内のリンパ節を摘出します。

女性では膀胱、子宮、腟の一部、遠位尿管、尿道、骨盤内のリンパ節を摘出します。

膀胱を摘出した場合は、尿の排泄路を新たに作る尿路変向術を同時に受けます。尿路変向術には、回腸導管造設術、自排尿型新膀胱造設術、尿管皮膚ろう造設術などがあります。手術後は変更後の尿路を生涯使用することになるため、がんの位置や全身の状態などを考慮して決めます。

また、手術後にがんの再発を予防するために抗がん剤治療などの治療を受けるケースもあります。

膀胱全摘除術後の主な合併症

膀胱全摘除術の主な合併症を紹介します。

  • 手術でつなぎ合わせた部分が開くこと
  • 細菌などによる感染
  • 性機能障害

など。

尿路変向術の主な合併症

尿路変向術の主な合併症を紹介します。

  • 腸閉塞、それに伴う腹痛や吐き気、嘔吐
  • 縫合不全
  • 尿漏れ
  • 排尿困難

など。

ステージ4

ステージ4の膀胱がんの主な治療法について紹介します。

全身の状態が良くなく手術ができない状況の場合や、全身に転移している場合は、薬物療法が選択されることが多いです。

薬物療法で、がんの腫瘍を小さくすることを目指します。薬物療法では主に細胞障害性抗がん薬と免疫チェックポイント阻害薬による治療を選択します。

細胞障害性抗がん薬で効果が表れない・再発した場合には、免疫チェックポイント阻害薬による治療となるケースが多いです。細胞障害性抗がん薬とは、細胞の増殖の仕組みに着目した薬剤で、一般的に点滴で治療します。がん以外の正常に増殖している細胞にも影響を与えてしまいます。

免疫チェックポイント阻害薬は、T細胞やがん細胞のアンテナに作用し、免疫にブレーキがかかることを防ぐ薬です。

薬物療法の主な副作用

薬物療法の主な副作用を紹介します。

細胞障害性抗がん薬の副作用は、吐き気、食欲不振、貧血、口内炎、脱毛、白血球減少、血小板減少などです。免疫チェックポイント阻害薬の副作用は、かゆみ、疲労、吐き気、免疫関連副作用(甲状腺機能低下症など)などです。

各ステージの治療と組み合わせられる膀胱がんの治療法


その他にも検討できる膀胱がんの治療法として、免疫細胞療法が挙げられます。新たな治療法として、現在研究が進められています。

免疫細胞療法について概要や特徴を紹介します。

免疫細胞療法は、手術・放射線治療・薬物療法と組み合わせることで、 相乗効果が期待できる治療法です。再発・転移予防にも効果的で、重篤な副作用は少ないという特徴があります。

まれに軽い発熱、発疹などが出る可能性があります。免疫細胞療法と一口にいっても、さまざまな治療法があります。

ここではいくつかの免疫細胞療法をピックアップして、概要を紹介します。

樹状細胞ワクチン療法 樹状細胞ワクチン療法は、樹状細胞の働きを活かした免疫治療として知られています。患者さんのがん組織や、人工的に作ったがん抗原を用いて治療を行います。樹状細胞ワクチンを使うがんワクチン療法は、効果が証明されていない免疫療法です。保険診療で受けることができませんので、治療を受けたい際には医師とよく相談する必要があります。
活性化Tリンパ球療法 活性化Tリンパ球療法とは、採取したTリンパ球を増殖・活性化させ、点滴によって患者さんの体に戻す免疫療法です。Tリンパ球の数を増やすことでがんへの攻撃力を増強する効果が期待できます。
NK細胞療法 NK細胞は、がんの殺し屋と呼ばれており、リンパ球のおよそ10〜30%を占めます。このナチュラルキラー細胞であるNK細胞を活用した治療法が、NK細胞療法です。自然免疫と呼ばれるNK細胞が、全身をくまなくパトロールします。パトロールを通してがん細胞や悪性化しそうな異常細胞を見つけると、他の細胞の指示を受けることなく、独自で攻撃を開始します。特殊なNK細胞培養培地を用いることで、効率的に高い細胞殺傷能力を持ったNK細胞の培養が可能です。
6種複合免疫療法 6種複合免疫療法とは、患者さんの体の中にある免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻して行います。免疫細胞を活性化・増殖させることで、がんと闘う力を増強させます。手術や抗がん剤治療、放射線治療が難しい転移・再発したがんに対しても効果が表れるケースもあります。

まとめ


今回は、ステージ4の膀胱がんは手遅れかどうかについて解説しました。

結論を申しますと、ステージ4の膀胱がんだからといって手遅れということはありません。ステージ3や4の場合でも、手遅れだと決めつけずに担当の医師と治療法を検討することが重要です。ただし命の危険性を示す症状が出ている場合には、一般的な標準治療から、緩和ケアなどに切り替える場合もあります。

ステージ別の膀胱がんの主な治療法は、以下の通りです。

ステージ0〜1では膀胱内に抗がん剤や、がん細胞を攻撃する免疫の力を強めるBCG(ウシ型弱毒結核菌)などを注入する膀胱内注入療法が検討されます。

ステージ2〜3の膀胱がんでは、膀胱全摘除術が検討されます。

ステージ4の膀胱がんでは、薬物療法が選択されることが多いです。

同仁がん免疫研究所は、今回紹介した免疫療法の一つである「6種複合免疫療法」を行っている施設です。

同仁がん免疫研究所では、厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、極めて高度な安全管理体制のもとで細胞培養の委託を受けています。

細胞培養数は圧倒的で、約3週間で1,000から2,000個の細胞を20から50億個まで培養できます。

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