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肺がんが脳に転移する仕組みと治療法を解説
がんは、正常な細胞の遺伝子が傷つき、異常な細胞が増殖することで生じます。がんが生じる部位は人によってさまざまであり、多臓器に転移する可能性もあります。
今回は、肺がんと診断され脳への転移を心配している人や脳転移の診断を受けた人に向けて情報をまとめました。肺がんが脳に転移する仕組みと治療法を解説しますので、ぜひ参考にご覧ください。
【がんの治療の選択肢としておすすめする「6種複合免疫療法」】
副作用が少なく、他の治療と併用できる!
6種複合免疫療法は、患者さま自身の免疫細胞を一度体外へ取り出し、活性化・増殖させて体内へ戻すことで、がんと闘う力を高める免疫療法です。
治療法は採血と点滴だけの通院治療です。
6種複合免疫療法をおすすめする理由
- がん3大療法との併用が可能で、ほぼ全てのがんに対応する
- 副作用が少ないため、体への負担も小さい治療法である
- 入院が必要ないため、患者さまの生活のリズムを変えることなく治療を行うことができる
がん治療の選択肢の一つとして、6種複合免疫療法もぜひご検討ください。
INDEX
肺がんは脳に転移しやすいがん
まずは、肺がんの概要について説明します。
肺がんは、管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。非小細胞肺がんと小細胞肺がんに分けられ、加齢、喫煙、紫外線、放射線、発がん性物質などが発症のリスクとなることが知られています。
また、肺がんには脳に転移しやすいという特徴があります。
これは転移性脳腫瘍といい、脳で新しくがんが発生したわけではありません。全ての脳腫瘍のうち、転移性脳腫瘍の発生頻度は17.4%とされています。肺がんは転移性脳腫瘍の原因の60%を占めており、その他の後発部位には、骨、肝臓、副腎、リンパ節などがあります。
上記の数値は、実際にはもっと多い可能性があります。近年、MRIが頻回に撮影されるようになったことや高齢者層が増えていることが、発生頻度が増えてきた要因だと考えられます。
脳転移した際の症状
続いては、肺がんが脳転移した際の症状を解説します。主な症状は、以下の通りです。
- 脳のむくみ
- 頭痛や吐き気(頭蓋骨内の圧力上昇による)
- 手足のまひ
- 平均感覚の異常、ふらつき
など。
ステージ3、4の肺がんの症状を解説します。
- 咳
- 血痰
- 腰痛
- 体重減少
など。
脳への転移は肺がんはステージ3、4の段階に当たります。
脳転移後の生存率
次に、肺がんの脳転移後の生存率を紹介します。
従来は末期で余命も短いと考えられていましたが、近年では、放射線治療や薬物療法が進歩した影響により以前よりも長い期間日常生活を送ることができます。脳に転移したがんの進行は人によって差があり、全身状態や頭蓋外への転移巣の有無、年齢などが余命に影響すると考えられています。
肺がんが脳に転移する仕組み
肺がんが脳に転移する仕組みは、近年明らかになりつつあります。肺がんが脳に転移する仕組みを明らかにすることは、有効な治療法開発のため重要課題です。
国際学術誌 『Developmental Cell』オンライン版(2024年2月2日11時(米国東部標準時間))には、肺がんが脳に転移するために重要な役割を担うタンパク質を突き止めた研究が掲載されました。
このタンパク質を標的とすると、脳に転移したがんの増殖を抑えられることが明らかになっています。すでに使用されている治療薬が効かなくなってしまったケースなどに有効で、画期的な治療法の開発につながると期待されています。
肺がんが転移しやすい理由として、がん細胞が血液やリンパの流れに乗って他の臓器に広がっていくのが特徴です。肺は全身から血液が集まる臓器であり、リンパも張り巡らされているため転移しやすい傾向にあります。
転移性脳腫瘍の治療法
次に、転移性脳腫瘍の治療法を紹介します。
転移性脳腫瘍(肺がんから脳に転移したがん)は、全身状態や転移腫瘍の大きさ、転移数、原発巣の状態などによっても治療方針が変わります。さまざまなことを考慮する必要があるため、一般的な治療方針を示すのは困難です。複数の治療を組み合わせることもあります。
主な転移性脳腫瘍の治療法として、放射線療法、手術療法、薬物療法、免疫療法を紹介します。
