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光免疫療法とは?効果なしと言われる理由や費用、メリット・デメリットを徹底解説。

がんと診断され、治療法について調べるなかで、近年注目を集めている「光免疫療法」について気になっている患者さまやご家族の方々は多いと思います。この記事では、光免疫療法の仕組みから費用、メリット・デメリット、そして「効果なし」と言われる理由まで、分かりやすく解説します。
INDEX
光免疫療法とは?第5のがん治療法として注目される新しい治療

光免疫療法とは
光免疫療法は、光に反応する特殊な薬剤とレーザー光を組み合わせてがん細胞のみを破壊する治療法です。正式には「近赤外線光免疫療法(NIR-PIT)」と呼ばれており、がん細胞に特異的に結合する抗体に光感受性物質を結合させた薬剤を投与した後、特定の波長のレーザー光を照射することでがん細胞を選択的に破壊します。
この治療法の最大の特徴は、がん細胞のみをピンポイントで攻撃できる点にあります。従来の抗がん剤治療では正常な細胞も同時にダメージを受けてしまいますが、光免疫療法では光感受性物質ががん細胞にのみ集積するため、正常な細胞への影響を最小限に抑えられると言われています。
光免疫療法は第5のがん治療法
これまでがん治療の柱とされてきたのは、手術療法、化学療法(抗がん剤)、放射線療法の3つでした。その後、免疫療法が第4のがん治療法として加わり、光免疫療法は「第5のがん治療法」として位置づけられています。
光免疫療法は既存の治療法とは全く異なるメカニズムを持ち、他の治療法との併用も可能とされています。特に、手術が困難な部位のがんや、従来の治療法では十分な効果が得られなかった場合の新たな選択肢として期待されています。
光免疫療法の仕組みとメカニズム

光感受性物質(IR700)と抗体の働き
光免疫療法で使用される薬剤は、「抗体」と「光感受性物質(IR700)」を組み合わせた複合体です。抗体とは、特定のがん細胞の表面にあるタンパク質(抗原)にのみ結合する性質を持つ物質。現在日本で承認されている薬剤「アキャルックス」では、セツキシマブという抗体が使用されており、これはがん細胞表面の上皮成長因子受容体(EGFR)に特異的に結合します。
IR700は、波長700ナノメートルの近赤外線を受けると化学変化を起こし、発熱する性質を持つ色素です。この光感受性物質が抗体と結合することで、がん細胞にのみ集積し、光に反応してがん細胞を破壊する薬剤となります。
近赤外線照射でがん細胞を破壊するプロセス
治療の流れとしては、まず、抗体と光感受性物質の複合体を点滴で投与します。この薬剤は血液を通じて全身に運ばれ、がん細胞の表面にある特定のタンパク質に結合します。投与から約24時間後、がん細胞に十分な量の薬剤が集積した段階で、専用のレーザー装置を用いて近赤外線を照射します。
光を受けた光感受性物質は化学変化を起こし、発熱します。この熱によってがん細胞の細胞膜に微細な傷がつき、細胞内に水分が流入することで、がん細胞は風船が破裂するように破壊されます。このプロセスは数分から数時間で完了し、がん細胞は急速に死滅します。
免疫システムを活性化させる全身効果
光免疫療法の効果は、直接的ながん細胞の破壊だけにとどまりません。破壊されたがん細胞からは、がん特有の物質(がん抗原)が周囲に放出されます。近くにある正常な免疫細胞がこれらの物質を取り込むことで、体内の免疫システムが活性化されます。
活性化された免疫細胞は、治療を受けた部位以外のがん細胞に対しても攻撃を開始するため、転移したがん細胞や取り残されたがん細胞にも効果を発揮する可能性があります。この全身への免疫効果により、光免疫療法は局所治療でありながら全身治療としての側面も持つとされています。
光免疫療法の5つのメリット

