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小細胞肺がんとは? ステージ分類や治療法について解説
小細胞肺がんは、肺がんの中でも特に進行が速く、早期に全身へ転移しやすい特徴を持つ悪性度の高いがんです。
喫煙との関連が強く、高齢の男性に多く見られます。
早期発見が難しい一方で、化学療法や放射線療法が比較的効果を発揮するケースもあります。
今回の記事では、小細胞肺がんの特徴や症状、診断方法、そして最新の治療法までわかりやすく解説します。
【がんの治療の選択肢としておすすめしたい「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
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INDEX
小細胞肺がんとは
小細胞肺がんは、肺がん全体では1~2割ほどの比較的まれながんで、進行が速く、転移しやすいという特徴があります。
主に肺の中心部(気管支付近)に発生することが多く、迅速な診断と治療が求められるがんのひとつです。
非小細胞肺がんとの違い
肺がんは大きく「非小細胞がん」と「小細胞がん」に分けられます。「非小細胞肺がん」は進行が比較的緩やかである一方、「小細胞肺がん」は悪性度が高く、急速に増殖し早期から全身に転移しやすい特徴があります。両者の主な違いは以下のとおりです。
項目 | 小細胞肺がん | 非小細胞肺がん |
発生頻度 | 約10〜15%程度 | 約80〜85% |
増殖・転移の速さ | 非常に速い | 比較的ゆるやか |
主な発生部位 | 肺の中心部(気管支付近) | 肺の末梢部 |
初期症状 | 咳・痰・呼吸困難・全身症状が出やすい | 比較的軽い呼吸器症状が中心 |
治療方針 | 化学療法・放射線療法が中心 | 手術・薬物療法・放射線療法など多様 |
発症の原因とリスク因子(喫煙との関係)
小細胞肺がんの発症には、生活習慣や環境要因が大きく関与しており、なかでも喫煙は最も深く関係しているリスク因子とされています。
喫煙歴のある人は、非喫煙者に比べて小細胞肺がんを発症する可能性が圧倒的に高く、実際に多くの小細胞肺がん患者が喫煙歴を持っています。
また、受動喫煙や長年にわたる喫煙習慣も発症リスクを高める要因となります。
主なリスク因子は以下のとおりです。
リスク因子 | 内容 |
喫煙 | タバコの煙に含まれる有害物質や70種類以上の発がん性物質が含まれ、リスクが上昇する |
受動喫煙 | 家族や職場などで長期間タバコの煙にさらされることでリスクが上昇する |
大気汚染や化学物質 | アスベストやラドンなどの発がん性物質に長期間さらされることでリスクが上昇する |
遺伝的要因 | 家族に肺がんの患者がいる場合、リスクが上昇する |
小細胞肺がんの進行と症状
小細胞肺がんは非常に進行が早く、発見された時点で他の臓器に転移していることも少なくありません。
初期には症状が現れにくいため、気づいたときには全身に広がっているケースもあります。
初期症状が出にくい理由
小細胞肺がんは、早期の段階では自覚症状がほとんどないことが多く、これが発見の遅れにつながる要因となっています。
その理由のひとつは、がんが主に肺の中心部である気管支付近にできるため、初期には肺の機能に大きな影響を及ぼさない点です。さらに、肺そのものには痛みを感じる神経が少ないため、腫瘍がある程度大きくなっても違和感を覚えにくいという点もあります。
理由 | 内容 |
肺の神経の少なさ | 肺には痛みを感じる神経が乏しく、腫瘍があっても違和感が出にくい |
肺の中心部での発生傾向 | 中心部の腫瘍はしばらくの間、咳や息切れなどの症状を引き起こしにくい |
進行の速さによる発見困難 | 症状が出る前に急速に進行し、転移してから気づくケースが多い |
このような特徴から、小細胞肺がんは「静かに進行するがん」とも言われています。
転移しやすい臓器とその影響
小細胞肺がんは進行が早く、診断時にはすでに他の臓器へ転移していることが多いとされています。
特に血液やリンパの流れに乗って全身に広がりやすく、転移先によってさまざまな症状が現れます。
また、転移した部位によって治療方針も異なるため、早期に転移の影響を把握することが重要です。
転移しやすい臓器と主な症状は以下のとおりです。
転移しやすい臓器 | 主な影響や症状 |
脳 | 頭痛、けいれん、意識障害、吐き気などの神経症状が現れることがある |
骨 | 背中や腰の強い痛み、骨折、運動制限など日常生活に支障が出ることがある |
肝臓 | 食欲不振や腹部の張り、黄疸、倦怠感などの症状が見られ、全身状態の悪化につながる |
副腎 | 初期は無症状のことが多いが、進行するとホルモンバランスの乱れを引き起こすことがある |
小細胞肺がんのステージ分類
小細胞肺がんは、病気の広がりに基づいて「限局型」と「進展型」の2つに分類されます。
この分類は治療方針を決定するうえで重要な指標となっており、がんの進行度に応じた適切な対応が求められます。
限局型と進展型とは?
