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卵巣がんで余命宣告を受けたら? 直面する課題と検討できる治療法・ケアについて解説
卵巣がんの診断や、余命宣告を受けた際の心の痛みは言葉に尽くせません。
「これからどう生きていけばいいのか?」「家族に何を伝えればいいのか?」と、不安と葛藤が渦巻く中で、がんとどう向き合うべきか悩まれる方も少なくありません。
しかし、このような状況だからこそ、知っておいていただきたいことがあります。
医療は日々進歩しており、がん治療の選択肢も広がっています。
今回の記事では、卵巣がんで余命宣告を受けた場合の対処法、検討できる治療法・ケアについて解説します。
そして、最後には選択肢の一つとなりうる、6種複合免疫療法について詳しく解説します。
【がんの治療の選択肢としておすすめしたい「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
今すぐ詳細を知りたい方は、以下よりお問い合わせください。
INDEX
卵巣がんは早期発見が難しいがん
卵巣がんは、初期症状が現れにくく、早期発見が難しいがんの一つと言われています。
卵巣に発生する悪性腫瘍で、悪性腫瘍と良性腫瘍の中間のような性質を持つ「境界悪性腫瘍」と呼ばれるものもあります。
罹患率は40代から増加し、特に50代および60代で多く見られます。
また、卵巣がんは発生する組織によって、大きく以下の種類に分類されます。
上皮性腫瘍 | 上皮に生じるがん |
胚細胞腫瘍 | 卵子のもとになる胚細胞に生じるがん |
性索間質性腫瘍 | 性ホルモンをつくる性索細胞に生じるがん |
卵巣がんの症状
次に、卵巣がんの症状を紹介します。以下のような症状が現れた場合は、早めに病院を受診することを推奨します。
- 頻尿や便秘
- 不正出血
- おりものの量の増加
- 下腹部にしこりのような違和感
- 腹部膨満感
- 足のむくみ など
卵巣がんがさらに進行すると、腹水がたまることにより、おなかが膨らんで前に突き出ることがあります。
関連記事:がんで腹水がたまってしまったときの余命は? 腹水の治療法や同時に検討したいがん治療
卵巣がんのステージ別の5年生存率
続いて、卵巣がんのステージ別の5年生存率(ネット・サバイバル)を紹介します。
がん治療における5年生存率とは、ある種類の治療を受けたがん患者さまが、治療開始から5年後に生存している割合を示すものです。
これは、がんが完全に治癒したことを意味するものではなく、治療の効果の一つの指標として用いられます。
卵巣がんの5年生存率(ネット・サバイバル)は以下の通りです。
ステージ(病期) | 対象数 | 集計対象
施設数 |
平均年齢 | 実測生存率 | ネット・サバイバル |
全体 | 10,021 | 372 | 58.0歳 | 63.1% | 64.5% |
ステージ1(Ⅰ期) | 4,686 | 372 | 54.2歳 | 88.7% | 90.6% |
ステージ2(Ⅱ期) | 905 | 302 | 58.2歳 | 74.9% | 76.6% |
ステージ3(Ⅲ期) | 2,860 | 356 | 60.0歳 | 45.1% | 46.2% |
ステージ4(Ⅳ期) | 1,270 | 369 | 64.0歳 | 27.1% | 27.8% |
(参考:がん情報サービス 院内がん登録生存率集計結果閲覧システム)
余命宣告を受けたときに直面する課題
続いては、余命宣告を受けた患者さまが直面する課題について解説します。
卵巣がんは早期の発見が難しく、診断された時点で既にがんが進行しているケースが多く、医師から余命宣告を受けることがあります。
このような状況に置かれた患者さまは、さまざまな困難に直面します。
まず、余命宣告直後は、ショックや不安、悲しみ、いらだちなど、さまざまな感情が渦巻くでしょう。
体力や気力が低下し、眠れない夜を過ごすなど、心身ともに大きな負担がかかります。
しかし、2~3週間ほど経つと、少しずつ気持ちの整理がつき、今後のことについて冷静に考えられる時間が増えてくる方もいらっしゃいます。