①がん細胞のみを選択的に破壊できる
光免疫療法の最大のメリットは、がん細胞のみをピンポイントで攻撃できる選択性の高さです。使用される抗体は、がん細胞表面の特定のタンパク質にのみ結合するよう設計されているため、正常な細胞にはほとんど結合しません。そのため、レーザー光を照射してもがん細胞のみが破壊され、周囲の正常な組織は保護されます。
②副作用が少ない
従来の化学療法(抗がん剤治療)では、がん細胞と同時に正常な細胞も攻撃してしまうため、脱毛や吐き気、白血球減少などの副作用が起こりやすくなります。しかし、光免疫療法では正常細胞への影響が極めて少ないため、これらの全身性の副作用はほとんど見られないとされています。
③局所治療と全身治療の両方の効果が期待できる
光免疫療法は、レーザー光を照射した部位のがん細胞を直接破壊する局所治療としての効果と、免疫システムの活性化による全身治療としての効果の両方を併せ持ちます。破壊されたがん細胞から放出されるがん抗原により、体内の免疫細胞が活性化され、遠隔転移したがん細胞に対しても攻撃を行う可能性があります。
④標準治療(手術・抗がん剤・放射線)との併用が可能
光免疫療法は、既存の標準治療との併用が可能とされています。手術前にがんを縮小させる目的で使用したり、手術後の再発予防として実施したり、抗がん剤や放射線治療と組み合わせることで、より高い治療効果が期待できます。また、他の治療法で効果が不十分だった場合のセカンドライン治療としても有効とされています。
⑤進行がんや難治性がんにも対応できる可能性
光免疫療法は、従来の治療法では対応が困難とされる進行がんや難治性がんに対しても治療効果を発揮する可能性があります。がん細胞表面に標的となるタンパク質が発現していれば、がんの進行度や悪性度に関わらず治療対象となり得ます。特に、手術が困難な部位のがんや、複数回の再発を繰り返しているがんに対しても新たな治療選択肢を提供します。
光免疫療法のデメリットと注意すべき副作用

主な副作用
光免疫療法は比較的安全な治療法とされていますが、副作用が全くないわけではありません。主な副作用として、治療部位の出血、痛み、腫れが報告されています。
※参照元:https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/topics/2024/QA_20240828.pdf
これらの症状は治療によりがん細胞が破壊される過程で生じるもので、通常は一時的なものとされています。
光線過敏症のリスク
光免疫療法で使用される光感受性物質は、治療後も一定期間体内に残存するため、強い光に曝露されると光線過敏症を引き起こす可能性があります。これは、皮膚が光に対して過敏に反応し、赤みや痛み、水ぶくれなどの症状が現れる状態です。
光線過敏症を防ぐためには、治療後一定期間(通常2~4週間程度)は直射日光を避け、屋外では長袖の衣服、帽子、サングラスを着用することが推奨されています。また、室内でも強い照明を避け、遮光カーテンを使用するなどの対策が必要です。
治療後の生活制限
光免疫療法を受けた患者さまは、治療後しばらくの間、日常生活において光に関する制限を受けることになります。具体的には、外出時の紫外線対策の徹底、屋外での活動時間の制限、強い照明下での作業の回避などが必要です。
これらの制限は患者さまの生活の質に影響を与える可能性があるため、治療前に医師と十分に相談し、生活スタイルに合わせた対策を検討することが重要です。また、制限期間中も適切なケアを続けることで、より安全に治療効果を得られます。
光免疫療法が「効果なし」と言われる4つの理由

