がん患者様のためのお役立ちブログ
抗がん剤の副作用「下痢」とは?なぜ起きるのか、原因やいつまで続くのかなど、対策について解説
がんの治療法には、手術療法や放射線療法、抗がん剤治療などがあります。
抗がん剤治療は広く行われていますが、副作用が起こることが知られており、その一つに「下痢」があります。
今回は、抗がん剤の副作用による下痢について解説します。
抗がん剤治療を受けている方で、下痢の副作用にお悩みの方々に向けて、自分でできる対処方法と治療における対処方法を紹介します。
下痢の症状は、治療を受ける中で大きな負担になることもあります。この文章が少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
INDEX
抗がん剤治療の副作用による下痢の原因は?いつまで続く?
抗がん剤治療の副作用による下痢は、大きく分けて2つのタイプがあります。
1つ目は、腸管のぜん動運動が活性化することで起こる「早発性の下痢」です。
これは、抗がん剤投与中または投与直後から24時間以内に見られるのが特徴です。
2つ目は、粘膜障害によって引き起こされる「遅発性の下痢」です。
これは、抗がん剤投与開始後、数日〜10日ほどで発症し、場合によっては感染症を引き起こすこともあります。
副作用として下痢が起こりやすい抗がん剤の薬剤は、以下の通りです。
・トポイソメラーゼ阻害剤
塩酸イリノテカン(イリノテカン、カンプト、トポテシン)、エトポシド(エトポシド)
・代謝拮抗剤
フルオロウラシル(フルオロウラシル、ユーエフティ、ティーエスワン)、メトトレキサート(メソトレキセート)、シタラビン(キロサイド)
・抗がん性抗生物質
塩酸ドキソルビシン(ドキソルビシン)、アクチノマイシンD(コスメゲン)
・分子標的薬
セツキシマブ(アービタックス)、パニツムマブ(ベクティビックス)、ゲフィチニブ(イレッサ)、エルロチニブ(タルセバ)
なお、副作用の出現や程度には個人差があり、必ずしも全ての患者さまに同じ症状が現れるわけではありません。
抗がん剤の副作用は命にかかわる場合もあります。
そのため、下痢が見られた場合は、回数や症状などの詳細を医師または看護師に報告してください。
下痢とは
下痢とは、便の水分が過剰に増え、液状またはそれに近い状態のことを指します。
排便回数あるいは排便量の増加を伴う場合が多いとされており、排便の回数が一般的に一日3回以上ある場合は、下痢だと判断して良いでしょう。
下痢の主な症状
下痢の主な症状は以下の通りです。
- 腹痛
- 脱水
- 便意切迫または便意があるのにほとんど便が出ない(しぶり腹)
- 便に粘液状のものや血液が混じる など
特に高齢の方は脱水症状を起こしやすく、重症化する可能性があるため、注意が必要です。
これらの症状が見られた場合は放置せず、速やかに適切な対処を行いましょう。
抗がん剤治療以外に考えられる下痢の原因
がん治療における下痢は、抗がん剤だけが原因とは限りません。
抗がん剤以外で考えられる下痢の主な原因は、以下の通りです。
- 腹部周辺への放射線治療
- 大腸がんなどの手術
- 感染症
- 腸管狭窄(きょうさく)
- 便秘による腸液増加
- 食事内容
- ストレス など
がん治療中につらい症状が続く、または普段と異なる症状が見られる場合は、まずは医師に相談してみましょう。
抗がん剤治療の副作用で下痢になったときに自分でできる対処方法
ここでは、抗がん剤の副作用により下痢になったときに自分でできる対処方法を紹介します。
水分やミネラルを補給する
抗がん剤の副作用による下痢への対処方法1つ目は、水分やミネラルの補給です。
下痢によって体内の水分やミネラルが失われてしまうため、これらを補うことが大切です。
おすすめは、常温のスポーツドリンクや経口補水液ですが、特に成分にはこだわらず、まずは飲みやすいものを選んでください。
自宅に摂取しやすい水分を常備しておくと、必要なときにすぐに補給できて便利です。
食事の取り方や内容に注意する
抗がん剤の副作用による下痢への対処方法2つ目は、食事の取り方や内容に注意することです。