「限局型」と「進展型」それぞれの特徴は以下のとおりです。
分類 | 特徴 |
限局型 | がんが肺の片側と同側のリンパ節の範囲内にとどまっている状態。放射線治療が適応可能な範囲にあることが多い。 |
進展型 | がんが反対側の肺や遠隔臓器にまで広がっている状態。放射線治療の対象外となり、主に全身的な治療が必要になる。 |
限局型は比較的治療の効果が得られやすい場合もありますが、短期間で進展型へ移行することも少なくありません。そのため、どちらのステージであっても迅速かつ適切な治療の開始が重要とされています。
ステージ別の治療の方向性
小細胞肺がんでは、「限局型」と「進展型」で治療の内容が異なります。
ステージ別の主な治療方針は以下のとおりです。
ステージ | 主な治療法 |
限局型 | 化学療法と放射線療法を併用する「同時化学放射線療法」が基本。治療効果が認められた場合には、予防的脳照射を行うこともある。 |
進展型 | 全身にがんが広がっているため、化学療法が中心。状態に応じて、免疫療法や脳への放射線照射を併用することもある。 |
限局型では局所制御が可能なケースもある一方で、進展型では症状の緩和や生活の質を保つことが治療の目的となることが多くなります。
近年では、化学療法に免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせた新しい治療法も登場しており、選択肢は広がりつつあります。
治療法と生存率
小細胞肺がんは進行が早いため、迅速かつ全身に作用する治療が基本となります。治療法はステージによって異なり、化学療法や放射線療法に加えて、近年では免疫療法も取り入れられるようになっています。
限局型の治療:化学療法+放射線治療|予防的全脳照射(PCI)
限局型の小細胞肺がんでは、化学療法と放射線療法を同時に行う「同時化学放射線療法」が治療の基本とされています。
これは、がんが肺の片側とその周囲のリンパ節にとどまっている状態であり、局所的な集中的治療が効果を発揮しやすいからです。
使用される主な化学療法は、「プラチナ製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)」と「エトポシド」の組み合わせで、全身に散らばっている可能性のあるがん細胞にも対応します。
一方、放射線療法は局所のがんを直接攻撃することで、より高い治療効果が期待されます。
さらに、治療後に脳への転移が確認されない場合には、「予防的全脳照射(PCI)」が検討されることがあります。
これは、小細胞肺がんが脳に転移しやすい性質を考慮した再発予防の一環であり、脳転移による神経症状の予防や日常生活の質の維持にもつながるとされています。
進展型の治療:化学療法|免疫チェックポイント阻害剤
進展型の小細胞肺がんでは、診断時点ですでに他の臓器へ転移しているケースが多く、局所的な治療では対応が難しいため、全身に作用する化学療法が治療の中心となります。
主に使用される薬剤は、限局型と同様に「プラチナ製剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)」と「エトポシド」の組み合わせで、がん細胞の増殖を抑えることを目的としています。
近年では、この標準治療に加えて「免疫チェックポイント阻害剤」を併用する治療法が導入され、治療成績の向上が期待されています。
免疫チェックポイント阻害剤は、がんによって抑制されていた免疫機能を回復させ、自身の免疫細胞ががん細胞を攻撃できるようにする働きがあります。主に使用される薬剤は、「アテゾリズマブ」や「デュルバルマブ」です。
最新の治療法
小細胞肺がんの治療は、ここ数年で大きな進展を見せています。
従来の化学療法に加え、免疫チェックポイント阻害剤を組み合わせた治療が一般化しつつある中で、さらなる新しい治療法も開発・実用化されつつあります。
新規抗体薬物複合体(ADC)やPARP阻害薬は、がん細胞の特徴をピンポイントで狙う治療法であり、正常な細胞への影響を最小限に抑えつつ、がんに対する効果を高めることが期待されています。
代表的な新しい治療法は以下のとおりです。
治療法 | 特徴 |
抗体薬物複合体(ADC) | がん細胞に特異的に結合する抗体に抗がん剤を結合させ、効率よく作用させる新技術 |
PARP阻害薬 | DNA修復に関わる酵素を阻害し、がん細胞の増殖を抑える |
これらの治療法は、臨床試験で有効性が確認されつつあり、今後保険適用の対象となる可能性もあります。進行が速く難治性とされる小細胞肺がんに対しても、より多くの治療選択肢が見込まれており、今後の発展に大きな期待が寄せられています。
小細胞肺がんと免疫療法
小細胞肺がんの治療において、近年注目を集めているのが免疫療法です。その中でも免疫チェックポイント阻害剤は、がん細胞に抑制されていた免疫の働きを回復させる治療法として実績を伸ばしています。化学療法と組み合わせて使うことでがんの進行を遅らせ、日常生活をできるだけ長く維持できる可能性が広がっています。
しかし、小細胞肺がんはもともと免疫の働きが届きにくいがん種ともいわれており、標準的な免疫療法だけでは十分な効果が得られにくいケースもあります。そこで、新たなアプローチとして複数の免疫機能を同時に高める治療法が注目され始めています。
その一つが「6種複合免疫療法」と呼ばれるもので、従来の免疫療法とは異なり、複数の種類の免疫細胞を活性化・補充することで、より総合的かつ強力ながん攻撃力を目指す治療法です。
次に、この6種複合免疫療法について詳しくご紹介します。
副作用が少ない6種複合免疫療法
「6種複合免疫療法」の特徴を3つ紹介します。
①副作用が少なく、体への負担が小さい治療法である
患者さまご自身の免疫細胞を使用するため、抗がん剤のような強い副作用がほとんどありません。
そのため、他のがん治療で治療継続は困難と判断された場合でも、6種複合免疫療法なら治療を継続できる可能性があります。
②がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
がん3大療法(外科手術/化学療法/放射線治療)との併用が可能で、一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
また、手術後に残ったがん細胞にも対応し、がん細胞増殖の抑制、再発・転移の予防にも効果的です。
③入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
6種複合免疫療法は、採血と点滴だけの通院治療です。
そのため、入院の必要がなく、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができます。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の大きな特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
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