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肺がんステージ4で検討したい治療法とは? 3大治療法と免疫療法について解説
肺がんステージ4と診断され、不安な日々を送られている方も多いのではないでしょうか。ステージ4でも諦める必要はありません。
医学は日々進歩しており、治療の選択肢は広がっています。
今回の記事では、3大療法や免疫療法について分かりやすく解説し、最後に免疫療法の1つ、「6種複合免疫療法」についても詳しく紹介します。
【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
INDEX
肺がんとは?
まずは、肺がんとはどのような病気なのか、その概要を紹介します。
ひと口に「肺がん」といっても、以下のような種類(組織型)に分けられます。
組織分類 | 多く発生する場所 | 特徴 | |
非小細胞肺がん | 腺がん | 肺野 | 肺がんの中で最も多い |
扁平上皮がん | 肺門(肺野部の発生頻度も高くなってきている) | ・咳や血痰などの症状が現れやすい
・喫煙との関連が大きい |
|
大細胞がん | 肺野 | 増殖が速い | |
小細胞肺がん | 小細胞がん | 肺門・肺野ともに発生する | ・増殖が速い
・転移しやすい ・喫煙との関連が大きい |
肺がんの症状
ここでは、肺がんの主な症状を紹介します。
肺がんは、初期段階では自覚症状がないことがほとんどです。しかし、肺がんが進行すると、以下のような症状が現れることが多いと言われています。
- 咳
- 痰
- 血痰
- 胸の痛み
- 息苦しさ
- 動悸
- 発熱 など
ただし、これらの症状が現れない場合もあります。
また、脳や骨などに転移した場合には、頭痛やふらつき、背中や肩の痛みなどの症状が現れることがあります。
肺がんのステージ
肺がんのステージ(病期)は、大きく以下の4つに分けられます。
- ステージ1(Ⅰ期)
- ステージ2(Ⅱ期)
- ステージ3(Ⅲ期)
- ステージ4(Ⅳ期)
数字が大きくなるほど、がんの進行度が高いことを意味します。
ステージの判定には、TNMと呼ばれる3つの要素が用いられます。
T:がんの腫瘍そのものの状態を示す
N:がんのリンパ節への広がりを示す
M:がんが他の臓器などに転移しているかを示す
肺がんのステージ別の治療方針と5年生存率とは?
ここでは、ステージ別の治療方針や5年生存率について解説します。
肺がんステージ別の治療方針
治療方針は、一般的にステージごとに以下の治療の選択肢が検討されることが多いですが、患者さまの年齢、体力、合併症、そしてご自身の希望などを総合的に考慮して、医師とよく話し合いながら決めていきます。
ステージ1~3:手術療法
ステージ3:放射線療法・薬物療法
ステージ4:薬物療法
肺がんステージ別の5年生存率
肺がんの5年生存率を見ていきましょう。
5年生存率とは、がんと診断されてから5年後に生存している人の割合のことを指します。
例えば、ステージ1の肺がん患者さまの5年生存率は約8割(81.5%)ということです。
- ステージ1:81.5%
- ステージ2:51.0%
- ステージ3:28.6%
- ステージ4:8.0%
(参考:がん情報サービス 院内がん登録生存率集計結果閲覧システム)
関連記事:余命1ヶ月・肺がん末期の宣告を受けたら? ステージ4患者が知っておくべき選択肢
肺がんの3大治療法
続いて、肺がんの3大治療法について解説します。
肺がんの種類やステージによって治療方針や選択肢が異なり、複数の治療法を組み合わせることも多くあります。こうした治療は「集学的治療」と呼ばれています。
それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。
手術療法
肺がんの3大治療法の1つ目は、手術療法です。
ここでは、肺がんにおける手術療法の概要と特徴について解説します。
非小細胞肺がんの場合、ステージ1〜3で手術が可能であれば、手術療法が選択されることが多くあります。
また、小細胞肺がんでは、ステージ1〜2で手術が適応される場合に実施されることがあります。
腫瘍が切除可能な場合、根治の可能性が高いとされています。
腫瘍を切除するための標準的な手術方法は、主に以下の2つです。
- 肺葉切除:がんのある肺葉を根元から切除する手術
- リンパ節郭清:近くのリンパ節を切除する手術