理由①適応症例が限定されている
現在、日本で保険適用となる光免疫療法は「切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部がん」のみに限定されています。頭頸部がんとは、口腔、咽頭、喉頭、鼻腔・副鼻腔などに発生するがんを指し、全がん患者の中では比較的少数です。
また、頭頸部がんの中でも、手術や放射線治療などの標準治療が適用できる場合はそちらが優先されるため、光免疫療法の対象となるのはさらに限定的です。このため、多くのがん患者さまにとって「自分には関係ない治療法」と感じられ、「効果なし」という印象を与える要因となっています。
加えて、保険適用となる光免疫療法はレーザーの出力(パワー)も定められており、安全性に慎重な配慮がなされている半面、高い治療効果を得るために出力を上げるような調整は不可です。
理由②個人差により効果が異なる
光免疫療法の治療効果には大きな個人差があります。海外の臨床試験では全奏効率が43%(完全奏効13%、部分奏効30%)と報告されていますが、これは約6割の患者さまには十分な効果が見られなかったことを意味します。
参照元:https://rakuten-med.com/jp/news/press-releases/2021/10/28/7951/
国内の観察研究でも全奏効率は28.6%、完全奏効率は12.7%という結果が報告されており、すべての患者さまに等しく効果があるわけではないことが明らかになっています。
参照元:https://yuji-motomura.sakura.ne.jp/19023hikari/
このような治療効果のばらつきが、「効果なし」という評価につながる場合があります。
理由③保険適用の範囲が狭い
光免疫療法は2021年1月から保険適用となりましたが、対象は頭頸部がんの一部のみです。他のがん種については自費診療となるため、治療費が高額になります。1回の治療で約700万円という費用は、多くの患者さまにとって現実的ではなく、「高額で効果も限定的な治療法」というイメージを持たれがちです。
保険適用の範囲が狭いことで、実際に治療を受けられる患者さまが限られ、結果として「効果を実感できない治療法」という印象を与えている面があります。
理由④比較的新しい治療法で実績が限られている
光免疫療法は2020年に承認された比較的新しい治療法であり、長期的な治療成績やデータの蓄積がまだ十分ではありません。従来の標準治療と比較して、5年生存率や長期予後についての明確なデータが限られているため、医療従事者の中でも評価が分かれているのが現状です。
また、実際に治療を行える医療機関や経験豊富な医師の数も限られており、治療の質にばらつきが生じる可能性もあります。これらの要因が重なって、「まだ実績が不十分な治療法」という評価を受けることがあります。
光免疫療法の費用と保険適用について

保険適用される場合(頭頸部がん)の費用
現在、光免疫療法が保険適用となるのは「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部がん」のみです。保険適用の場合、1回の治療にかかる医療費は約700万円程度ですが、患者さまの自己負担額は健康保険制度により大幅に軽減されます。
高額療養費制度を利用することで、患者さまの月額負担は所得に応じて約8万円から25万円程度に抑えられます。多くの場合、月額10万円程度の負担で治療を受けることができるとされています。
参照元:https://hp.kmu.ac.jp/treatment/departments/photoimmunotherapy
ただし、この金額には入院費や検査費用などは含まれていないため、実際の負担額は多少異なる場合があります。
自費診療の場合の費用相場
頭頸部がん以外のがんに対して光免疫療法を受ける場合、または保険適用の条件を満たさない場合は、自費診療となります。自費診療の場合、医療機関により費用は異なりますが、1回あたり数百万円から1000万円程度の費用がかかるとされています。
治療は通常、4週間以上の間隔をあけて最大4回まで行われるため、複数回の治療を受ける場合は相当な費用負担となります。また、事前の検査費用や入院費用、フォローアップの費用なども別途必要となるため、治療前に総費用について十分に確認することが重要です。
高額療養費制度の利用方法
保険適用で光免疫療法を受ける場合、高額療養費制度を利用することで患者さまの負担を大幅に軽減できます。高額療養費制度は、1ヶ月の医療費が一定額を超えた場合に、超過分が払い戻される制度です。
制度を利用するには、事前に健康保険組合等で「限度額適用認定証」を取得し、医療機関の窓口で提示することが推奨されています。これにより、窓口での支払いを自己負担限度額までに抑えられます。自己負担限度額は年収により異なり、一般的な収入の方で月額約8万7,000円程度となります。
光免疫療法の対象となるがんの種類