下痢がつらい方は、以下の点に注意して食事を取るようにしましょう。
- 消化に良いものを食べる
- 1回の食事量を少なくする
- カリウムを多く含む食品(例:りんご、柑橘類)を食べる繊維質の多い食品や刺激のある食品を避ける など
これらの方法を実践することで、症状の緩和が期待できます。
腸を刺激しないよう過ごす
抗がん剤の副作用による下痢への対処方法4つ目は、腸を刺激しないよう過ごすことです。
下痢がある場合は、腹部を温めて安静にしておきましょう。また、過度な運動や力仕事は避けることをおすすめします。
下痢になった場合は、感染防止のためにウォシュレットなどで肛門周囲を清潔に保つようにしましょう。
また、入浴時に石鹸で肛門周囲を優しく洗うことも大切です。適切なケアを行うことで、疼痛の軽減にもつながります。
抗がん剤の副作用で下痢になったときの治療における対処方法
ここでは、抗がん剤の副作用により下痢になったときに治療における対処方法を紹介します。
症状を軽減する薬を使用する
治療における主な対処方法1つ目は、症状を軽減する薬を使用することです。
治療を受けている医師に症状について相談し、必要に応じて適切な薬を処方してもらいましょう。
下痢を軽減する薬剤の主な種類は、以下の通りです。
- 副交感神経に作用する薬
- 腸の動きを抑える薬
薬の種類や量は、必ず医師や薬剤師と相談して決定してください。自己判断で変更しないようにしましょう。
治療方針を変更する
治療における主な対処方法2つ目は、治療方針を変更することです。
具体的には、抗がん剤治療以外の選択肢を検討したり、副作用が少ない薬への切り替えを行ったりする方法です。
このような変更を検討する際には、担当医に相談し、症状や治療歴に基づいて適切な方針を決めることが重要です。
免疫療法という選択肢
近年、注目されている治療法の一つに「免疫療法」があります。
免疫療法は、体内の免疫機能を活性化させ、がん細胞を攻撃する仕組みを利用する治療法です。
従来の抗がん剤治療に比べて副作用が少ないとされており、がん治療の新たな可能性として期待されています。
免疫療法には、免疫チェックポイント阻害薬を使用する治療法と免疫細胞療法の2つがあります。
免疫チェックポイント阻害薬を使用する治療法は、免疫ががん細胞を攻撃する力を保つ薬を用いた治療法です。
免疫細胞療法は患者さま自身の免疫細胞を採取・強化して体内に戻すもので、さまざまな治療法が研究されています。
・樹状細胞ワクチン療法
・エフェクターT細胞療法
・NK細胞療法
・アルファ・ベータT細胞療法(αβT細胞療法)
・ガンマ・デルタT細胞療法(γδT細胞療法)
・6種複合免疫療法 など
免疫細胞療法は他の治療法との併用も可能で、補助療法や再発予防としても使用される場合があります。
ただし、効果が十分に証明されている治療法は限られていますので、医師に相談してみましょう。
抗がん剤の副作用による下痢と6種複合免疫療法
今回は抗がん剤の副作用による下痢について解説しました。
抗がん剤の副作用による下痢には、腸管のぜん動運動の活性化による「早発性の下痢」と、粘膜障害による「遅発性の下痢」の2種類があります。
自分でできる対処方法は、水分やミネラルを補給すること、食事の取り方や内容に注意すること、腸を刺激しないように過ごすことなどです。
下痢がつらいときには、無理をせずに過ごしましょう。
また、抗がん剤の副作用にお悩みの方は、今回ご紹介した「免疫療法」を取り入れられてみてはいかがでしょうか?
6種複合免疫療法の特徴
①がん3大療法との併用が可能。ほぼ全てのがん※に対応
②副作用が少なく、続けやすい療法
③厚生労働省の許可を受けた施設で細胞培養を行う
※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
まずは、詳しい内容をお問い合わせください。専任スタッフより丁寧にご説明します。
6種複合免疫療法に関する詳細は、以下からもご確認いただけます。
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