放射線療法
主な転移性脳腫瘍の治療法に、放射線療法があります。
患者さんへの負担が少なく、近年優先される傾向にあります。放射線療法には、定位放射線照射と、脳全体に放射線を当てる全脳照射があります。脱毛、頭痛、だるさ、吐き気などの副作用が現れることもあり、注意が必要です。
手術療法
主な転移性脳腫瘍の治療法に、手術療法があります。
外科手術による全摘出が一般的です。手術療法は体への侵襲が大きな治療法となります。
薬物療法
主な転移性脳腫瘍の治療法に、薬物療法があります。薬物療法では、一部の抗がん剤や分子標的薬を使用します。脳転移したがんの数が多いケースや、症状がないケースで行われます。
免疫療法
主な転移性脳腫瘍の治療法に、免疫療法があります。放射線療法、手術療法、薬物療法と組み合わせることで、相乗効果が期待できます。他の療法に比べて、副作用が軽くなるというメリットがあります。
免疫療法と一口にいっても、さまざまな治療法があります。いくつか例を挙げて概要を説明します。
6種複合免疫療法 | 6種複合免疫療法は、倉持恒雄(医学博士)によって開発された治療法です。40年以上にわたって研究を重ね、6,000人以上のがん患者様の細胞を培養し、がん治療に貢献してきました。抹消血中のリンパ球とNK細胞をフラスコの中で活性化・増殖させる培養方法を発見し、その後「NKT細胞」「γδ(ガンマ・デルタ)T細胞」「樹状細胞」「ヘルパーT細胞」を加えた6種類の細胞を同時に活性化・増殖させることに成功しました。 |
NK細胞療法 | NK細胞療法では、がん細胞への攻撃力を強めるために、患者自身のNK細胞を体の外に取り出し、NK細胞にがん細胞の目印を見分ける遺伝子を組み入れて増やしてから、再び体の中に戻します。NK細胞は、常に体内をパトロールしている細胞です。がん細胞を見つけると直ちに攻撃を開始するという特徴を持っています。隠れているがん細胞も見つけ出し、直接攻撃・破壊することが可能です。 |
樹状細胞療法 | 樹状細胞療法では、がん細胞への攻撃力を強めるために、樹状細胞の元となる細胞(単球)を体外にとりだし、樹状細胞へ育て、この樹状細胞に「がんの目印」をあらかじめ認識させ、再び体の中に戻します。 |
エフェクターT細胞療法 | エフェクターT細胞療法では、がん細胞への攻撃力を強めるために、患者自身のエフェクターT細胞療法を体の外に取り出し、エフェクターT細胞にがん細胞の目印を見分ける遺伝子を組み入れて増やしてから、再び体の中に戻します。攻撃力が強まったT細胞を使う治療法を、エフェクターT細胞療法と呼びます。 |
アルファ・ベータT細胞療法 | アルファ・ベータT細胞療法は、活性化リンパ球療法の一つです。がん細胞への攻撃力を強めるために、患者自身のアルファ・ベータT細胞療法を体の外に取り出し、アルファ・ベータT細胞にがん細胞の目印を見分ける遺伝子を組み入れて増やしてから、再び体の中に戻します。がん細胞は、自らを守るバリアとして免疫の働きを抑制させてしまうという作用があります。ですが、アルファ・ベータT細胞療法には、その免疫抑制作用を解除し、免疫治療の効果を上げる働きがあることが分かっています。 |
まとめ
今回は、肺がんが脳に転移する仕組みと治療法を解説しました。
肺がんが脳に転移する仕組みは、完全には分かっていませんが、近年明らかになりつつあります。肺がんが転移しやすい理由として、がん細胞が血液やリンパの流れに乗って他の臓器に広がっていくという特徴があります。肺は全身から血液が集まる臓器であり、リンパも張り巡らされているため、特に注意が必要です。肺がんの主な治療法は、放射線療法、手術療法、薬物療法、免疫療法です。
中でも免疫療法は、副作用が少なく高齢者や体力のない方でも安心して受けることができます。
同仁がん免疫研究所では、6種複合免疫療法の治療を行っています。
厚生労働省の許可を受けた細胞培養施設にて、極めて高度な安全管理体制のもとで細胞培養の委託を受けています。
同仁がん免疫研究所の細胞培養数は圧倒的で、約3週間で1,000から2,000個の細胞を20から50億個まで培養できます。
6種複合免疫療法に関する詳細は、こちらよりご確認ください。
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