現在保険適用されているがん(頭頸部がん)
現在、日本で光免疫療法が保険適用となっているのは、「切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部がん」のみです。頭頸部がんには、口腔がん、舌がん、咽頭がん、喉頭がん、鼻腔・副鼻腔がん、唾液腺がんなどが含まれます。
ただし、すべての頭頸部がんの患者さまが対象となるわけではありません。まず手術や放射線治療、化学療法などの標準治療が検討され、これらの治療法が適用できない、または効果が不十分だった場合に光免疫療法が選択肢として考慮されます。また、がん細胞表面に標的となるEGFR(上皮成長因子受容体)が発現していることも治療の条件となります。
今後適応の拡大が期待されるがん種
現在、世界各国で光免疫療法の適応拡大に向けた臨床試験が進行中です。特に期待されているのは、肺がん、大腸がん、乳がん、膵臓がん、前立腺がんなどです。これらのがん種についても、がん細胞表面に適切な標的分子が存在すれば、光免疫療法の適用が可能になると考えられています。
また、食道がんについては、国立がん研究センターで医師主導治験が実施されており、将来的な保険適用が期待されています。
参照元:https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/clinic/endoscopy/060/index.html
その他、卵巣がんや胃がんの腹膜播種に対する前臨床試験も進められており、適応範囲の拡大が期待されています。
治療対象とならないがんの種類
光免疫療法の治療対象とならないがんもあります。まず、血液系のがん(白血病、リンパ腫など)は、固形がんとは異なる性質を持つため、現在の光免疫療法の適応外とされています。
また、がん細胞表面に標的となるタンパク質が発現していないがんや、発現量が少ないがんでは十分な治療効果が期待できません。さらに、レーザー光が到達困難な深部のがんや、光感受性物質が集積しにくい部位のがんでは治療が困難な場合があります。治療の適応については、がんの種類、部位、進行度などを総合的に評価して決定されます。
光免疫療法の治療の流れと期間

治療前の検査と適応判定
光免疫療法を受ける前には、詳細な検査と適応判定が行われます。まず、CTやMRIなどの画像検査によりがんの位置、大きさ、広がりを正確に把握します。また、がん組織の生検を行い、標的となるEGFR(上皮成長因子受容体)の発現を確認します。
さらに、患者さまの全身状態を評価するため、血液検査、心電図、肺機能検査などが実施されます。これらの検査結果を総合的に判断し、光免疫療法の適応があるかどうか、他の治療法との比較も含めて慎重に検討されます。治療適応が決定した後、患者さまやご家族に治療内容、効果、副作用について詳しく説明が行われます。
薬剤投与から照射までの具体的なスケジュール
光免疫療法の実際の治療は以下のスケジュールで行われます。まず、アキャルックス(セツキシマブ サロタロカンナトリウム)を点滴で投与します。投与時間は約90分程度で、この間に薬剤が全身に行き渡り、がん細胞表面のEGFRに結合します。
薬剤投与から約20~28時間後(通常は翌日)に、専用のレーザー装置(BioBladeレーザーシステム)を用いて近赤外線を照射します。照射時間はがんの大きさや部位により異なりますが、通常は数分から30分程度です。照射中は患者さまの状態を密にモニタリングし、異常があれば直ちに照射を中止できる体制が整えられています。
治療回数と通院頻度の目安
光免疫療法は、4週間以上の間隔をあけて最大4回まで実施することができます。1回目の治療効果を評価した上で、2回目以降の治療の必要性が判断されます。多くの場合、2~3回の治療で最大の効果が得られるとされています。
治療は基本的に入院で行われ、薬剤投与から照射後の観察期間を含めて3~5日程度の入院が必要です。外来での治療が可能な場合もありますが、副作用の管理や緊急時の対応を考慮して、多くの医療機関では入院治療を推奨しています。治療間隔が4週間以上あけられるため、患者さまの日常生活への影響は比較的少ないとされています。
治療後のフォローアップと経過観察
光免疫療法後は、定期的なフォローアップと経過観察が重要です。治療効果の評価は、通常、治療から2~3か月後にCTやMRIなどの画像検査により行われます。がんの縮小度合いや完全消失の有無を確認し、必要に応じて追加治療の検討が行われます。
また、副作用の管理も重要で、特に光線過敏症に対する注意が必要です。治療後数週間から数か月は、定期的に外来受診を行い、皮膚の状態や全身の症状について診察を受けます。長期的には、がんの再発や転移の有無を確認するため、3~6か月ごとの定期検査が推奨されています。
光免疫療法の実績とエビデンス