また、がんの進行度に応じて、片方の肺全体を摘出する肺全摘術や、切除範囲を小さくするための区域切除、部分切除などの方法もあります。
手術療法の主な合併症
ここでは、手術療法の主な合併症とそのリスクについて解説します。
肺炎 | 手術療法の主な合併症に、肺炎があります。痰の詰まりが原因で引き起こされる肺炎と、間質が炎症を起こす「間質性肺炎」があります。肺炎の症状には発熱、黄色い痰、咳などがあり、手術後4〜5日目頃に発症しやすいとされています。手術直後に発熱が見られることは一般的ですが、長引く場合は肺炎が疑われます。特に、喫煙者は肺機能が低下していることが多いため、間質性肺炎のリスクが高くなります。 |
気管支瘻 | 手術療法の主な合併症に、気管支瘻があります。肺切除は気管支を切断して行いますが、まれに気管支に穴が開いて空気が漏れることがあり、これにより発熱や胸水の貯留が起こることがあります。細菌感染が加わると胸腔内に膿が溜まるため、早急な対応が必要です。悪化して膿胸になると、治療が長期化したり再手術が必要になったりする可能性があります。 |
肺塞栓 | 手術療法の主な合併症に、肺塞栓があります。血栓が肺動脈に詰まることで発症し、頻度はまれですが、命に関わることがあるため注意が必要です。呼吸困難などの症状が現れることもあります。また、ベッドで長時間動かない状態が続くと血流が悪くなり、血栓ができやすくなります。そのため、早期に離床し、体を動かすことが予防につながります。 |
心筋梗塞・脳梗塞 | 手術療法の主な合併症に、心筋梗塞・脳梗塞があります。動脈硬化があると、手術中や術後に長時間動かないことで血栓ができやすくなります。血栓が冠動脈に詰まると心筋梗塞、脳血管に詰まると脳梗塞を引き起こします。 |
乳び胸 | 手術療法の主な合併症に、乳び胸があります。摂取した脂肪が十分に分解されず、リンパ液に混じり白濁したもの(乳び)が胸腔内に漏れることで起こります。乳びの量が多い場合は手術が必要になることがあります。 |
不整脈 | 手術療法の主な合併症に、不整脈があります。多くの場合、術後2〜3日目に発症します。動悸、立ちくらみ、冷や汗などの自覚症状が現れることがあり、心臓から肺への血管や心膜の影響で発症することもあります。症状は時間とともに落ち着くこともありますが、薬で抑えることも可能です。 |
手術後の出血 | 手術療法の主な合併症に、手術後の出血があります。多くは肋間動脈からの出血で、1時間に100mL以上の出血が2時間以上続く場合、再手術が必要となることもあります。 |
声のかすれ(嗄声) | 手術療法の主な合併症に、声のかすれ(嗄声)があります。特に左の肺を手術した際に、反回神経麻痺が原因で生じやすいとされ、多くは自然に軽快します。 |
無気肺 | 手術療法の主な合併症に、無気肺があります。気管支内に痰が詰まることで起こり、長く続くと肺炎につながる可能性があります。適切な痰の排泄で予防が可能です。 |
肺瘻 | 手術療法の主な合併症に、肺瘻があります。術後に肺から空気が漏れ、膿胸を引き起こす場合もありますが、漏れた部分は自然に塞がり、多くは1週間程度で治癒します。 |
放射線療法
肺がんの3大治療法の2つ目は、放射線療法です。
ここでは、肺がんにおける放射線療法の概要と特徴について解説します。
手術療法に比べると身体への負担が比較的少ない治療法ですが、局所治療であるため、がん細胞が周囲に広がっている場合や転移している場合には適していません。
非小細胞肺がんでは、ステージ1〜3で手術が難しいケースに放射線療法が選択されることがあります。
一方、小細胞肺がんでは、ステージ2以降で、患者さまが歩行可能で1日の半分以上をベッド外で過ごせるものの、手術が難しい場合に選択されることがあります。
また、ステージによっては薬物療法と併用して治療を行うケースもあるようです。
放射線療法の主な副作用
放射線療法の主な副作用とそのリスクについて紹介します。
皮膚炎 | 放射線療法の主な副作用に、皮膚炎があります。皮膚や粘膜は放射線の影響を受けやすいため、炎症が生じやすい傾向にあります。皮膚炎の症状は治療開始から2週間ほどで現れ、放射線をあてた部分が日焼けしたように赤くなり、その後黒ずんで、皮膚が入れ替わることで徐々に元に戻ります。しかし、こすったりするとただれや潰瘍ができる可能性があるため、炎症を起こした部分はできるだけ刺激を与えないようにすることが大切です。対処法としては、冷水で絞ったタオルを軽くあてることが有効です。症状がひどいときは医師へ相談してください。ステロイド軟膏やかゆみ止めで、症状が軽快する場合もあります。 |