話を聞いてくれたり、そばで一緒に時間を過ごしてくれる人の存在は、患者さまにとって大きな力となることでしょう。
必要であれば、医療ソーシャルワーカーや臨床心理士に相談することも有効です。
なお、余命宣告はあくまでも一つの目安であり、必ずしも現実と一致するわけではありません。 医療は日々進歩しており、新たな治療法も開発されています。
余命宣告を受けたとしても、希望を捨てずに、できる限りのことをしていくことが大切です。
卵巣がんで余命宣告を受けた場合の治療法
次に、卵巣がんで余命宣告を受けた場合の治療法を4つ紹介します。
病状が進行し、余命宣告を受けた場合でも、手術療法や薬物療法など、さまざまな治療法があります。
自身の希望やがんのステージや状況、体調などに応じて治療法を医師と検討していくことが大切です。
手術療法
卵巣がんで余命宣告を受けた場合の治療法1つ目は、手術療法です。
初回腫瘍減量手術・進行期決定手術によってステージが判明し、体内に残ったがんの直径が1cm以上だった場合、薬物療法による治療を受けながら「中間腫瘍減量手術」を行うことがあります。
また患者さまの全身状態(意識、血圧、心拍数など)を考慮して、初回腫瘍減量手術・進行期決定手術が十分に行えないと判断された場合には、薬物療法を行ったあとに中間腫瘍減量手術を行うこともあります。
手術療法の主な合併症
卵巣がんの手術療法で起こり得る主な合併症は、以下の通りです。
・腸閉塞
・リンパ嚢胞、リンパ浮腫 など
この他にも、卵巣欠落症状と呼ばれる更年期のような症状(のぼせやほてり、発汗、肩こりや腰痛など)が起こる場合もあります。
薬物療法
卵巣がんで余命宣告を受けた場合の治療法2つ目は、薬物療法です。
進行した卵巣がんの治療では、主に薬物療法が行われます。薬物療法には、大きく分けて以下の3つの治療法があります。
術後薬物療法 | 術後薬物療法は、手術の効果を高めることを目的として検討されます。卵巣がんでは、微小管阻害薬と白金製剤といった、がん細胞の増殖を妨げる細胞障害性抗がん薬が主に使用されます。進行がん(ステージⅢ・Ⅳ)の場合は、さらに、がん細胞の増殖を促す働きを持つタンパク質などを標的にする分子標的薬が併用されることもあります。 |
術前薬物療法 | 術前薬物療法は、初回腫瘍減量手術・進行期決定手術でがんを取りきることが難しいと判断された場合に検討されます。手術前に薬物療法を行い、がんを縮小させたあと、完全に摘出することを目指します。使用する薬の種類は術後薬物療法と同様に検討されます。 |
維持療法 | 維持療法は、病気の再発や悪化を防ぎ、生存期間を延ばすことを目的とした治療法です。手術でがんが完全に取り除かれた場合でも、再発のリスクを減らすために、分子標的薬などを使った薬物療法を続けることがあります。例えば、術後にはTC療法にベバシズマブを追加するといった治療が行われることもあります。 |
薬物療法の主な副作用
細胞障害性抗がん薬の主な副作用は以下の通りです。
- 吐き気
- 食欲不振
- 白血球減少
- 血小板減少、
- 貧血
- 口内炎、
- 脱毛
- 末梢神経障害 など
分子標的薬の主な副作用は以下の通りです。
- 出血
- 高血圧
- タンパク尿
- 手足のしびれ
- 筋肉の痛み
- 疲労、倦怠感
- 食欲不
- 吐き気
- 口内炎
- 脱毛 など
免疫療法
卵巣がんで余命宣告を受けた場合の治療法3つ目は、免疫療法です。
免疫療法とは、私たちの体が本来持っている病気と戦う力、つまり免疫力を利用してがん細胞を攻撃する治療法です。
主な免疫療法には、がん細胞を攻撃するブレーキを外す「免疫チェックポイント阻害薬」による治療と、免疫細胞を強化したり、がん細胞を攻撃するように設計したりする「免疫細胞療法」があります。
以降では、これらの治療法について詳しく解説します。
免疫チェックポイント阻害薬による治療法
免疫チェックポイント阻害薬は、私たちの体が本来持っているがん細胞を攻撃する力を引き出すための薬です。
免疫チェックポイント阻害薬を活用することで、T細胞やがん細胞のアンテナに作用して、免疫にブレーキがかかるのを防ぐことができます。
卵巣がんの治療においても、この薬剤の一つである「抗PD-1抗体(ニボルマブ)」などが注目されており、さまざまな研究開発が進められています。