臨床試験で示された治療成績
光免疫療法の有効性は、複数の臨床試験で確認されています。海外で実施された第2a相臨床試験では、再発頭頸部がん患者30名を対象に治療が行われ、全奏効率43%(完全奏効13%、部分奏効30%)という良好な結果が報告されています。無増悪生存期間の中央値は5.2か月、全生存期間の中央値は9.3か月でした。
参照元:https://rakuten-med.com/jp/news/press-releases/2019/06/03/2279/
国内で実施された第1相試験では、9名の患者が治療を受け、奏効率は66.7%という更に高い結果が示されています。また、用量制限毒性や光線過敏症は観察されず、安全性についても確認されています。
参照元:https://www.tokushima-med.jrc.or.jp/file/attachment/11451.pdf
日本・米国での承認状況
光免疫療法は、2020年9月に日本で世界初の製造販売承認を取得しました。これは「条件付き承認」と呼ばれる制度で、有効性や安全性を引き続き調べることを条件として承認されたものです。2021年1月からは保険診療として実施されるようになりました。
米国では2015年からFDA(食品医薬品局)による臨床試験が開始され、現在は第3相試験が進行中です。欧州でも臨床試験が実施されており、国際的な承認に向けた取り組みが続けられています。日本が世界で最初に承認したことで、今後の国際展開にも期待が寄せられています。
実際の奏効率と完全奏効率
実臨床での治療成績として、国内の観察研究データが報告されています。2025年に発表された2つのリアルワールドデータによると、全奏効率は28.6%、完全奏効率は12.7%、部分奏効率は12.7%という結果でした。
参照元: https://oncolo.jp/news/250221ra01
また、腫瘍体積減少率による評価では、照射病変ごとの全奏効率が60.8%、疾患制御率が95.9%という良好な結果も報告されています。
参照元:https://rakuten-med.com/jp/news/press-releases/2025/02/04/8617
これらのデータは、光免疫療法が局所制御を目的とした治療として有用であることを示しており、特に完全奏効が得られた患者さまでは長期的な効果が期待されています。
光免疫療法を受けられる医療機関と選び方

認定施設の要件
光免疫療法を実施できるのは、特定の要件を満たした認定施設のみです。まず、日本頭頸部外科学会が定める施設基準を満たし、光免疫療法の実施について学会の認定を受ける必要があります。また、専用のレーザー装置(BioBladeレーザーシステム)を導入し、適切な維持管理を行える体制が整っていることも要求されます。
さらに、光免疫療法の研修を修了した医師が常勤していること、緊急時の対応体制が整備されていること、院内での倫理委員会による承認を得ていることなど、厳格な条件が設定されています。これらの要件を満たした医療機関のみが光免疫療法を提供できるため、治療の質と安全性が確保されています。
全国の実施医療機関リスト
現在、光免疫療法を実施している医療機関は全国で約60施設程度とされています。主要な実施施設には、国立がん研究センター東病院、関西医科大学附属病院、京都大学医学部附属病院、岡山大学病院、徳島赤十字病院などがあります。
これらの医療機関では、それぞれ豊富な治療経験を有する医師が診療にあたっており、治療成績も良好です。ただし、実施施設は限られているため、お住まいの地域によっては遠方の医療機関での治療が必要になる場合があります。治療を希望される場合は、まず最寄りの実施施設に相談されることをお勧めします。
信頼できる医療機関を選ぶポイント
光免疫療法を受ける医療機関を選ぶ際のポイントをご紹介します。まず、日本頭頸部外科学会の認定を受けた正規の実施施設であることを確認してください。学会のホームページで認定施設のリストを確認できます。
次に、治療実績が豊富で、経験のある医師が在籍していることも重要です。治療前の説明が十分で、副作用やリスクについても詳しく説明してくれる医療機関を選ぶことをお勧めします。また、緊急時の対応体制が整っており、24時間体制でサポートを受けられることも安心につながります。セカンドオピニオンを求めることも可能ですので、複数の医療機関で相談されることも検討してください。
光免疫療法と他の免疫療法との違い