食道炎 | 放射線療法の主な副作用に、食道炎があります。肺がんの放射線療法ではリンパ節にも照射することがあるため、食道に炎症(食道炎)が起こることがあります。主な症状は胸やけ、食べ物が喉につかえる感じ、食道の痛みなどで、治療開始から2週間〜終了後2週間ほどで生じやすい傾向にあります。治療終了後、症状は徐々に改善します。対策としては、やわらかく刺激の少ない食事を心がけてください。症状が強い場合には、粘膜を保護する薬や痛み止めを処方してもらうことができます。 |
肺臓炎 | 放射線療法の主な副作用に、肺臓炎があります。照射範囲が広い場合に、咳、発熱、息切れなどの症状が生じることがあります。特に高熱や過度な息切れがある場合は重症化のリスクがあり、ステロイド剤の使用が有効とされています。症状が強い場合には医師に相談してください。 |
脊髄炎 | 放射線療法の主な副作用に、脊髄炎があります。通常は正常細胞が耐えられる放射線量(50Gy程度)以上の治療で生じ、炎症によってしびれや麻痺が引き起こされることがあります。 |
薬物療法
肺がんの3大治療法の3つ目は、薬物療法です。
ここでは、肺がんにおける薬物療法の概要と特徴について紹介します。
薬物療法は主に、肺がんが他の臓器などに転移している場合に用いられることが多い治療法です。
非小細胞肺がんの場合、ステージ3〜4で手術が難しい場合や手術後の治療法として薬物療法が選択されるケースがあります。
一方、小細胞肺がんでは、薬物療法が主な治療法となり、手術が困難なケースでは、ほとんどの場合で薬物療法が選ばれる傾向にあります。
薬物療法で用いられる主な薬の種類は以下の通りです。
細胞障害性抗がん剤:がんを含んだ全身の細胞にダメージを与える
分子標的薬:遺伝子変異によるがんの増殖を止める
血管新生阻害薬:がんを増やすための血管を作らせない
免疫チェックポイント阻害薬:免疫ががん細胞を攻撃する力を保つ など
薬物療法の主な副作用
続いては、薬物療法の主な副作用とそのリスクについて紹介します。
悪心・嘔吐 | 抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、悪心・嘔吐があります。嘔吐の不安から生じる予測性の悪心・嘔吐には、抗不安薬などが使用されることがあります。対処法として、治療中は体を締めつけない衣服を着用したり、楽な姿勢を取ってリラックスしたりすることが推奨されています。 |
骨髄抑制 | 抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、骨髄抑制があります。抗がん剤の投与開始から約1週間後に出現することがあります。多くの抗がん剤は骨髄に影響を与え、白血球や赤血球、血小板の数が減少します。発熱、悪寒、貧血、皮下出血などの症状が現れることがありますが、自覚症状がない場合もあるため、定期的な血液検査が重要です。 |
下痢・便秘 | 抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、下痢・便秘があります。下痢によって水分が失われるため、十分な水分摂取を心がけてください。便秘の予防には、十分な水分摂取、規則正しいトイレ習慣、軽い運動が推奨されます。 |
脱毛 | 抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、脱毛があります。抗がん剤の投与を始めて数週間後から髪の毛が抜け始め、通常3〜6カ月で再生します。精神的なショックに注意が必要です。事前にかつらや帽子を用意しておくことで、イメージの変化や精神的なショックを和らげる効果が期待できます。対処法として、頭皮の刺激を避けるために柔らかいブラシや刺激の少ないシャンプーを用意することもおすすめです。 |
末梢神経障害 | 抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、末梢神経障害があります。症状としては手足のしびれが現れることがあり、一度出現すると回復に時間がかかります。対処法として、手足を温めたり、マッサージを行ったり、手指や足首をストレッチすることが推奨されます。 |
