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吐き気を最小限に! 抗がん剤治療中の自分でできる対処方法と治療における対処方法を解説

抗がん剤はがん治療の主な選択肢ですが、使用に伴いさまざまな副作用が出現することで知られています。なかには、抗がん剤の治療中、吐き気の副作用に悩まされる方も少なくないでしょう。

今回は、吐き気の副作用に悩んでいる患者さんに向けて、抗がん剤治療中に自分でできる対処方法・治療における対処方法を解説します。抗がん剤治療の副作用による吐き気を最小限にするためのコツを紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。

抗がん剤治療による吐き気とは?


抗がん剤治療では吐き気を伴うことがありますが、現在では症状を抑える薬が増えています。適切な対処を行うことで、吐き気を軽減できます。

抗がん剤治療による吐き気は以下の3パターンに分けられます。

1つ目は、急性嘔吐です。

急性嘔吐は、治療開始直後から24時間後までに発症します。

2つ目は、遅発性嘔吐です。

遅発性嘔吐は、治療開始後24〜48時間頃までに発症し、2〜7日ほど継続すると言われています。

3つ目は、予測性嘔吐です。

予測性嘔吐は、前回の抗がん剤治療で吐いた記憶や嫌悪感により発症します。

抗がん剤の副作用がつらいときには、まず医師に相談してください。適切な対処を行い、吐き気を最小限に抑えましょう。

吐き気の定義

続いては、吐き気の定義を簡単に説明します。

吐き気とは、実際に吐いてしまう嘔吐とは異なり、気持ち悪くなり吐きそうな不快感のことです。

吐き気が続いた際の主な症状

次に、吐き気が続いた際の主な症状を紹介します。

吐き気が続き食事を十分に取れなくなると、脱水や栄養不足を引き起こします。疲労感や倦怠感などが現れることもあります。副作用が辛いときには我慢せず、対処行動を医療従事者等と考えることが大切です。

抗がん剤以外に考えられる吐き気の原因


がん治療における吐き気は、抗がん剤だけが原因ではありません。以下の項目も、吐き気の原因として考えられます。

  • 放射線治療
  • 手術後の消化機能低下
  • 麻酔の副作用
  • 手術の合併症による腸閉塞
  • がんや腹水による消化管の圧迫
  • 脳にできたがん
  • 電解質異常や低血糖

など。

自分でできる主な対処方法


続いては、抗がん剤治療中の方へ向けた、自分でできる吐き気への対処法を紹介します。

食事内容に注意する、食事タイミングに注意する、水分やミネラルを補給する、吐き気の要因となるものを減らすことを意識するのがおすすめです。それぞれについて次章で詳しく解説します。

食事内容に注意する

自分でできる主な対処方法1つ目は、食事内容に注意することです。吐き気が強いときには無理して食べずに、食べられそうな時に摂取しましょう。

また、以下のポイントに留意することも重要です。

  • 好きなものを食べる
  • 一度にたくさん食べなくてよい
  • 盛り付けを工夫する

また、食欲不振が続く場合には栄養士などに相談することも推奨します。吐き気が辛いときにおすすめの食事を紹介します。

以下の食事は比較的摂取しやすいので、ぜひ取り入れてみてください。

  • 消化のよいもの(おかゆ、煮込み野菜など)
  • 適度に冷まし、においを減らしたもの
  • 飲み込みやすいもの(ゼリー、果物など)
  • さっぱりした少し酸味のあるもの

など。

食事タイミングに注意する

自分でできる主な対処方法2つ目は、食事タイミングに注意することです。抗がん剤治療の前後の食事に注意するようにしましょう。治療前は数時間前までに軽く済ませ、直前の飲食を避けることが重要です。

また、治療後は固形物を避けることで吐き気を軽減できます。食後1時間はすぐに横にならずに、座って胃腸を休めましょう。

水分やミネラルを補給する

自分でできる主な対処方法3つ目は、水分やミネラルを補給することです。スポーツドリンクなどを飲み、体内の水分やミネラルを補給することが大切です。ただし食事中は避け、食事の1時間前までに済ませるか、食後に取るようにしましょう。

吐き気の要因となるものを減らす

自分でできる主な対処方法4つ目は、吐き気の要因となるものを減らすことです。環境や過ごし方などで、吐き気の原因となる要因となるものを減らせるでしょう。

  • においの強いものを避ける(芳香剤、香水、たばこなど)
  • 小まめに部屋の換気をし、生活臭が部屋にこもるのを防ぐ
  • 体を締めつけない服装で不快感を減らす
  • 口腔ケアをして不快感を減らす

など。

日常生活での小さな工夫で、吐き気を軽減することができます。

抗がん剤の副作用が辛いときには、楽な姿勢を保つようにしましょう。

クッションを敷いたり、食後1時間以降は横向きになったりするのがおすすめです。

治療における主な対処方法


次に、抗がん剤治療中の方へ向けた、治療内容に関する吐き気への対処法について紹介します。

症状を軽減する薬を使用すること、治療方法を変更することを推奨します。それぞれについて、ここから詳しく解説します。

症状を軽減する薬を使用する

治療における主な対処方法1つ目は、症状を軽減する薬を使用することです。吐き気止めの薬を処方してもらい服用する方法があります。

まずは、医師の診察を受けて自身が感じている症状を相談します。前述した吐き気のパターンに応じた種類の薬を選ぶ必要があり、飲み薬や坐薬タイプなどがあります。

つぎに、嘔吐の特徴ごとの吐き気薬の主な種類を紹介します。

急性嘔吐には、セロトニン遮断薬を使用するケースが多いです。遅発性嘔吐には、ステロイド剤を使用します。予測性嘔吐には、抗不安薬が選択されます。上記の薬剤で効かない場合にはドパミン遮断薬を追加することもあります。

急性嘔吐は抗がん剤治療の前に制吐剤を点滴すると防げる可能性が高く、予防として用いられることもあります。薬の種類や量は状況に応じて担当医や薬剤師、看護師と相談しながら調整していきましょう。

治療方法を変更する

治療における主な対処方法2つ目は、治療方法を変更することです。

抗がん剤治療以外の治療や、吐き気の副作用が出にくい薬物治療に切り替えるという方法があります。この場合も医師の診察を受け、症状を相談することが大切です。

さまざまな治療法のうち免疫療法は、従来の抗がん剤治療などで起こるような副作用は少ないと報告されています。免疫療法とは、免疫の力を利用してがんを攻撃する治療法です。免疫チェックポイント阻害薬も使用されます。

この他にも、免疫細胞療法というものがあり、樹状細胞ワクチン療法・エフェクターT細胞療法・NK細胞療法・アルファ・ベータT細胞療法(αβT細胞療法)・ガンマ・デルタT細胞療法(γδT細胞療法)・6種複合免疫療法などがあります。

まとめ


今回は、抗がん剤治療中にできる吐き気の対処方法について紹介しました。吐き気を最小限にするために、食事内容に注意したり、食事タイミングに注意しましょう。

また、水分やミネラルを補給することや吐き気の要因となるものを減らすこともおすすめです。治療における対処方法としては、まずは医師に相談し、症状を軽減する薬の使用や治療方法の変更を検討しましょう。

同仁がん免疫研究所では、免疫療法の一つである6種複合免疫療法の治療を行っています。

厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、極めて高度な安全管理体制のもとで細胞培養の委託を受けています。

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