免疫細胞療法(がんワクチンなど)との違い
免疫細胞療法は、患者さま自身の免疫細胞を体外で培養・活性化させて体内に戻すことで、がんへの攻撃力を高める治療法です。がんワクチン療法も、がん抗原を用いて免疫システムを活性化させる治療法の一つです。
これらの治療法は、主に免疫システムの活性化に重点を置いているのに対し、光免疫療法は直接的ながん細胞破壊と免疫活性化の両方の効果を持ちます。免疫細胞療法では効果の発現に時間がかかることが多いですが、光免疫療法では比較的短時間でがん細胞の破壊が起こります。また、光免疫療法で破壊されたがん細胞から放出される抗原が、免疫システムのさらなる活性化を促すという相乗効果も期待されています。
6種複合免疫療法という新たな選択肢
ここまでの説明を踏まえると、免疫細胞療法より光免疫療法の方が魅力的と考える方は少なくないかもしれません。しかし、光免疫療法以外の選択肢として、免疫細胞療法の1つである6種複合免疫療法という治療法も注目されています。この治療法は、6種類の免疫細胞(ヘルパーT細胞、NK細胞、NKT細胞、キラーT細胞、γδT細胞、樹状細胞)を同時に活性化・増殖させることで、より強力な免疫反応を引き起こすことを目指しています。
6種複合免疫療法の特徴は、光免疫療法と異なりほぼ全てのがん種に対応可能で、副作用が少なく、他の治療法との併用も可能という点です。治療有効率は約79%という高い数値が報告されており、光免疫療法の適応とならない患者さまにとって有望な選択肢となる可能性があります。採血と点滴のみの通院治療で実施できるため、患者さまの負担も軽減されます。
【がんの治療の選択肢としておすすめしたい「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。
まとめ

光免疫療法は、がん細胞のみを選択的に破壊できる革新的な治療法として大きな注目を集めています。正常細胞への影響が少なく、局所治療と全身治療の両方の効果を併せ持つという優れた特徴を持ち、「第5のがん治療法」として期待されています。
海外の臨床試験では43%の奏効率が示され、国内でも安全性と有効性が確認されています。2021年から保険適用となり、高額療養費制度を利用することで月額10万円程度の負担で治療を受けることができるようになりました。
しかし、現在の適応範囲は「切除不能な局所進行または局所再発の頭頸部がん」に限定されており、すべてのがん患者さまが対象となるわけではありません。また、治療効果には個人差があり、約6~7割の患者さまでは十分な効果が得られない可能性もあります。
光免疫療法が「効果なし」と言われる理由として、適応症例の限定、個人差による効果のばらつき、保険適用範囲の狭さ、実績の蓄積が不十分であることなどが挙げられます。これらの課題については、今後の研究開発により徐々に改善されていくことが期待されています。
光免疫療法の適応とならない患者さまにとっては、6種複合免疫療法などの他の免疫療法も有力な選択肢となり得ます。
がん治療は、患者さま一人ひとりの状態やがんの種類によって最適な方法が異なります。6種複合免疫療法に興味をお持ちの方は、まずは下記よりお気軽にご相談ください。
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