皮膚障害 | 抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、皮膚障害があります。皮膚の細胞は、がん細胞と同様に活発に増殖するため、抗がん剤の影響を受けやすい傾向があります。かゆみ・蕁麻疹・発疹・にきび・色素沈着などが引き起こされます。対処法として冷たいタオルをあてたり、汗をかいたらシャワーを浴びて清潔に保つことが推奨されます。また、柔らかい素材の衣類を着用することをおすすめします。 |
味覚障害 | 抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、味覚障害があります。抗がん剤の治療中は味に敏感になる人もいて、場合によっては、味をまったく感じなくなることもあります。味覚の異常は、しばらくすると自然に回復することが多い傾向にあります。 |
間質性肺炎 | 抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬の副作用として、間質性肺炎があります。初期症状として、咳・息切れ・軽い発熱などが見られます。特に高齢者や喫煙歴のある方は注意が必要です。 |
肺障害 | 免疫チェックポイント阻害薬の主な副作用として、肺障害があります。肺障害は早期に見られ、症状の程度は肺の障害の範囲や強さにより異なります。呼吸が苦しくなったり、咳が頻繁に出る場合、肺障害が悪化している可能性があります。肺障害は短時間で悪化することがあるため、注意が必要です。 |
肝・胆・膵障害 | 免疫チェックポイント阻害薬の主な副作用として、肝・胆・膵障害があります。これにより、免疫反応が高まり、肝臓、胆のう、すい臓に障害が生じることがあります。 |
神経・筋・関節障害 | 免疫チェックポイント阻害薬の主な副作用として、神経・筋・関節障害があります。投与中に頭痛、めまい、味覚障害などの神経症状や、関節痛、筋痛が現れることがあります。また、免疫反応によって自己免疫性脳炎や四肢の筋力低下、しびれ感を伴う脱髄性ニューロパチーを引き起こす可能性もあります。 |
内分泌障害 | 免疫チェックポイント阻害薬の主な副作用として、内分泌障害があります。1型糖尿病、下垂体機能低下症、副腎皮質機能低下症、甲状腺機能異常症など、ホルモン分泌に異常をきたす副作用が生じる可能性があります。 |
インフュージョンリアクション | 免疫チェックポイント阻害薬の主な副作用として、インフュージョンリアクションがあります。点滴中に見られる副作用で、発熱、悪寒、かゆみ、発疹、血圧や脈拍の変動が引き起こされます。薬の投与開始直後から30分以内に現れることが多いと言われています。 |
肺がんステージ4でも検討できる「免疫療法」
前述の3大治療法に加えて、肺がんステージ4の場合でも検討可能な免疫療法について紹介します。
免疫療法とは、私たちの体に備わる免疫システムを活用して、がん細胞を攻撃する治療法です。
免疫療法は大きく以下の2つに分類されます。
- 免疫チェックポイント阻害薬による治療
- 免疫細胞療法
それぞれの治療法について、詳しく解説します。
免疫チェックポイント阻害薬による治療
免疫チェックポイント阻害薬による治療の概要や特徴を紹介します。
この治療法では、がん細胞が免疫を抑制する働きを解除することを目指します。
また、免疫チェックポイント阻害薬は薬物療法の一種であり、手術後の追加治療や手術が適応とならない進行がんの治療にも用いられます。
肺がんにおいては、以下の種類のがんに対して一部の免疫チェックポイント阻害薬が保険適用されています。
- 非小細胞肺がん
- 小細胞肺がん
次に、主な免疫チェックポイント阻害薬を紹介します。
- PD-L1阻害剤
- PD-1阻害剤
- CTLA-4阻害剤
免疫チェックポイント阻害薬のメカニズムについて解説します。
免疫の主役であるT細胞は、がん細胞に特有のタンパク質を認識し、活性化することでこれらのがん細胞を攻撃します。
しかし、T細胞には免疫の働きを過剰に抑える役割もあり、PD-1という受容体が備わっています。
この受容体はPD-L1という物質と結合することでT細胞の活性を低下させます。
その結果、がん細胞への攻撃がやむことがあります。
がん細胞の中にはPD-L1を発現させるものがあり、これによりT細胞の攻撃から逃れることができます。
しかし、抗PD-1抗体はT細胞に発現したPD-1に、抗PD-L1抗体はがん細胞に発現したPD-L1に直接結合する機能を持っており、PD-L1に結合することでがん細胞による免疫の抑制を解除します。
このように、免疫チェックポイント阻害薬は抗PD-1抗体と抗PD-L1抗体がT細胞のPD-1とがん細胞のPD-L1の結合を防ぎ、T細胞の活性を維持する役割を果たします。