免疫細胞療法
免疫細胞療法は、免疫細胞を増やし活性化させることにより、がんに攻撃を仕掛ける治療法です。
がんの種類や進行度を問わず、末期がんであっても利用できるのが特徴です。
他の治療法との併用も可能で、再発や転移の予防にも期待が寄せられています。
副作用としては、発熱や発疹などがみられる場合がありますが、一般的には重篤なものは少なく、個人差があります。
免疫細胞療法には、さまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、代表的な免疫細胞療法をいくつか紹介します。
樹状細胞ワクチン療法 | 樹状細胞は、がん細胞を直接攻撃するT細胞に、がんの目印を伝え、攻撃の指示を与えることができる免疫細胞です。この原理を利用して、樹状細胞ワクチン療法では、樹状細胞に体外でがん抗原を取り込ませてから体内へ戻し、T細胞にがんを攻撃するよう指示させます。 |
NK細胞療法 | NK細胞療法は、NK細胞が持つがん細胞を発見すると真っ先に単独で攻撃するという働きを利用して、患者さま自身の免疫細胞を用いてがん細胞にアプローチする治療法です。特殊なNK細胞培養培地を用いることで、強力な殺傷能力を持つNK細胞を効率的に増やすことができます。 |
6種複合免疫療法 | 6種複合免疫療法は、がん細胞を発見、認識、攻撃するなど、異なる役割を持つ6種類の免疫細胞を同時に活性化・増殖する治療法です。6種複合免疫療法では、免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻します。異なる役割を持つ免疫細胞の相互作用により、がん細胞と闘う力が高まる効果が期待できます。手術や抗がん剤治療、放射線治療が難しい転移・再発したがんに対しても効果が表れるケースもあります。 |
緩和ケア・支持療法
卵巣がんで余命宣告を受けた場合の治療法4つ目は、緩和ケア・支持療法です。
緩和ケアは、がんに伴う体の痛みや苦しみ、心の不安などを和らげ、患者さまがより良い日々を送れるようにサポートします。
がんと診断されたときから、いつでも受けることができ、通院、入院、在宅など、患者さまの状況に合わせて柔軟なケアが可能です。
がんの診断は、患者さまだけでなく、ご家族にとっても大きな出来事です。
緩和ケアは、患者さまだけでなく、ご家族の心のケアもサポートします。ご家族も安心して医療者に相談してください。
支持療法は、がんの治療によって生じる吐き気や脱毛などの副作用を軽減したり、体の機能を維持するためのケアです。緩和ケアの一環として、支持療法が行われることもあります。
関連記事:抗がん剤は効かなくなる場合がある? 余命との関係性と抗がん剤治療を止めたいときの治療法
卵巣がんで余命宣告を受けたら6種免疫療法の検討を
今回の記事では、卵巣がんと診断され、余命宣告を受けた方への支援について解説しました。
がんの治療法は日々進歩しており、患者さま一人一人の状況に合わせた治療法を選ぶことが大切です。
同仁がん免疫研究所は、今回紹介した免疫療法の一つである「6種複合免疫療法」を提供している機関です。
この治療法は、卵巣がん末期で余命宣告を受けた方でも利用できる治療法です。
厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、極めて高度な安全管理体制のもと、細胞培養の委託を受けています。
がんと闘う免疫細胞を、約3週間で「1,000万〜2,000万個」から「20億〜50億個」まで培養することができます。
特徴
①がん3大療法との併用が可能。ほぼ全てのがん※に対応
②副作用が少なく、続けやすい療法
③厚生労働省の許可を受けた施設で細胞培養を行う
※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
まずは、詳しい内容をお問い合わせください。専任スタッフより丁寧にご説明します。
6種複合免疫療法に関する詳細は、以下からもご確認いただけます。
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