免疫チェックポイント阻害薬の主な副作用
免疫チェックポイント阻害薬の副作用のリスクについて紹介します。
起こり得る主な副作用は以下の通りです。
- 間質性肺炎
- 大腸炎
- 一型糖尿病
- 甲状腺機能障害
- 肝・腎機能障害
- 皮膚障害
- 重症筋無力症
- 筋炎
- ぶどう膜炎
免疫細胞療法
ここでは、免疫細胞療法の概要や特徴を紹介します。
免疫細胞療法は、手術・放射線治療・薬物療法と組み合わせることで、 相乗効果が期待できる治療法です。
全ての肺がんのステージで検討できる治療法で、副作用のリスクが少ない傾向にあります。
また、再発予防効果も期待できますが、その効果には個人差があることに注意が必要です。
免疫細胞療法は、その中でもさまざまな治療法があります。
いくつかの免疫細胞療法についてそれぞれ詳しく解説します。
エフェクターT細胞療法
エフェクターT細胞療法は、攻撃力が強まったT細胞を使う方法です。
エフェクターT細胞療法は、がん細胞への攻撃力を強めるために患者さんのT細胞を体の外に取り出して行います。
取り出したT細胞にがん細胞の目印を見分ける遺伝子を組み入れ、増殖させ再び体の中に戻します。
アルファ・ベータT細胞療法
アルファ・ベータT細胞(αβT細胞療法)は、多くの機関で長年行われています。
アルファ・ベータT細胞療法は活性化リンパ球療法のひとつであり、自身の血液を採取し、T細胞を大幅に増殖させて活性化した後に体内へ戻します。
がん細胞は、自らを守るバリアとして免疫の働きを抑制させてしまう作用がありますが、アルファ・ベータT細胞療法では、その免疫抑制作用を解除することが可能です。
NK細胞療法
NK細胞は、がんの殺し屋と呼ばれており、リンパ球のおよそ10〜30%を占めます。
このナチュラルキラー細胞であるNK細胞を活用した治療法が、NK細胞療法です。
自然免疫と呼ばれるNK細胞が、全身をくまなくパトロールします。
パトロールを通してがん細胞や悪性化しそうな異常細胞を見つけると、他の細胞の指示を受けることなく、独自で攻撃を開始します。
NKT細胞標的治療
NKT細胞は、NK細胞とT細胞の特徴を併せ持つ性質があります。
NKT細胞には強力な免疫反応増強作用があり、がん細胞を直接的に殺す働きを持っています。免疫系を活性化することにより、抗腫瘍効果を発揮します。
6種複合免疫療法
6種複合免疫療法とは、患者さんの体の中にある免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻して行います。
免疫細胞を活性化・増殖させることで、がんと闘う力を増強させます。
ステージ4の肺がんと6種複合免疫療法
今回の記事では、3大療法や免疫療法について詳しく解説し、最後に免疫療法の1つである「6種複合免疫療法」について詳しく解説しました。
6種複合免疫療法は、私たちの体内に存在する6種類の免疫細胞それぞれが持つ力を最大限に引き出し、がん細胞を攻撃するというものです。
従来の手術や放射線治療、薬物療法にこの治療法を組み合わせることで、より効果的な治療が期待できます。
特に、副作用が比較的少ないことから、進行した肺がんの患者さまにとって、身体への負担を抑えながら治療を進めることができるという点が大きな特徴です。
特徴
①がん3大療法との併用が可能。ほぼ全てのがん※に対応
②副作用が少なく、続けやすい療法
③厚生労働省の許可を受けた施設で細胞培養を行う
※一部(T細胞・NK細胞・NKT細胞型白血病/T細胞・NK細胞・NKT細胞型悪性リンパ腫)を除く、ほぼ全てのがんに対応します。
6種複合免疫療法の治療効果
以下は、6回(1クール)の治療を終えた患者さまの治療効果を紹介します。
A判定〜C判定の約79%の方は腫瘍の進行が抑制されたと評価し、さらにA判定〜B判定の約26%の方は腫瘍の減少が認められた状態となりました。
また、6種複合免疫療法の特徴として、さまざまな部位のがんに対応できるという点があります。
以下、6種複合免疫療法で過去に治療したがんの一例です。ほぼ全てのがん種に対応しているため、以下に記載のないがん種や希少がんでも、治療可能です。
まずは、詳しい内容をお問い合わせください。専任スタッフより丁寧にご説明します。
6種複合免疫療法に関する詳細は、以下からもご確認いただけます。
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